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エアツールの時代は終わりつつあります!

工具
12 /23 2022
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久々の工具ネタです!
今日、バスのホイールナットが何個かどうしても緩まないのが有りました。
まあインパクトで緩まない場合、ブレーカーバーに長いパイプを使えば緩むことが多いのですが、そういう力の必要なことはやりたくない…ということで、社用のより大きな3/4インチのインパクトを持ち出したのですが、そのセットには21mmのソケットが無いのです。

私の3/4-1/2インチのアダプターは壊れたまま…ということで、隣の会社にアダプターを借りに行ったのです。
所がそこの人が用意したのは、アダプターではなく、1/2の電動インパクトだったのです。
彼曰く、普通に自分たちのフルサイズの観光バスのタイヤも外せるというので少し驚いたのですが、実際にそれを借りたところ、アッサリと緩むじゃないですか!

流石にコレには驚いて、上司に雑談として話したところ、直ぐにマックツールに連絡、30分もしないウチに持ってきてくれました。

電動インパクトというのは既に結構歴史はあるのですが、少し前までエアインパクトに取って代わるなどとは考えられないことでした。まだ重さ、大きさという面でデメリットはあるものの、エアホースを用意すること無く、即作業にとりかかれること、そしてエアホースの届かない外でも手軽に作業できるというメリットは計り知れません。

毎年1000ドルの工具費用を会社が提供してくれるんですが、それで来年あたり買おうかな…なんて思っていたのですが、社用としてアッサリと導入してくれて、本当に有り難いところです。

私も既に電動ラチェットは何年も使っていて、より軽量コンパクトとはいえ、エアラチェットは既に全く使わなくなっているので、インパクトもそうなることと思います。

私のインパクトも、マックのそれなりに高いものなのですが、それを遥かに凌駕したパワーがあるんですから!
近年、電気自動車を始めとしてバッテリーやモーターの技術が急速に発展していることも、この手の工具の急速な進化に大いに関係ありそうです。

こうやって、段々と電動工具が主流になって、最終的にはエアコンプレッサーは、タイヤの空気圧とエアガン位しか使い道がなくなるのかも知れません。だったら安いコンプレッサーで良いか?と思ったら、そうも行かないのです。
大型車のタイヤは空気圧も非常に高いので、やはり良いコンプレッサーは必要になるので。
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スナップオン FHLLF80 3/8エキストラロング・フレックスラチェット

工具
10 /22 2019
201910220802447f7.jpegこんなのを購入しました。
写真上のスナップオンの3/8ドライブ、エキストラロング・フレックスラチェットです。

写真下のタイプは既に20年以上使っていますが、近年の車の整備性の悪化から、より柄の長いモノが求められる様になってきているのです。

過去20年以上私が使ってきたのは、長さ12.5インチ(写真下)なのに対して、コチラは19.5インチとかなり長くなっています。

この長さは、プロトの1/2ラチェットよりも長いのですが、力は要るけど1/2だと頭が大き過ぎて入らないという場所も多々あるのです。

1/2よりも長い3/8ラチェット…ソケットの強度は大丈夫なんでしょうか?スナップオンのソケットは、無理すると割れ易いと思うのですが...。

スナップオンのラチェットというのは、長年あまり変化が有りませんでした。

50年代と80年代では正直殆ど差がありませんでしたし、90年代になっても、精々シールドタイプになった程度です。

それが過去10年で大きく変わりました。それまで30Tであったものが、今のは80Tにもなっているのです。この80Tが出た当初は、ヘッドが大型化したのですが、その後小まめな改良が施され、私の22年前のソレよりも小さくなっています。

2000年代になってから、台湾製のギアレンチというものが注目され、今や現場では欠かせない存在となっています。

そして、その影響が、通常のラチェットにも取り込まれたのです。

値段は180ドルでした。まあ20年以上前に150ドル近く払ったことを考えると、思った程値上がりしていないとも言えますが....

