fc2ブログ

シボレー・キャバリエ・・・寸法より小さく見える理由!

カーデザイン スタジオ
01 /30 2024
シボレー・キャバリエ

シボレー・キャバリエ・・・かつては日本でもトヨタ・キャバリエとして販売され、北米でもシボレーのエントリーモデルとして大変に人気のあったモデルです。

改めてこの車を目にすると、やはり寸法に対して随分と小柄に見えるというか、風格が感じられないのです。

写真の98年4ドアセダンでは、全長4,590mm、全幅1,725mm、全高1,389mmとなっています。

ホンダ・アコード

同程度のサイズの車と言えば、4代目のホンダ・アコードでしょうか?93年生産中止と、キャバリエより少し前のモデルになりますが、コチラは全長4,694mm、全幅1,704mm、全高1,341mmとなっています。

全長に関しては、アコードよりも少し短いものの、驚くことに全幅、全高がアコードよりも大きかったりします。

特に幅が広いということは、デザインする上で非常に有利となるはずなのですが・・・。

なのにカッチリとして風格の有るアコードと比べると、キャバリエは何とも貧弱で安っぽく、風格の欠片も無いというのは、一体どうした事なのでしょうか?

シボレー・キャバリエ フロントバンパー

先ず改めてこの車を観て気づくのは、前後のバンパーが非常に大きな円弧を描いていて、特にフロントバンパーは、強烈な円弧の上に、中央が尖って突き出た形状になっています。実際にバンパーの両端と中央の出っ張りを比較すると、実に200mm程にもなるのです。

シボレー・キャバリエ フロントバンパーの出っ張り

リアバンパーもこうやって上から見ると、円弧を描いた上に、一番出っ張っているのは、無意味なナンバープレートの両端の出っ張りとなっていて、これもバンパー両端からその出っ張りまでの距離は、大体100mm位にはなります。

シボレー・キャバリエ  リアバンパー

こうやって考えると、先ずは全長4,590mmのうち300mmは全く車格には貢献していないことになります。実質全長4.3m弱位しか無いのです。これでは実質アコードではなく、シビックのサイズです。

更にボディの前端、後端が全幅に比べて大きく絞られていることも、視覚的な幅広感をスポイルしています。

シボレー・キャバリエ フロントビュー

正面から見ても、ドアガラスの傾斜が非常にキツく、全幅の割に実質的な室内幅が狭く、コレも室内の閉塞感の原因になりますし、デザイン的にも小ぢんまりした印象を与えてしまいます。
小さいキャビンが格好良く見えたのは、元のサイズが大きい大型車ならではの話しであって、この辺りはサイズに無頓着だった時代の名残と言えるでしょう。

ムダに長いボンネットに、寝すぎたフロントガラスも「表面積」を小さくしている原因と言えます。

逆にアコードは、前後のガラスの傾斜も最適な上に、すべてのガラスが非常に大きく、キッチリと室内長、室内幅が取られていますし、ボディサイズを全く無駄にしない合理的なデザインとなっています。

こうやって見ていくと、当時のGMは、やはり限られた寸法を最大限に使うという、小型車のデザインに於ける基本が出来ていないことが分かります。要するに全体的に表面積が小さく見える、この事が全体的に小ぢんまりとした貧弱な印象を与えているのです。

日本でもアコードと比べても、シビックと比べてもイマイチと言う印象を持たれてしまったのは、ある意味仕方のないことです。

取り敢えず北米では安い車としてかなり売れましたが、やはり日本では、値段的にもデザイン的にも受け入れられなくて当然・・・ということになります。品質も酷かったですし。
スポンサーサイト



ヒュンダイのデザイン

カーデザイン スタジオ
03 /18 2023
6D791EE0-A776-4B96-B3AB-2A0BB496355D.jpeg

最近街で見かける車で、チョット印象に残るデザインというと、ほぼ毎回ヒュンダイだったりします。
この10年、特に中国をメインマーケットに据えたヨーロッパ車のデザインの肥大化と劣化も激しいところがありますし、事実ヨーロッパに行った時、全く景観に合わない醜い車ばかりだと思ったものでした。
日本車は当然、評価にすら値しない最悪レベルです。

そんな中で最も目を引くのが、ヨーロッパから人材を入れて、デザインの革新を行ったヒュンダイ、そしてキアだったりするのが実に皮肉なことです。

F4D2A9C7-925F-4BA2-B5A2-2619BAF2B457.jpeg

写真はEVのIONIQ5ですが、一見先進的なデザインに見えながら、無駄なラインが無く、シンプルかつ洗練されたライン使いで、全てのラインに一貫性があります。
そして各部が昔ながらのデザインの基本に対して忠実なのも見逃せません。私は以前から、デザインの要はCMピラーであること、その形状次第でデザインは死ぬということを行っていますが、その辺りも見事なまでに完璧なバランスを見せています。

