アメリカ車のブランド GM編
GM本来なら最初に書くべき事だったのですが、改めてココで紹介させて頂きます。
GMはデトロイトに本拠地を置く、世界最大の自動車メーカーです。北米では、キャデラック、ビュイック、ポンティアック、シボレー、GMC、サターン、ハマー等のブランドを展開しています。
キャデラック
1903年、ヘンリー・リーランドによって創業。当時、手作りの要素が多く、一台一台が微妙に違うのが当たり前だった中で、「部品の標準化」を実現し、同一モデル間の部品の互換性を保証する事で、高品質な車を生産していました。1908年、GMに参加し、GMの最高級ブランドとして、現在に至っています。因みにキャデラックとは、フランス人の開拓者で、ミシガン州を開拓した人物と言われています。
ビュイック
1903年、デビッド・ビュイックによって創業、1904年、ウィリアム・C・デュラントの手に渡り、コレを元にデトロイト周辺の様々な自動車メーカー、部品メーカーを買収し、1908年、GMを創業することになりました。
GMの中ではキャデラックの次に高級なブランドとして知られていますが、昨今は特に目新しいモデルも、独自の技術も無く、他のブランドとの差は、外観、装備に留まっているというのが正直な印象です。
オールズモビル
1897年、ランサム・E・オールズによって創業。アメリカ最古のブランドとして長年親しまれてきましたが、残念ながら2004年モデルを以って、長い歴史に幕を下ろしました。
GMの中級ブランドで、同時に走る実験室とも言われ、新技術を最初に搭載するブラントとしても知られていました。ところが70年代以降、これといった目ぼしいモデルも無く、ビュイックのデザイン違いといった車が殆どとなってしまい、低迷を続けました。
90年代半ばに、ブランド存続を賭けて登場した高級車、オーロラの不振が、同ブランドの廃止を決定付けたと言えるでしょう。
ポンティアック
前身はオークランドと呼ばれ、1926年よりポンティアックと呼ばれる様になりました。かつては、比較的大人しい性格付けの車だったのが、60年代以降、後に映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」で一躍有名となったデロリアンを生産した、ジョン・デロリアンの元、若者向けの高性能のイメージで成功していきました。
シボレー
レーシングドライバーのルイ・シボレーと、既にGMを離れていた創業者、デュラントが、1911年に創業しました。
当時、爆発的なヒットとなったフォードT型のライバルとして、より豪華で、より快適で、カッコいい車として、T型よりも少し高い値段で売り出し、大人気となりました。
自動車にデザイン、マーケティングという概念を持ち込んだことは非常に大きな功績と言えるでしょう。
その成功で高騰した自社株を元に、当時経営危機にあったGMのか半数以上の株を買占め、
デュラントはGMの経営権を取り戻し、それと同時に、シボレーもGMに組み込まれました。
かつては、大衆車ながら、少し前のキャデラックのデザインを真似ることで、大変な人気を誇りましたが、現在は大衆車=平凡のジンクスに苦しみ、魅力の無い車が多くなってしまっています。
ハマー
元々AMC(ジープの販売元)の軍用車部門が、同社がフランスのルノー傘下入りする際に、軍需産業を国内から流出させない様、分離、独立してAMジェネラル社となったものです。当初、軍用車専門だったものが、90年代のSUVブームの際、市販も開始しました。その切っ掛けは、現カリフォルニア州知事、アーノルド・シュワルツネッガーの要望であったと言われています。
現在はGM傘下に入っていますが、昨今の原油高、景気低迷に於いて、深刻な販売不振に陥っており、売却、もしくは部門閉鎖は確定していす。