ダッジ・ランページ
ダッジこんなのを見かけました。
前から見ると、懐かしさを覚える80年代初頭のダッジ・・・?
ところが、横から見ると…!
正直こんなの初めて見ました。
確認してみたところ、ダッジ・ランページという名前でした。
調べてみたところ、生産期間は82~84年の僅か2年で、ダッジ・オムニ024の兄弟車でした。
ダッジ・オムニというのは、78年に発売されたコンパクトFFハッチバック車で、クライスラーヨーロッパのシムカによって開発されたモデルでした。
ヨーロッパでは、シムカやタルボットのブランドで販売されましたが、寸法的にもフォルクスワーゲン・ゴルフに近いものでした、
そして、オムニ024というのは、ゴルフに対するシロッコの様なモデルで、若干スポーティーなデザインを纏っていました。
そして、そのトラック版が、このランページという訳です。
エンジンはクライスラー製2.2リッター一本で僅か96馬力。オムニ024には、フォルクスワーゲン製の1.7リッターエンジンも設定されていたのに比べ、より排気量からくる余裕を重視した設定なのでしょう。
因みに普通のオムニには、シムカ製の1.6リッターOHVエンジンも用意されていました。
プリマス版のスキャンプも翌年登場しています。
寸法に関しては、ランページのデータは無いのですが、オムニ024の場合、全長4419mm、全幅1694mmと日本の5ナンバーサイズに収まっています。
80年代初頭、コンパクトカーは売れるようになっていたものの、トラックでしかもFFというのは、少し早すぎたのでしょう。
生産台数は、ランページが37401台、スキャンプが2184台と、大変に少なかった様です。
道理で今まで一度も見たことがなかった訳です!
現在、バンクーバーで時々日本の軽トラックを見かけることから考えても、今だったらそれなりに売れる様な気もしますが…。
2006年には、同名のコンセプトカーがデトロイトショーで出展されていますが、オリジナルとは何ら関連性の無いモデルです。
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