fc2ブログ

オリンパス、カメラなど映像事業を分社化。投資会社に譲渡へ

写真・カメラ
06 /25 2020
オリンパスOM-D E-M5mark3

オリンパス(株)と日本産業パートナーズ(株)(以下「JIP」)は、オリンパスの映像事業を新会社として分社化し、JIPのファンドへ譲渡する意向確認書を締結したと発表した。 宮崎あおいさんがオリンパスのCMキャラクターを務めていた オリンパスの映像事業は、1936年にレンズ「ズイコー」を搭載した写真機の製造販売を始めてから長い歴史を持つが、近年ではスマホの台頭などで市場が急激に縮小し、直近まで3期連続で営業赤字となっていた。

このような状況のもと、オリンパスは、「よりコンパクトで筋肉質且つ機動的な組織構造とすべく映像事業を分社化し、JIPのもとで事業を展開することが、映像事業の自律的かつ持続的な成長を実現する」と判断したと説明している。

新会社ではOM-DやPEN、ZUIKOなどをはじめとしたブランドを継承。国内事業だけでなく海外の事業も対象となり、研究開発・製造体制も維持するという。

「ユーザーにとってより良い製品/サービスを提供するとともに、事業に携わる社員におっても働き甲斐のある会社とすることを通じて、事業の持続的な成長を実現する」とオリンパスでは説明している。

今後、オリンパスでは契約のクロージングに向け、映像事業において構造改革を実施し、黒字化が見込める事業構造とした上で映像事業を分社化する予定。構造改革費用は現在精査中という。 その上でJIPとの最終契約を9月30日までに締結し、2020年12月31日までに譲渡取引の完了を目指す。



こんなニュースが流れると、今まで以上にセールスに悪影響がありそうですね。

私は去年の12月にオリンパスE-M5マーク3を購入しましたが、その出来は残念ながら散々なものでした。
マトモにピントが合わない、多機能ながらまるで洗練されていない操作性、知らないうちに勝手に設定が変わって戸惑う…要するに欠陥品な訳です。

幾らネット上でファンが擁護しようが、出来が悪いのは事実で、結局はそれをどうすることも出来なかったメーカーの無力故仕方ないのでしょう。

オリンピックに向けて各社力を入れている中、オリンパスが3年ぶりに投入したE-M1マーク3は、マイナーチェンジ程度で完全に不戦敗状態です。マーク2.2位の感じですね。

E-M5マーク3は、まるでモックの様に軽々しく安っぽいプラスチック製ボディー…販売店で隣にある下級機のE-M10マーク3よりも安っぽく見えて、更に隣に旧型ながら上級機のE-M1マーク2がより安い価格で並んでいる…こんな辺りからして、まるで計画性も何も無い、要するに営業部門が無能なのは目に見えています。

例えばマイクロフォーサーズと言えば、旅行時にそのコンパクトさはやはり魅力ですし、望遠レンズがコンパクトに収まるのも、他には無いメリットです。

更には、コンパクトさ故に自撮りで使いやすい、レストラン等でさり気なく持ち出せる…そういうアプローチで販売していたでしょうか?

今の時代、1億総カメラマンで、しかもそのメインの利用がSNSへの投稿なんです。そういう顧客に最適なシステムにも関わらず、少しでもアピールしていたでしょうか?

精々PLシリーズでお洒落なスタイル…程度です。

5軸手ブレ補正?ダストリダクション?テレセントリック性???…なんて言った所で、あまりメカに詳しく無い人には大した魅力にならないんです。

結局は従来の中高年の顧客をターゲットに、他社との泥仕合に興じているウチに、一度は掴みかけた顧客を軒並みソニーとキヤノンに奪い取られただけの話で、市場のせいでも何でも無いんです!

本来なら、キヤノンやソニーには無い良さをアピールすべきところ、無い技術と低い知名度引っさげてモロに正面から4つに組んでしまったんですから!

まあ、旧来の無能な経営陣から切り離されることで今後どうなるか・・・誰にも予測は出来ませんが、今回のこの件、原因は「カメラ市場の急激な縮小」でも「スマホの台頭」でも何でも無く、「ジジイのジジイによるジジイのための経営」が破綻を迎えただけなのです。

しかし、ここまで早くこのニュースを聞くとは…つくづく社長も口が軽いですね…。只でさえ売上で苦しんでいるところ、撤退もあり得る様な事を去年の時点で公にしてしまったんですから、余計に買い控えムードになったのですから。

まあ、結局この人達は何処まで行っても「コロナウィルス」と「スマホ」のせいだとしか思わないんでしょうけど。
スポンサーサイト



4k動画の話し…4K動画から静止画を切り取る

写真・カメラ
06 /21 2020
フルHD 4K 8k比較

近年、動画の世界で「4K動画」という言葉を頻繁に耳にする様になりました。
そして最近発売される一眼レフやミラーレス機でも、4K動画を謳っている機種が増えました。

さて、この4K動画とは一体何なのでしょうか?

