fc2ブログ

南軍リー将軍の銅像撤去、米バージニア州リッチモンド

アメリカ情勢
09 /10 2021
【AFP=時事】米南北戦争(1861~65)中に奴隷制を支持する南部連合(Confederate States of America)が首都としていた米バージニア州リッチモンド(Richmond)で8日、南軍司令官ロバート・E・リー(Robert E. Lee)将軍の巨大な騎馬像が撤去された。像の撤去は、人種差別に抗議するデモの焦点となっていた。

 南北戦争で北バージニア軍(Army of Northern Virginia)を率いたリー将軍の銅像は、100年以上前から市内のモニュメント通り(Monument Avenue)にそびえる象徴的存在だった。

 厳重な警備の下、高さ6.4メートルの銅像がクレーンでつり上げられて高さ12メートルの花こう岩の台座から外されると、見守っていた数百人の群衆から歓声が上がった。人々が「さようなら」と繰り返し叫ぶ中、像はゆっくり地面に下ろされ、分解されてトラックで運び去られた。

 像の撤去を喜ぶ人々の輪の中にいた自治会長のムハンマド・アブドゥルラーマン(Muhammad Abdul-Rahman)さん(56)は、「この像は、白人が文化、政治、経済、スポーツ、音楽など生活のあらゆる面で最も優れていると示す目的で設計され、設置されたものだ」と指摘。「像の撤去によって、バージニア州の歴史、米国の歴史、そして私たちの町の歴史における汚点が取り除かれる」と語った。

 一方、ドナルド・トランプ(Donald Trump)前大統領は8日、像の撤去に当たって出した声明で、リー将軍を「最高の戦略家だと多くの将軍たちは認めている」と絶賛。像の撤去は民主党の画策する破壊パターンの一つだと主張し、「極左勢力によってわれわれの文化が破壊されつつあり、われわれの歴史や遺産は善悪を問わず消し去られている。そんなことはさせてなるものか!」とつづった。

 南部連合の記念碑を擁護する人々は、誇り高い南部の伝統を記念するものであり撤去は歴史の抹消だと主張している。だが、歴史研究者らによれば、米南部に点在する記念碑の多くは人種差別を容認する人種隔離法が存在していた時代に、公民権運動への反発として建造されたものだという。【翻訳編集】 AFPBB News




まるで狂気の沙汰ですね。

南北戦争では、奴隷廃止を掲げた北と、奴隷制度存続を希望した南との分裂が原因で起こった戦争で、その南軍の将軍=悪の権化・・・という短絡な思想です。

先ず忘れてはいけないのが、リー将軍は奴隷制度に対して賛成ではなかったものの、故郷バージニアを敵に回すことは出来ないと言い、北軍の司令官の座を断って、敢えて故郷南軍の司令官になった人なのです。

そんな人を祭り上げて「人種差別主義者」とは・・・。

因みに、人種差別を終わらせたと言われるリンカーンですが、コチラは南に多い奴隷を味方に付けることで戦争を優位に働かせようという、コレこそ正に人種差別そのものなのです。

そして奴隷解放令の後に黒人奴隷がどうなったのかは余り語られていませんが、解放はされたものの、依然として差別はそのまま残っており、普通の仕事に就ける訳も無く、殆どの黒人奴隷は元のオーナーの元に帰らざるを得なかったのです。

奴隷を解放したと言われるリンカーンも、最後まで差別撤廃にはサインしておらず、それが実現したのは実に100年も後の事だったのです。

要するに、歴史に名高い「奴隷解放令」という物は、全く何の意味も持たないプロパガンダでしか無かったのです。

この事実からして、リー将軍よりも、寧ろリンカーンの銅像を撤去する方が先だと思うのですが…。

何故北は奴隷制反対を掲げたのか?
当時北部は既に工業化が進んでおり、奴隷を必要としない経済体制になっていたこと、対して農業中心であった南部は、奴隷の労働力を必要としていたという違いであり、別に北が人権を尊重していたという訳でも何でも無いのです。

