C-C-Bについて語る。
映画・音楽 - 瞳少女…80年代のハワイか西海岸の情景が脳裏に浮かびます。
少し前に元C-C-Bの笠浩二さんが若くして亡くなりましたが、私にとってC-C-Bというと80年代半ば頃に売れたアイドル系バンドという程度の認識しか無く、87年に関口誠人が脱退した辺りから急速に存在感を失い、正直解散についても当時知らなかった位だったのですが、89年の正にバブルの真っ只中での解散であった様です。
先日、何となくココナッツボーイズ時代の曲をYouTubeで検索してみたんですが、驚きました!
正にココナッツボーイズという名前の通り、夏を感じさせるバンドそのものだったからです。
元々は和製ビーチボーイズというイメージを狙っていたそうですが、事実この辺りの曲からは、正に80年代のハワイかアメリカ西海岸の様な空気が流れている様に思えて仕方有りません。
しかし、この路線は商業的に成功したとは言えず、デビュー曲の「Candy」はヨープレイトのCM,
この「瞳少女」もロート製薬のCMに使われたりはしたものの、ソレ以上ヒットすることもなく、筒美京平、松本隆のコンビによるサードシングル「Romanticが止まらない」で大ヒットを飛ばしたものの、ソレ以降、和製ビーチボーイズは影を潜め、アイドル的な人気を得るに至りました。
日本の音楽シーンというのは本当に変なもので、多くのバンドが本来の魅力で売れるのではなく、事務所による作られたアイドル的な姿で売れてしまい、当人たちはその人気とのギャップに悩み、やがて音楽活動に熱意が入らなくなり、メンバー間の方向性に違いが生じ、そして解散に至ります。
- ココナッツボーイズのテーマ
この初期のアメリカ西海岸を感じさせる本来の姿では売れなかった…そしてヒット後は初期の音楽も見直される… なんとも皮肉な話しです。
本来の「和製ビーチボーイズ」のままの姿を売り出す力が無かったレコード会社も力不足であったのかも知れませんし、当時の日本人には理解できなかったのかも知れませんが、この路線のままで行ったら一体どうなっていたのか、俄然興味が湧いてきました。
今まで、数あるアイドルバンドの一つで、ヒット曲数曲しか知らなかっただけに、余計にその当初の姿は新鮮な驚きでした。
既にリーダーの渡辺英樹さんも鬼籍にはいっています。もう復活も期待出来ないのが残念です。
スポンサーサイト