ホンダGL1000ゴールドウィング
ホンダ
写真は1974年に発売された初代ゴールドウィングです。
現在、2輪版乗用車と言えるゴールドウィングですが、当初はこんな普通のバイクだったのです。
シートは後のモデルの段付きシートに変更されています。
69年に発売されたCB750から5年目、その5年間に寄せられた数々の意見を組み入れて、全ての面でCB750を超えるモデルとして開発されています。
水平対向4気筒は、幅が広くて重心の高い直列4気筒に比べ、低重心化が可能で、軽快な取り回しを実現しています。
CB750で問題となった頻繁なチェーンのメンテナンスも、シャフトドライブによって解決しています。
そして当時としては珍しい水冷、タイミングベルト、そしてシャフトドライブのお陰で、異次元の静粛性をも実現しています。
当時、写真のようにゴールドウィングに箱やフェアリングを装着して長距離クルーザーとして使うのが流行し、後にメーカーが純正で用意するようになり、今日の形へと変貌していったのです。
しかし・・・今日のゴールドウィングを見ると、チョットやり過ぎなんじゃないの?と殆どの人がそう思うんじゃないでしょうか?オマケに350万にもならんとする価格です。たかがバイクの外装にどの程度の利益率を含んでいるのでしょうか?
カナダでも以前は結構見かけたものですが、今日、本当にその姿を見かけることは稀になりました。
ハーレーですら、昔に比べてフル装備のゴテゴテを見かけなくなったと思います。
この初期型のシンプルでいて、これ以上何が必要?と思えるだけの完成度を見ると、ゴールドウィングも原点を見直す時期に来ているのではないのか?という気がして仕方有りません。
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