インターナショナル ブレーキマスターシリンダー交換後のトラブル
修理
久々にインターナショナルネタですけど、先日、ブレーキフルード漏れを起こしたインターナショナルのマスターシリンダーを交換しました。
このブレーキ関係というのは、こちらでは随分前からオーバーホールキットというものは設定されておらず、丸ごと交換が一般的で、古いものを返却すると、デポジットが戻ってくるシステムになっています。
そして、回収されてオーバーホールされたものが他者に渡る訳ですが・・・そのオーバーホールに問題があることが時々あるのです。
今回は普通に交換して、エア抜きを行ったんですが、いざエンジンを指導すると、Brake Pressureとい警告ランプが点灯したままで、けたたましい警告音が鳴り響きます。
この場合考えられるのは、
1.油圧が足りていない=エア抜き不良、倍力装置の不良
2.電気系の不良=センサー系の不良
以上が考えられます。
そこで先ずは再びエア抜きをやってみましたが改善しませんでした。
そして電気系の不良を疑い、先ずはセンサーの点検です。着脱時に破損した可能性も否定できないので、取り敢えず新品に交換してみましたが、改善しません。テストライトて点検した所、配線に問題がある様にも見えません。
そこで気づいたのが、妙にリザーバータンク周辺が濡れていることです。バスやトラックの場合、ブレーキのペダルを踏みながらマスターシリンダーを確認するのは極めて困難ですが、ペダルを踏み込むと、リザーバータンクからブレーキフルードが吹き出している様なのです。
これは間違いなくマスターシリンダーの不良だと確信して、新たなものを取り寄せて交換しました。そしてエア抜きを行うと、今度は問題を解決することが出来ました。
こういう警告灯の問題となると、やたら電気系を疑ってダイアグだよりでドツボにはまりがちですが、元の部品が正常に作動していなければ、油圧も正常にならないので警告を発するのです。
しかし、新品部品の不良によってブレーキフルードを扱う様な作業を2度手間、3度手間というのは、非常に腹立たしいものですね・・・。部品は保証されても、浪費した時間は保証されないので尚更です。
この手の再生部品というと、以前、ボルボのスターターを交換した時、ずっとスターターが回りっぱなしになったことがあり、その時は即座にバッテリーターミナルを外して、焼損を防ぎました。
この時も周りの人間は、「部品は新品なんだから、コンピューター制御の問題だ」なんて事を言いましたが、先ずは新品だろうと「交換した部品を疑う」…コレが鉄則だと思いますし、実際新たなスターターでは問題有りませんでした。
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