南軍リー将軍の銅像撤去、米バージニア州リッチモンド
アメリカ情勢
【AFP=時事】米南北戦争(1861~65)中に奴隷制を支持する南部連合(Confederate States of America)が首都としていた米バージニア州リッチモンド(Richmond)で8日、南軍司令官ロバート・E・リー(Robert E. Lee)将軍の巨大な騎馬像が撤去された。像の撤去は、人種差別に抗議するデモの焦点となっていた。
南北戦争で北バージニア軍(Army of Northern Virginia)を率いたリー将軍の銅像は、100年以上前から市内のモニュメント通り(Monument Avenue)にそびえる象徴的存在だった。
厳重な警備の下、高さ6.4メートルの銅像がクレーンでつり上げられて高さ12メートルの花こう岩の台座から外されると、見守っていた数百人の群衆から歓声が上がった。人々が「さようなら」と繰り返し叫ぶ中、像はゆっくり地面に下ろされ、分解されてトラックで運び去られた。
像の撤去を喜ぶ人々の輪の中にいた自治会長のムハンマド・アブドゥルラーマン(Muhammad Abdul-Rahman)さん(56)は、「この像は、白人が文化、政治、経済、スポーツ、音楽など生活のあらゆる面で最も優れていると示す目的で設計され、設置されたものだ」と指摘。「像の撤去によって、バージニア州の歴史、米国の歴史、そして私たちの町の歴史における汚点が取り除かれる」と語った。
一方、ドナルド・トランプ(Donald Trump)前大統領は8日、像の撤去に当たって出した声明で、リー将軍を「最高の戦略家だと多くの将軍たちは認めている」と絶賛。像の撤去は民主党の画策する破壊パターンの一つだと主張し、「極左勢力によってわれわれの文化が破壊されつつあり、われわれの歴史や遺産は善悪を問わず消し去られている。そんなことはさせてなるものか!」とつづった。
南部連合の記念碑を擁護する人々は、誇り高い南部の伝統を記念するものであり撤去は歴史の抹消だと主張している。だが、歴史研究者らによれば、米南部に点在する記念碑の多くは人種差別を容認する人種隔離法が存在していた時代に、公民権運動への反発として建造されたものだという。【翻訳編集】 AFPBB News
まるで狂気の沙汰ですね。
南北戦争では、奴隷廃止を掲げた北と、奴隷制度存続を希望した南との分裂が原因で起こった戦争で、その南軍の将軍=悪の権化・・・という短絡な思想です。
先ず忘れてはいけないのが、リー将軍は奴隷制度に対して賛成ではなかったものの、故郷バージニアを敵に回すことは出来ないと言い、北軍の司令官の座を断って、敢えて故郷南軍の司令官になった人なのです。
そんな人を祭り上げて「人種差別主義者」とは・・・。
因みに、人種差別を終わらせたと言われるリンカーンですが、コチラは南に多い奴隷を味方に付けることで戦争を優位に働かせようという、コレこそ正に人種差別そのものなのです。
そして奴隷解放令の後に黒人奴隷がどうなったのかは余り語られていませんが、解放はされたものの、依然として差別はそのまま残っており、普通の仕事に就ける訳も無く、殆どの黒人奴隷は元のオーナーの元に帰らざるを得なかったのです。
奴隷を解放したと言われるリンカーンも、最後まで差別撤廃にはサインしておらず、それが実現したのは実に100年も後の事だったのです。
要するに、歴史に名高い「奴隷解放令」という物は、全く何の意味も持たないプロパガンダでしか無かったのです。
この事実からして、リー将軍よりも、寧ろリンカーンの銅像を撤去する方が先だと思うのですが…。
何故北は奴隷制反対を掲げたのか?