昨今のBlack lives matter運動は、どうもアメリカを再度分断させるための文化的破壊行為にしか見えないのですがねぇ・・・。

トランプ氏の発言、大いに支持します。
スポンサーサイト



ジョージ・H・W・ブッシュ元米大統領が死去

アメリカ情勢
12 /01 2018
(CNN) 第41代米大統領を務めたジョージ・H・W・ブッシュ氏が死去したことが12月1日までにわかった。94歳だった。

任期は1989年1月から93年1月までで、この間、ソ連崩壊による冷戦終結など国際情勢が激動する中で米国のかじ取りに当たった。91年1月には湾岸戦争開始の決断も下していた。



ブッシュ大統領が就任したのは1989年1月20日、昭和が終わり、時代が平成へと変わった直後のことでした。

日本は空前の好景気に見舞われ、どこもかしこも景気のいい話で持ち切りでした。

翻ってアメリカは不況に喘ぎながらも、世界は冷戦の終焉、そして新たな秩序を構築する・・・といった正に激動の時代でした。

時代は米ソ対立からアメリカ一強への時代へと傾き、そんな中で湾岸戦争で急激に支持を拡大したブッシュ大統領…。

しかし、それでも湾岸戦争終了後、再び人々の目が経済に向くと、再び支持を失っていきました。

相変わらず経済は低調な中で、日本訪問ににビッグ3の首脳を同行させ、アメ車の押し売りという前代未聞のパフォーマンスも行いました。

それでも支持率は向上せず、次の選挙では戦後生まれのクリントンに破れ、ブッシュ氏は最後の第二次大戦前生まれの大統領、そして最後の第二次大戦に従軍した大統領ということになりました。

言ってみれば全てに於いて中途半端にも思えるのですが、私個人的には、もう一期有れば、また結果は違っていた様な気もしました。

事実、クリントン政権時代に景気が上向いたことを考えると…。

息子が親の七光り以外の何の取り柄もないアホだったのに比べると、この方は叩き上げの実業家でもあり、良い悪いは別に、優秀な方であったのには違いありません。

既に引退から25年…随分と時が経ったものです。

そして、あの頃一時的に息を吹き返しつつあったアメ車も、今や目も当てられない状態まで落ちぶれました。

ある意味、今よりもアメリカが健全だった様にも思えて仕方ありません。

平成元年に就任し、平成最後の年に逝去…正に一つの時代の終わりの様な気がします。

アメリカのテレビCM Jewel 1980年代

アメリカ情勢
06 /16 2018

80年代に初めてアメリカに行った時、テレビCMが随分と日本と比べて違うのに驚いたものでした。

特に車関係のCMだと、同業他社を蔑む様なCMが多く、この手の比較広告というものは、後にビッグ3が日本でアメ車を売ろうとした時にも使われた手法です。

この映像は、シカゴを本拠地とするスーパーマーケットJewelのものです。

創業は1899年と古く、イリノイ、インディアナ西北部、アイオワといったシカゴ郊外を中心に営業しています。

私が初めてアメリカに行った80年代後半、非常に頻繁に放映されていたのが、このCMでした。

ローカル企業故の何とも垢抜けない所が、逆に印象的でもありました。

昨年、ニューオーリンズからシカゴまで旅行して思ったのが、このJewelが品揃え、値段ともにダントツで印象が良かったことでしょう。

イメージ 1

シカゴというのは不思議な街です。五大湖の水運から、比較的早く開け、高層ビルが立ち並ぶ大都市であるものの、何処か垢抜けず、正に大きな田舎という印象なのです。

そんな中で、シカゴを本拠地とするシアーズは経営不振に喘ぎ、長年ダウンタウンで営業してきたデパート「マーシャルフィールド」も随分と前に閉店し、全国チェーンのターゲットが幅を効かせ、シカゴを本拠地とする小売店は、どうも影が薄くなっています。