現在一般的な形式がフルハイビジョン(FHD,フルHD)と呼ばれるモノで1920×1080であったのに対して、4Kは3840×2160と、4倍の面積になっているのです。

従来のフルハイビジョンでさえ、女優の多くからアラが見える…と決して評判が良くない…要するに解像度が高すぎるのに、何故更に解像度の高い4Kが必要なのでしょうか?

それどころか、最近はその上の8k(4Kの4倍)まで登場しています。来る東京オリンピックは、8Kの実用第一号ともいわれています。

何故にそこまで動画の画質を追求するのか、今のテレビだって十分以上なのに、イマイチ理解できない面がありますよね?

その最大の理由は、カメラ業界の長年の夢であった「動画の一部から静止画を切り出す」ことなのです。
連続して撮影された動画の中から決定的な瞬間を切り出せたら…コレこそがカメラにとっての長年の夢なのです!

今まででも動画の一部を切り出して静止画にするということは出来ましたが、画像が荒く、ネットでの使用ですら荒いのはひと目で分かる程でした。

実際に画素数で見ていくと、フルハイビジョンが207万画素…流石にコレは物足りないですが、4Kだと、829万画素になるのです!

コレなら一昔前の一眼レフに遜色ないレベルです。

そして8kだと、3300万画素と、非常に高画質な静止画を切り出すことが可能になる…という訳なのです。

現在、多くのメーカーがフルサイズに主軸を移しつつあるのは、この8kを実現するためという布石でもあるのです。

私のカメラ、オリンパスE-M5マーク3も、この4K動画対応となっていますが、それでカナダ雁の雛のケンカのシーンを動画で撮影し、静止画に切り出してみました。

4K動画から切り出し1

4K動画から切り出し2

4K動画から切り出し3

4K動画から切り出し4

4K動画から切り出し5

4K動画から切り出し6

こうやって幾つか切り出して見た中で、一番好きな奴を選べば良い…という訳です。

goslings-fight5b.jpg

そして私はこのコマを選び、通常の写真のサイズにクロップしました。コレなら十分に実用レベルですよね?

親は見てるだけかよ…ってのは置いておいて…。

adobe premior proで4k photo切り出し

静止画の切り出し作業は、Adobe Premiere Pro CC2017を使っています。

①のスライダーで画面を選択し、②のカメラのアイコンをクリックすることで、その選択した画面を静止画として保存することが出来ます。

一般のスチルカメラは、連写したとしても、高級機でも精々秒間10数コマなのに対して、動画なら最低でも30コマと遥かに高速で撮影できることから、より決定的瞬間をモノにするチャンスが増えるのです。

1980年代にビデオカメラが普及し始めた当時から、何れ動画と静止画が同時に撮れる様になる…という事が将来の夢として語られていましたが、4Kによってソレが実用レベルになり、8kによって一眼レフに遜色しない高画質へと、ようやくソレが実現しつつあるのです。

「オリンパスカメラ」進出20年で韓国から撤退

写真・カメラ
05 /23 2020
ミラーレスカメラの「宗家」オリンパスが韓国進出20年でカメラ事業から撤退する。韓国のデジタルカメラ市場が急激に減ったのに伴った決定だ。

オリンパス韓国は20日、韓国でのカメラ事業を来月30日で終了すると発表した。ソウル・瑞草洞(ソチョドン)本社にある直営店と公式オンラインショッピングモールも閉店する。

オリンパスは2000年に韓国市場に進出した。2009年に初めて一眼レフカメラとコンパクトカメラの長所を結合したミラーレスカメラの新製品を発表した。2012年までソニーと並び韓国のミラーレスカメラ市場を主導した。

だが市場変化に素早く対応できず立ち位置がますます狭くなった。ミラーレスカメラと交換式レンズを掲げて収益性を高めるために努力したが市場奪還は容易ではなかった。ここにこの数年間で韓国のカメラ市場が急激に縮小し難航が続いた。2月に新製品を出し意欲的に挑戦したが新型コロナウイルスという悪材料まで重なった。結局オリンパス韓国は進出から20年でカメラ事業を終了することにした。ただし日本と海外ではカメラ事業を維持する。

オリンパスは韓国で医療内視鏡、腹腔鏡、手術装備などの診断・治療製品と、顕微鏡、産業内視鏡などイメージング・計測・測定製品に集中することにした。売り上げの80%が出ている分野だ。2015年に仁川(インチョン)の松島(ソンド)に建設した医療トレーニングセンター(KTEC)も運営を継続する。