フロントマスクも、90年代初頭のデザインをより進化させた様な感じで、下品なツリ目とは無縁で、非常にバランスの良いものです。

この車に関しては、非常に未来志向の雰囲気に仕上がっていますが、逆にクロームを多用して、レトロな雰囲気に仕上げることも可能かと思います。それだけバランスの良い、普遍的なデザインなのです。

コレに対して日本のデザインといえば、多くの無意味なラインがうねり回って、お互いに喧嘩して、全く一貫性のない不気味かつ無意味なデザインばかりです。かつては日本車を下敷きにしていたヒュンダイのデザインですが、その日本車から離れることで、驚異的なまでに進化しているのです。

現在ヒュンダイは世界第三位となっています。トヨタvs VWの次につけている訳ですが、要するにニッサンもホンダも完全に後塵を拝している訳です。確かに品質では一歩譲ったとしても、此方で新車を買う人は、一人で10年乗るというケースは比較的少数派で、大体5年位で乗り捨てるのが一般的で、そうなると、安価でカッコいいヒュンダイの方がうれてしまう訳です。

私は個人的に世の中全てEVになるとは思っていないので、日本車が駄目になった、トヨタは終わった・・・なんていうネット記事は信用していませんが、しかしデザインに関しては、もう少し何とかしないとヤバいでしょう。
やはり日本人だけでやっているのは限界なのではないでしょうか?日本の一流大学でデザインを勉強したところで、そんなのはタカが知れています。要するに一流大学に入るためだけに受験戦争で消耗してエネルギーのない社員ばかりの日本・・・コレも衰退の原因なのは間違い有りません。
本当に欲しいと思える車が無いですしね・・・。

トヨタ・新型スープラ

カーデザイン スタジオ
01 /17 2019
イメージ 1

10数年のブランクの末、新型スープラが発表されましたが・・・いやはや・・・凄まじいデザインですね・・・。

先ずは踏ん張りの足りないフロント周り、スバルをパクった様なセンターグリル・・・凄まじいリアフェンダーの盛り上がり・・・もうクレイモデルの時点で付け足しの上に付け足しまくった感じですね。

イメージ 2

リア周りも凄まじいですね。このタレ目の様なテールランプは他との調和を一切否定しているようです。

元々のラインの稚拙さを誤魔化すために様々なラインを後から付け足し、肉付けに次ぐ肉付けを施したというのが丸分かりです。

何でしょう?この踏ん張りの無いリア周りは?

私としては真っ先に目の行ったのが、その特異な格好のルーフでした。まるで赤塚漫画の「デカパン」の頭みたいです。

イメージ 3

アバロンのフロントマスクが同じく赤塚漫画の「ダヨ~ン」みたいだったり、余程赤塚漫画のファンがデザイナーに居るんでしょうか?

いっその事、次は「イヤミ」を出しましょう!

本当に豊田章男社長がデザイン口出し宣言をしてからのトヨタのデザインは凄まじいの一言ですが、コレはまさにその集大成と言えるものです。

豊田章男社長は、自ら運転好きで、デザインも分かると公言していますが、出てくる車がコレじゃ、やはり何か間違えているとしか言えないですね。

追記:
MAXIさんから、このルーフラインが「尻」みたいだという指摘を頂きました。

イメージ 4

要するにコレ…Dr.スランプの「ニコちゃん大王」ですね!

まあ、デカパンにしても、ニコちゃん大王にしても、カッコいいとは言えませんよね…。どうせなら黄緑色に塗って角(コレは鼻です!)でも付けたら…。

くちデカ過ぎでは!? トヨタ新型「アバロン」が大変貌

カーデザイン スタジオ
01 /17 2018
イメージ 1

一気に20歳若返りを狙え!
あ~、もったいない。どうして、日本にアバロンがないのだろうか?

トヨタは北米国際自動車ショー(通称デロイトショー:2018年1月13日~28日)で北米トヨタの最上級セダンとして第五世代アバロンを世界初公開した。

カッコイイ!?クチでかアバロンの詳細を写真でチェック(23枚)

ボディデザインは大きく2種類ある。XLEとリミテッドは、ダークグレーのフロントマスクで”大人の雰囲気”。

一方、XSEとツーリングは、ピアノブラックのメッシュグリルを採用。狙いは、ユーザー層の”20歳若返り”だ。

トヨタ関係者によると、第四世代アバロンの平均購買年齢は62歳とかなり高め。第五世代ではXLEとリミテッドは既存ユーザーの買い替えを考慮した上で、XSEとツーリングでは40代をターゲットとするための製品企画を練ったという。
TNGAとV6、ハイブリッドで走りの良さは明白
アバロンは、北米トヨタの屋台骨であるカムリの上級派生車として1994年に北米生産車として誕生。第二世代は日本名プロナードとして日本に輸出されていたことがある。

日本市場でトヨタ最上級車といえば、当然クラウンの存在が大きい。アバロンはカムリベースのためにFF(前輪駆動車)だ。少し前までは、高級はFR(後輪駆動車)が主流で、FFは中級車や小型車というイメージが強かったが、最近は世界的に上質で高級なFFが増加している。