そんな中で、Jewelは随分と頑張っている気がします。

しかし、こうやって何処に行っても同じ全国チェーンの店ばかり・・・というのは味気ないものですね。


ウーバーやリフトが台頭するなか、声を上げたNYタクシー運転手たち(27日)

アメリカ情勢
04 /28 2018

米配車サービスのウーバーやリフトが台頭するなか、25日、ニューヨークのタクシー運転手たちは市庁舎前で、抗議活動を行った。週7日休みなく、一日12時間以上働いても必要経費を払うのもままならない現実に声を上げた。ロイターの我謝京子がニューヨークからレポート。


確かに私もウーバーやリフトといった白タク紛いの営業には賛成出来ません。

タクシーというのは、第二種免許を取得した上に、高い営業許可を購入し、高い特別な保険に加入する義務があります。

ソレに対してウーバーなんかの場合、普通免許で営業許可も無く、単に登録するだけで誰でも運転手になれますし、保険だって営業用車の保険ではありません。

そんな車で事故でも起きたら、一体どんな事になるのでしょうか?

まあ、それはさておき、タクシーの方に問題がないとも言えません。
何処の都市のイエローキャブを検索してみても、そのレビューは酷いの一言です。

不潔な運転手、汚い車内、ボロボロの車、高い料金、ボッタクリは当たり前、英語もロクにしゃべれない、運転マナーは最悪…幾ら高い金を払って営業しているからと言った所で、こんなメチャクチャな営業を続けてきている以上、他に客を取られても文句を言えないんじゃないでしょうか?

こういう殿様商売を続けてきた結果が、現状なのです。

ウーバーやリフトに規制が必用とは私も思います。それ相応の保険は必用ですし、当然2種免許だって必用でしょう。

だからと言って、タクシーが今のままで良い訳はないのです。競争相手が出てきた以上、今まで以上に頑張る以外に無いのではないでしょうか?


広島 vs デトロイト 1945年と2016年

アメリカ情勢
02 /28 2018
イメージ 1

印象的な画像があります。

1945年、繁栄の極みにあるデトロイトと、ソレに対して原爆投下後の悲惨な状態の広島…。

そして2016年、高層ビルの立ち並ぶモダンな広島に対して、ゴーストタウンと化したデトロイト…。

共に自動車産業で有名な都市ですが…。

コレは政府批判に使われたものですが、コレを見た実際のカナダ人の実際の反応はどうなのでしょう?

  ”単にビッグ3がいい車を作らなかっただけ”
  ”本当にアメ車は故障ばかりして大変だった”
  ”日本車の方がより良いんだから、ソッチを買うのが当たり前”
  ”政府以前の問題だ”

正にこんな感じでした。
日本では、今でも「故障が死に直結するアメリカで、アメリカ車がそんなに故障する訳が無い」なんて言う人が居ますが、一度現地の人の率直な意見を聞いた方が良いですね。

その理論が正しいのなら、ロシアの車が寒さに強いことになりますから!当のロシア人曰く、何に使っても話にならないくらい駄目だということで…。

マニアが苦労して故障を直しながら楽しみながら乗る…なんてのとは話が違うのです。
実用車である以上、ちゃんとエンジンがいつも掛かって、目的地に到着し、帰宅できる…いちばん大事なその事が、日本車の方がより確実だった…それだけの話しなのです。

やはり私くらいの年代だと、間違いなく殆どの人がアメ車を毛嫌いし、父親世代は、正にアメ車の悪い時代をフルに体験した挙句、捨てた世代です。

やはりアメ車が信頼を取り戻すのは、非常に難しいと思うのですが、残念ながらそういしようという動きは全く見えませんね…。

トラックが売れている=アメ車は良いなんていう意見もありますが、アレは、単に日本車が本格的に参入していないからなのです。あれだけ人気のあったミニバンですら、既に日本車に駆逐されているんですから…。

americancars4ever

アメ車のブログとして開設して13年目、車以外にも様々な身の回りの話題を取り扱っています。