オリンパス韓国の岡田直樹代表は「オリンパス韓国はグローバル医療企業として今後も韓国社会の健康と安全、幸福増進に寄与する」話している。




少し気になるニュースです。
2005年、私は暫くカナダに滞在していましたが、その当時、コニカ・ミノルタがカナダから撤退したというニュースを耳にしました。アメリカでは普通に売っていた上に、カナダでは、昔からキヤノンやニコンよりも、ペンタックスやミノルタと言った中堅クラスの方が強い市場だっただけに、意外に思ったものでした。

そして翌年、年明け早々、コニカ・ミノルタがカメラから完全に撤退するというニュースを耳にしたのです。

この様に、段階的に撤退するという可能性が無いとは言えないだけに、不安が残ります。

ただ、韓国市場というものを理解するには、その歴史と特殊性を少し理解しておく必要があります。

タイトルにもある通り、進出が20年前…ずいぶんと遅いと思いませんか?

そう、韓国という国は、自国の産業を保護する為に、徹底的な鎖国を行っており、90年代までは全くと言って良い程、日本の製品が売られていなかったのです。バブルで日本の製品が世界中を席巻した当時ですら、全く日本製品が無いという、アジアの中でも極めて特殊な市場だったのです。

90年代当時の韓国人というと、トヨタ、ニッサンというのは一つの車種名だと思っていた程、日本の製品に疎かったのです。

カナダでサムスンのカメラを持ったアジア人を見れば、ほぼ間違いなく「韓国人の観光客」でした! 現地在住の人は、ちゃんと日本製を買うので。

そんな状態から、21世紀になる頃から日本のメーカーが進出し始めた訳ですが、そうなると、どうしても皆が皆キヤノンやソニーと言った有名なブランドばかりに殺到する傾向が生まれてくるのです。

内容がどうこうではなく、キヤノンであり、ソニーでありの製品を持つこと自体に価値があるのです。ある意味日本人がドイツ車を崇めるアレと似ているかも知れませんね!

元々カメラ人口が多いとは言えない中で、その中の少数の拘る人たちがキヤノンやソニーに流れてしまうと、最早余り旨味のある市場とは言えないのです。

2012年と言えば、キヤノンがミラーレスを出した年ですが、そんな状況から考えると、この影響は極めて大きかったと考えていいのでしょう。

ある意味日本よりもブランド志向が強い国ですから、地道に真面目な…という感じのオリンパスには向かない市場なのは確かなのでしょう。

まあ今は、コレが引き金になって、全撤退…なんて事にならない事を願うばかりです。

キヤノン、御手洗会長が社長を兼務 真栄田氏は療養

写真・カメラ
05 /02 2020
キヤノンは1日、御手洗冨士夫会長兼最高経営責任者(CEO、84)が同日付で社長を兼任したと発表した。真栄田雅也社長兼最高執行責任者(COO、67)は健康上の理由により退任した。病気の治療に一定期間を要するとして、真栄田氏から社長退任の申し出があったという。真栄田氏は2日付で技術最高顧問に就く。御手洗氏は社長職をいったん兼任するが後任を探す。

1日の取締役会で決議した。御手洗氏は1995年に社長に就き、2006年に会長となった。その後、リーマン・ショックやタイでの洪水被害により、業績が不振だった12年にも社長に就いており、CEOと社長ポストを兼任するのは今回が2度目となる。真栄田氏は祖業のカメラ畑出身で、00年代後半のデジカメの急成長をけん引し、収益事業に育てた。16年に社長に就任していた。

キヤノンはカメラと事務機という主力事業から、監視カメラや医療機器といった新規事業への転換に注力している。ただ、足元では新型コロナウイルスの感染拡大に伴う在宅勤務が広がり、ペーパーレス化が進んで逆風となっている。同社は16年に指名・報酬委員会を設置しており、後任社長は社外取締役を中心とした同委員会を通じて決める見通しだ。

御手洗 冨士夫氏(みたらい・ふじお)61年中大法卒、キヤノン入社。専務、副社長などを経て95年に社長、06年に会長。06年から10年まで経団連会長。12年に会長兼社長CEO、16年から会長兼CEO。大分県出身。



驚きました!
余程キヤノンには人材が居ないのか、それとも優秀な人は既に粛清されてしまった後なのか…。

何れにしても、この変化の早い時代に、84歳なんていうジジイが一体何をするというのでしょうか?