当時北部は既に工業化が進んでおり、奴隷を必要としない経済体制になっていたこと、対して農業中心であった南部は、奴隷の労働力を必要としていたという違いであり、別に北が人権を尊重していたという訳でも何でも無いのです。
昨今のBlack lives matter運動は、どうもアメリカを再度分断させるための文化的破壊行為にしか見えないのですがねぇ・・・。
トランプ氏の発言、大いに支持します。
南北戦争で北バージニア軍(Army of Northern Virginia)を率いたリー将軍の銅像は、100年以上前から市内のモニュメント通り(Monument Avenue)にそびえる象徴的存在だった。
厳重な警備の下、高さ6.4メートルの銅像がクレーンでつり上げられて高さ12メートルの花こう岩の台座から外されると、見守っていた数百人の群衆から歓声が上がった。人々が「さようなら」と繰り返し叫ぶ中、像はゆっくり地面に下ろされ、分解されてトラックで運び去られた。
像の撤去を喜ぶ人々の輪の中にいた自治会長のムハンマド・アブドゥルラーマン(Muhammad Abdul-Rahman)さん(56)は、「この像は、白人が文化、政治、経済、スポーツ、音楽など生活のあらゆる面で最も優れていると示す目的で設計され、設置されたものだ」と指摘。「像の撤去によって、バージニア州の歴史、米国の歴史、そして私たちの町の歴史における汚点が取り除かれる」と語った。
一方、ドナルド・トランプ(Donald Trump)前大統領は8日、像の撤去に当たって出した声明で、リー将軍を「最高の戦略家だと多くの将軍たちは認めている」と絶賛。像の撤去は民主党の画策する破壊パターンの一つだと主張し、「極左勢力によってわれわれの文化が破壊されつつあり、われわれの歴史や遺産は善悪を問わず消し去られている。そんなことはさせてなるものか!」とつづった。
南部連合の記念碑を擁護する人々は、誇り高い南部の伝統を記念するものであり撤去は歴史の抹消だと主張している。だが、歴史研究者らによれば、米南部に点在する記念碑の多くは人種差別を容認する人種隔離法が存在していた時代に、公民権運動への反発として建造されたものだという。【翻訳編集】 AFPBB News
まるで狂気の沙汰ですね。
南北戦争では、奴隷廃止を掲げた北と、奴隷制度存続を希望した南との分裂が原因で起こった戦争で、その南軍の将軍=悪の権化・・・という短絡な思想です。
先ず忘れてはいけないのが、リー将軍は奴隷制度に対して賛成ではなかったものの、故郷バージニアを敵に回すことは出来ないと言い、北軍の司令官の座を断って、敢えて故郷南軍の司令官になった人なのです。
そんな人を祭り上げて「人種差別主義者」とは・・・。
因みに、人種差別を終わらせたと言われるリンカーンですが、コチラは南に多い奴隷を味方に付けることで戦争を優位に働かせようという、コレこそ正に人種差別そのものなのです。
そして奴隷解放令の後に黒人奴隷がどうなったのかは余り語られていませんが、解放はされたものの、依然として差別はそのまま残っており、普通の仕事に就ける訳も無く、殆どの黒人奴隷は元のオーナーの元に帰らざるを得なかったのです。
奴隷を解放したと言われるリンカーンも、最後まで差別撤廃にはサインしておらず、それが実現したのは実に100年も後の事だったのです。
要するに、歴史に名高い「奴隷解放令」という物は、全く何の意味も持たないプロパガンダでしか無かったのです。
この事実からして、リー将軍よりも、寧ろリンカーンの銅像を撤去する方が先だと思うのですが…。
何故北は奴隷制反対を掲げたのか?
当時北部は既に工業化が進んでおり、奴隷を必要としない経済体制になっていたこと、対して農業中心であった南部は、奴隷の労働力を必要としていたという違いであり、別に北が人権を尊重していたという訳でも何でも無いのです。
昨今のBlack lives matter運動は、どうもアメリカを再度分断させるための文化的破壊行為にしか見えないのですがねぇ・・・。
トランプ氏の発言、大いに支持します。
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