オリンパス、カメラなど映像事業を分社化。投資会社に譲渡へ
写真・カメラ
オリンパス(株)と日本産業パートナーズ(株)(以下「JIP」)は、オリンパスの映像事業を新会社として分社化し、JIPのファンドへ譲渡する意向確認書を締結したと発表した。 宮崎あおいさんがオリンパスのCMキャラクターを務めていた オリンパスの映像事業は、1936年にレンズ「ズイコー」を搭載した写真機の製造販売を始めてから長い歴史を持つが、近年ではスマホの台頭などで市場が急激に縮小し、直近まで3期連続で営業赤字となっていた。
このような状況のもと、オリンパスは、「よりコンパクトで筋肉質且つ機動的な組織構造とすべく映像事業を分社化し、JIPのもとで事業を展開することが、映像事業の自律的かつ持続的な成長を実現する」と判断したと説明している。
新会社ではOM-DやPEN、ZUIKOなどをはじめとしたブランドを継承。国内事業だけでなく海外の事業も対象となり、研究開発・製造体制も維持するという。
「ユーザーにとってより良い製品/サービスを提供するとともに、事業に携わる社員におっても働き甲斐のある会社とすることを通じて、事業の持続的な成長を実現する」とオリンパスでは説明している。
今後、オリンパスでは契約のクロージングに向け、映像事業において構造改革を実施し、黒字化が見込める事業構造とした上で映像事業を分社化する予定。構造改革費用は現在精査中という。 その上でJIPとの最終契約を9月30日までに締結し、2020年12月31日までに譲渡取引の完了を目指す。
こんなニュースが流れると、今まで以上にセールスに悪影響がありそうですね。
私は去年の12月にオリンパスE-M5マーク3を購入しましたが、その出来は残念ながら散々なものでした。
マトモにピントが合わない、多機能ながらまるで洗練されていない操作性、知らないうちに勝手に設定が変わって戸惑う…要するに欠陥品な訳です。
幾らネット上でファンが擁護しようが、出来が悪いのは事実で、結局はそれをどうすることも出来なかったメーカーの無力故仕方ないのでしょう。
オリンピックに向けて各社力を入れている中、オリンパスが3年ぶりに投入したE-M1マーク3は、マイナーチェンジ程度で完全に不戦敗状態です。マーク2.2位の感じですね。
E-M5マーク3は、まるでモックの様に軽々しく安っぽいプラスチック製ボディー…販売店で隣にある下級機のE-M10マーク3よりも安っぽく見えて、更に隣に旧型ながら上級機のE-M1マーク2がより安い価格で並んでいる…こんな辺りからして、まるで計画性も何も無い、要するに営業部門が無能なのは目に見えています。
例えばマイクロフォーサーズと言えば、旅行時にそのコンパクトさはやはり魅力ですし、望遠レンズがコンパクトに収まるのも、他には無いメリットです。
更には、コンパクトさ故に自撮りで使いやすい、レストラン等でさり気なく持ち出せる…そういうアプローチで販売していたでしょうか?
今の時代、1億総カメラマンで、しかもそのメインの利用がSNSへの投稿なんです。そういう顧客に最適なシステムにも関わらず、少しでもアピールしていたでしょうか?
精々PLシリーズでお洒落なスタイル…程度です。
5軸手ブレ補正?ダストリダクション?テレセントリック性???…なんて言った所で、あまりメカに詳しく無い人には大した魅力にならないんです。
結局は従来の中高年の顧客をターゲットに、他社との泥仕合に興じているウチに、一度は掴みかけた顧客を軒並みソニーとキヤノンに奪い取られただけの話で、市場のせいでも何でも無いんです!
本来なら、キヤノンやソニーには無い良さをアピールすべきところ、無い技術と低い知名度引っさげてモロに正面から4つに組んでしまったんですから!
まあ、旧来の無能な経営陣から切り離されることで今後どうなるか・・・誰にも予測は出来ませんが、今回のこの件、原因は「カメラ市場の急激な縮小」でも「スマホの台頭」でも何でも無く、「ジジイのジジイによるジジイのための経営」が破綻を迎えただけなのです。
しかし、ここまで早くこのニュースを聞くとは…つくづく社長も口が軽いですね…。只でさえ売上で苦しんでいるところ、撤退もあり得る様な事を去年の時点で公にしてしまったんですから、余計に買い控えムードになったのですから。
まあ、結局この人達は何処まで行っても「コロナウィルス」と「スマホ」のせいだとしか思わないんでしょうけど。
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