戦後の日本経済を率いた大企業の多くは、戦時中のトップが公職追放等で居なくなったことで、若い世代が陣頭指揮を取ったことも、その発展の原動力だったのです。

ホンダ、ソニー、パナソニック、キヤノン、京セラ…皆、精々30〜40代位の人たちが作り上げた会社でしたし、従来から有った会社でも、例えば戦後のヤマハを率いた川上源一氏にしても、戦後の日本光学をカメラ会社として復活させた長岡正男氏にしても、皆40代位の若い世代だったのです。

今の日本の企業に欠けているのは、そういう若い世代の経営なのです。

時代遅れの年寄がロクな仕事もせずに既得権益ばかりを主張し、若い現役世代が冷や飯を食う…。

コレでは会社が上手く回る訳がないのです。

優秀な人が居れば、何だかんだ理由をつけて粛清する。

コレじゃ、何処かの隣国と全く同じじゃないですか!

私も長年写真はやっていますが、キヤノンという会社は嫌いなので、大昔のフィルムカメラ以外は持っていないので、直接関係無い話しですが、既にカメラという製品がコモディティーかしつつある今日、大きな転換点に有るのは間違いありません。

そんな時代を84歳のジジイが上手く舵取りするとは、私にはとても思えませんね…。

尚、私は84歳という年齢の人全体を批判している訳ではありません。
ただ、キヤノンという時代の最先端の技術を求められる会社の経営を行うには、年を取りすぎていると言っているのです。

オリンパスOM-D E-M5マーク3 タッチシャッターとピストルグリップの話

写真・カメラ
02 /27 2020
OLYMPUS-E-M5mark3-touch-shutter.jpg

去年の暮に購入したオリンパスE-M5マーク3ですが、コレを最も有効に使いこなすのは、モニターに写った画像のピントを合わせたい部分にタッチすると、そこにピントが合い、同時にシャッターが切れる「タッチシャッター」を利用することだと思っています。

オートフォーカスというものも、過去35年で随分と進歩したものの、何処にピントを合わせるか?というのは、やはり機械任せでは上手く行かないモノで、従来のファインダーを覗いての操作性というものは、決して良いものでは無いのです。

ところが、このタッチシャッターをやるときに悩むのが、どうやってカメラをホールディングするか?なのです。
通常の構え方の場合、右手でホールディングとシャッター、左手がレンズを支え、同時にズーミングなんかをこなします。

それがタッチシャッターの場合、どうしても利き手をモニター操作に取られてしまうため、レンズ操作とホールディングを左手のみ…ということになり、コレでは些か心許ないのです。

そこで、私が使用しているのが、写真の様な「ピストルグリップ」なのです。
お陰で左手は親指、人差し指でズーミング、薬指と小指をこのグリップに掛けることで、何も無い状態に比べ、遥かに安定したホールディングが可能になります。

このグリップも、余り大きなモノよりも、私の使用している全長7センチ程度の小型の物が扱い易いですね。

さて、このピストルグリップですが、実は非常に長い歴史のあるモノなのです。

Pentax-SP-motordrive.jpg - 60年代のペンタックスSPモータードライブ…一体コレをどうやって使えというのでしょう?

フィルム時代、連続撮影をするためにモータードライブという装置がありましたが、ソレにこの手のピストルグリップが結構用意されていたものでしたが、余り普及したとは言えませんでした。

理由は…ハッキリ言って全く使い物にならなかったからです!

当時のカメラは、露出もピントもマニュアルの時代です。それで右手でピストルグリップを持てば、シャッタースピード等の操作が非常に困難になり、かと言って左手で持てば、どうやってピント合わせるの?という具合で、正直腕が3本無い人には使い難かったのです。

更にはカメラバッグにも収まりが非常に悪いですし…。

昔からありながらも日の目を見ず、露出もピントも自動になり、タッチシャッターが付いたことで、初めて実用的になった・・・といえるのかも知れません。

https://www.amazon.co.jp/ハンドグリップ-モノポッド-ミラーレス-デジタルカメラ(デジカメ)・-カメラハンドル/dp/B072LTMGZ5/ref=sr_1_37?__mk_ja_JP=カタカナ&keywords=カメラ+ピストルグリップ&qid=1582786565&sr=8-37

1000円にも満たない価格で買え、着脱簡単なのも、手軽で良いですね…。

私はフィルム時代から写真に関わってる古い世代ですが、実は殆どファインダーを使わずに、このスタイルで撮っています。
ファインダーを使うのは、ブレを抑えたい時か、眩しくてモニターがよく見えない時だけです。

やはりデジタルには、デジタルに合った使用法というのが有ると思いますし、その機能を最大限に活かすには、やはり古い考え方は捨てた方が良いのかも知れません。

その古い考えを捨てる為に、忘れ去られていたピストルグリップという化石の様なモノが生きてくるのが、また面白いところです。

americancars4ever

アメ車のブログとして開設して13年目、車以外にも様々な身の回りの話題を取り扱っています。