そうした中、カムリが採用したトヨタの次世代シャーシ、TNGA (トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)の出来栄えは周知の通り、FFという概念を根底から覆す秀作だ。新型カムリは外観のみならず、走りの面でも一気にスポーツカーへと大変身した。

そんなカムリの血を引き継ぎ、さらに上級な走りに仕上げたのが新型アバロンである。

パワートレインは3.5リッターV6と、2.5リッターハイブリッドの2種類だ。

インテリアは、コクーン(繭《まゆ》)を称するように、心地良く包まれるような空間造形。さらに、アマゾンの音声認識エンジン・アレクサを搭載して、車載器から家の中の電気製品などと連携、また車外からはスマートフォンからエンジンスタート機能など、いわゆるAI(人工知能)の技術を具現化したシステムを多数採用した。

今回、アバロンがIT技術満載、かつスポーティさを強調したことで、カムリとの「カニバる(カニバリゼーションの略称)」ことはないのか、トヨタ関係者に聞いた。

すると、北米市場でのカムリは2.5リッターNA(ガソリン車)が8割、V6が1割、ハイブリッド車が1割という販売状況のため、「アバロンとのカニバリは気にしていない」と答えた。

また、日本市場向けの輸出については、「ティザーでネット上の反響が高いことはありがたいが、実売がどうなるかは別問題」というにとどめた。

アバロンは現在、北米向けが8割、2割弱が中東向け、その他に韓国向けに輸出されている。

日本のユーザーが声高に「アバロン、日本再上陸を!!」をトヨタに訴えれば、もしかすると右ハンドル仕様の製品企画が始まるのかもしれない。

コレは凄まじいですね…。

最近のトヨタのデザインチームは、明らかにおかしいですね。
この前帰国した時も、あのプリウスの異様なデザインは、正直受け付けませんでした。

口がデカけりゃスポーティー???

何だって限度ってものがあります。

恐らく美的センスの欠片も無い無能な老害上司に認めてもらうには、何でも良いからインパクトがなきゃ駄目・・・って感じなんでしょうね…。

平均年齢を42歳にしたい?

その世代って、今の時代、子育て世代でもあるので、こんな薄らデカイセダンは全く引っかかって来ないですね。

特に北米では、子育て世代というと、余計にミニバン辺りになってしまいます。チャイルドシートの着用を厳しく言われているので、その出し入れのし易さを考えると、セダンよりも背の高いクルマの方が楽なのです。

それに、仮にセダンが欲しいという40代が、こんな下品でガキっぽいデザインを好むんでしょうか?

日本のデザイナーって、若者向けというと、必ず下品でガキっぽい事をします。
所詮は「ジジイの見た若者向け」でしかないんですよね…。

普遍性のある上質なデザインなら、若者にも年配者にも受けるんです。ソレをやらずに小手先だけで若者向け、年寄り向け…なんてやった所で、ソレが成功した試しが無いじゃないですか!

大体カムリですらデカ過ぎて全く売れていないのに、コレを日本に持ってくる必要性はゼロでしょう。

正直バンクーバーでも、アバロンなんか全く見ないですね。

加筆

イメージ 2


私は最初、この車を見た時、かつての人気漫画「がきデカ」のこまわり君だと思いました。

イメージ 3

そしてコメントでmonjiさんが指摘した赤塚不二夫のマンガに多数出演しているダヨーン…。

どちらにしても、こんなモノに似ているなんて、少なくともカッコイイとは言えないでしょうw

通常モデルのコンバーチブル化

カーデザイン スタジオ
06 /17 2015
イメージ 1

車のデザインの要は、ルーフラインからCピラーに掛けてだという事は、何度も述べています。

他が幾ら素晴らしくても、ココで手を抜けば、デザインは台無しになります。

その反面、比較的平凡なデザインの車でも、ルーフラインを取り払う、つまりコンバーチブル化すると、印象が一変することがあります

そこで一つ実験をしてみましょう。

今回ターゲットになるのは、以前酷評した、先代キャデラックCTSのクーペです。
デザインのポイントを尽く踏み外した正に論外のデザインですが、コレをコンバーチブルにすることで、どうなるか?と思いついたのです。

フォトショップで適当に作ってみました・・・。

イメージ 2

手軽に作ったので、ソフトトップなんかは付いていませんが…やっぱり大した事無いデザインですね・・・。

ルーフラインの酷さはカバー出来ても、基本的なプロポーションの悪さはカバーできません。
特にリアタイヤとフェンダーの位置関係の拙さが、より強調されてしまっている様な気がします。

当然ですが、ルーフラインはカバー出来ても、逆にそれ以外のアラが強調される…そんな気がしました。
基本がダメなものは、何をやってもダメという典型ですね。

americancars4ever

アメ車のブログとして開設して13年目、車以外にも様々な身の回りの話題を取り扱っています。