まあ、高いモノの、コレも勤務先から出た金なので…。

一つ嫌なのは、ゴム製のソフトグリップです。この手は、手触りが暑苦しい上に、パーツクリーナーを使わないと汚れが取れず、特に黒い部分は汚れが見えないので、一見綺麗そうでも手に取ったら汚れがベッタリ…という具合なのです。

旧来のプラスチック製グリップは、一目で汚れがわかる上に、サッと一拭きで汚れも取れるのですが…。

そんな訳で、グリップの交換を予定しています。

スナップリングプライヤの話し。

工具
09 /04 2019
snap ring スナップリングプライヤというのは、この様なスナップリングの着脱に使うプライヤですが、同時に中々良いものが無い工具でもあります。
写真のものは軸用で、握った時に開く軸用のプライヤが必要になります。

穴用もあり、コチラは握った時に閉じるタイプのプライヤが必要になります。

今回、毎度おなじみのインターナショナル・マックスフォースのエアコンクラッチの交換を行いました。

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こんな感じなのですが、まあベルトと前を横切っているエアダクトさえ外せば何とかなるかな…と思ったら、そうは行きませんでした。

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一番大変だったのは、2つある軸用のスナップリングだったのです。
奥まった所に有るため全く見えず、ミラーを使いながら位置を確認します。

更に、結構大き目な開口が求められる上に、スペースも十分にないので、思うように作業出来ないのです。

私の所有する工具ではどうにもならず、同僚の所有する物を全部確認したものの、使えるものは皆無でした。

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こんなのや・・・

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こんな素晴らしいセットもありましたが、正直全く役には立ちませんでした。
皆十分に口が開く物は大きすぎて使い物にならず、小さいものは十分に開かないのです。

結局どうやったか・・・というと、

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私の持っている物を、この様に曲げて使うしかありませんでした。こうやってハンドルを曲げてやることで、前にある障害物をかわすことができた上に、

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更に両側のグリップの曲げ具合を変えてやることで、本来の設計以上の開口を可能にすることができました。

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コレはKTCのものですが、本来なら、こういう先曲がりタイプを使うのが一番いいんでしょうけど、なぜかこういう長いタイプはコチラに余り無いのです。スナップオンやマック、それどころかクニペックスさえも作っていないのです。

そう言えばこの手のタイプ、昔ホンダのリアキャリパーをオーバーホールする時に使っていましたが、もうそんな作業も無くなりました。

knipex circlip pliers
クニペックスを含め、コチラで一般的なのはこの手で、私も長年持っているのですが、正直この手は余り使い物になったためしが無いですね・・・。

スナップリングプライヤーというものは色々あるものの、本当に決定打のない工具という印象があります。

まあ私の工具は、余り丈夫とは言えないものの、こうやってハンドルを曲げることが出来た…この事が、皮肉にも今回役に立ったのです。



ミルウォーキー 49-24-0146 LED作業灯の話

工具
05 /15 2019

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電動工具メーカー、ミルウォーキー製の作業灯です。

かつて整備工場で使う作業灯と言えば、コード付きのものが一般的でしたが、近年はLED化による省電力化が進み、同時にコードレスタイプが一般的になりました。

このLED作業灯…非常に手頃な価格で多数出ていますが...仕事で毎日使うとなると、正直殆どが「帯に短し襷に長し」で、実際に使い物になる製品は限られています。

先ず問題なのが、単四電池を3本使用するタイプが殆どだということです。単四というのは、容量が単三の僅か4割で値段は同じと、大変にコストパフォーマンスが悪い電池なのです。

充電池を使うにしても、この手は充電に一晩掛かるため、結構煩わしいのです。充電池の持ちは、アルカリよりも悪いですし。

最近増えてきたのがUSBで充電できるタイプですが、コレも充電に時間が掛かる上に、バッテリーの載せ替えができないので、充電中は全く使えなくなってしまい、むしろ単四タイプよりも煩わしかったりします。

