オールズモビル98 GM Cボディー
オールズモビル先代モデル:http://blogs.yahoo.co.jp/hiro_hosono15oct/3964619.html
1991年、FF版フルサイズカーのCボディーがモデルチェンジされました。
ビュイック・パークアベニューとオールズモビル98が、それぞれ発売され、先代と比較すると、幅5センチ、全長20センチ以上という大幅なサイズアップにより、かなりユッタリとした外見になりました。同時に80年代の反省から、それぞれのアイデンティティーを、より明確にしたデザインが施されていました。
大きくなったにも関わらず、相変わらずV8エンジンは採用されず、3.8リッターのV6のみで、後にスーパーチャージャー付が追加されました。
車というものは、ダウンサイズするのは非常に困難が伴うものの、逆にサイズアップは容易で、その事からも、非常に広大なインテリアが魅力的でした。そして、アメリカ的なベンチシート、コラムシフトが標準となっていました。
乗り味は、あくまでもユッタリとソフトに快適に・・・ハンドリング云々よりも、広いフリーウェイを100キロ前後でユッタリ流すのを最優先した、所謂古きよきアメリカ的な乗り味でした。
デザイン的には、ビュイックが少しジャガーの様なイギリス風のシックな佇まいなのに対し、オールズモビルは、どことなくドイツ車的な、質実剛健な雰囲気でした。
この頃のGM車は、どれもオルタネーターの「泣き」を起こし、新車でも半年くらいでピ~という音を立て、街中でGM車が近づくと、直ぐにわかったものでした。
人気の面では、ビュイックに大きく遅れを取り、当時ですら街で見かける回数は、決して多くはありませんでしたが、今こうやって改めて見ると、古典的なビュイックに比べると、何処か無機質な現代的な雰囲気が漂っている様にも見えなくありません。
かつて、オールズモビルは「走る実験室」と言われ、GMの先進技術を最初に搭載するブランドであったので、ある意味オールズらしいデザインとも言えるでしょう。
94年に、V8エンジンを搭載した、オーロラフラッグシップの座を譲った後、98はレージェンシーと名前を変えて併売されたものの、96年モデルを最後に生産中止となり、レージェンシーの名前は、一クラス下の88が引き継ぐことになりました。
尚、先代のCボディーでは、キャデラックもラインナップされていたものの、キャデラックは89年モデルで大規模なマイナーチェンジが施された関係か、旧世代のソレが、そのまま継続販売され、94年に、Cボディーでは無く、セビル http://blogs.yahoo.co.jp/hiro_hosono15oct/3445273.html と共用のkボディーで登場しました。
写真;オールズモビル98
現在改めて見ると、意外と先進的デザインだったのかも知れません。全く古さを感じないどころか、何処か未来志向の様にも見えます。
リアのタイヤを半分隠したソレは、かつて、キャデラックが多様したものでした。この辺りが大きくデザインにアクセントを与えているのでしょう。