そこで今回購入したタイプは、先ずバッテリーが着脱式で、他のミルウォーキー製の電動工具と共用できるのが大きなメリットです。

私の場合、既にミルウォーキーの電動ラチェットがあるので、充電器もバッテリーも有ります。

更にこのタイプのバッテリーは15分程度で充電できること。仮にバッテリーが切れても、予備と簡単に交換できる上に、それがダメになったとしても…まあその頃には疲労も極限まで達しているでしょうから、15分休憩を取ればいいのです。

私の職場でも、マックの高価な作業灯を使っている者が居ますが、アレだって専用の充電器で結構時間掛かる上に、当然バッテリーの交換も出来ません。

角度が変更できること、本体を保持できる磁石がついていることも、この手の作業灯としては重要なことです。

そして、この派手な色!薄暗い所で使う工具は、こういう色の方が失くし難くて良いですね。

この手の電動ツールは、元々建築関係で使われる物でしたが、自動車整備士にも非常に具合良く、今日、シェアを伸ばしつつあります。

因みに特価で29ドルだったので!この価格じゃ意外と大したもの買えませんし。

パワープローブ3

工具
03 /31 2019
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要するに、高性能なテストライトです。

一般のテストライトというものは、コードが一本で、ソレをボディーアースに接続し、電圧の有無を確認するモノですが、電気系の故障診断というものは、電圧の有無を測定するだけでは、半分しか仕事していないのと同じことなのです。電気系というものは、プラス側でバッテリー電圧があること、そしてアース側で電圧が無いこと…この両方を調べて初めて正確な故障診断が出来るのですが、このタイプの欠点は、アース側を点検する時は、コードをバッテリーのプラス側に繋ぎ直して…という煩わしさがあるのです。

パワープローブ3では、最初からバッテリーのプラスとマイナスに接続することで、簡単に電圧の有無も、アースの点検も可能です。

その他にも、パワープローブという名前の通り、電圧を注入してやる機能もあります。

この作業をする際、失敗することもあるのですが、ブレーカー付きで、ブレーカーが飛んでも、直ぐに復旧出来るのも便利ですね。

その逆で、電圧は有るけど作動しない・・・こんな場合でも、マイナス側にパワープローブを当ててやり、アースを取れば作動するかどうか?を確認することが出来ます。

前面にLEDランプがあるので、手元の暗いところでの作業も非常に楽ですし、単なるLEDの点灯による確認だけでなく、電圧の読み取りも可能な他、音での確認も出来ます。

ケーブルは若干人によっては長過ぎるかな…という嫌いもありますが、本体のケーブルが6mなので、フルサイズのアメ車にも対応出来る上に、更に6mの延長ケーブルが付いていて、24Vも対応しているので、トラックやバスの様な大型車両の使用にも便利です。

室内で作業する場合は、わざわざ車外のバッテリーに接続する必要はなく、シガーライターに繋ぐアダプターがあり、非常に便利です。

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私は20年近く前から、同様のブルーポイントのボルテージ・インジェクターCTS5を使ってきましたが、何度も修理を繰り返し、そろそろ限界が来た…という感じで、当製品に買い替えたのです。

ブルーポイントの代替えを考えながら中々実行出来なかったのですが、少し本体が大きくなってしまったものの、この機能アップを考えれば、80ドルという価格は十分に納得の行くものでした。

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しかし、なぜかコチラの人って、こういう有意義な金の使い方をせずに、スナップオンの無駄に高価なだけのフツーのテストライトに100ドル近い金額を払うんですよね…ドライバーと同じカッコしている以外何が良いんでしょう?

あんなのより、コチラの方が余程良いのに…ワケワカリません。

カナダ人って、本当に良い工具を知らないな・・・とよく思うことがあります。
何でもスナップオンやマックを買っておけば良いみたいな感じで、例えばモンキーレンチはバーコ、プライヤはクニペックス…と言った本当の意味での名品を知らないですね…。



americancars4ever

アメ車のブログとして開設して13年目、車以外にも様々な身の回りの話題を取り扱っています。