サーブが事実上の経営破たん、独立企業目指す法的手続きを申請
ニュースサーブが事実上の経営破たん、独立企業目指す法的手続きを申請
2月20日20時3分配信 CNN.co.jp
経営難にある米自動車最大手、ゼネラル・モーターズ(GM)傘下にあるスウェーデンの自動車メーカー、サーブは20日、独立した企業体となる経営再建に向けた法的手続きを同国の裁判所に申請する、と発表した。事実上の経営破たんとなっている。GMグループのメーカーの破たんは初めて。
スウェーデンの国内法規に従い、独立した管財人が任命され、サーブ経営陣と協力して経営再建の方策を探る。再建案は3週間内に債権者らに示され、承認を求める。政府の資金援助も求める方針。
サーブはこの間、業務は平常通り続ける見通し。スウェーデン政府は昨年末、世界的な景気後退のあおりで自動車産業が経営危機に陥る中、米自動車大手フォード・モーターとGMの各傘下にある同国のメーカー、ボルボとサーブに総額34億米ドル相当を支援する考えを明らかにしていた。ただ、両社の国有化は否定していた。
GMとフォードは経営難を切り抜けるため外国ブランドの身売りなどを検討していた。GMは経営再建で米政府の公的資金注入を受けている。これまで約134億ドルの融資を受けているが、同社は最近、販売数が改善しない場合、2年間でさらに166億ドルの資金を政府に求める考えも明らかにした。
最終更新:2月20日20時3分
GMの経営危機により、売却の噂の絶えなかったサーブが、事実上の経営破たんとなりました。
アメリカ・ビッグ3は、以前より、景気が良いと様々なブランドを買い漁り、景気に陰りが見えると、それらを手放すという愚行を繰り返してきました。
GMによるサーブの買収・・・相互に一体どれ程の利益があったのか、見当すら付きません。サーブ買収により、GMの車作りに変化があった様には思えませんし、元々中級車でしかないサーブに、目を引く様なブランドイメージがあったとも思えません。
サーブ側としても、オペルのシャシーを共用することで、随分と独自性がスポイルされてしまったと言えます。
フォードがジャガーやランドローバーを買い漁っておきながら、それにより、同社のブランドイメージが向上したということは、全くありませんでした。その金をリンカーンに投資しておけば、随分と違っていたことでしょう。
90年代に盛んに言われた、所謂車業界の再編は、結局成功例も無く、ココに終了したと言えるでしょう。
甘味だけを取り、経営が傾けば棄てる・・・余りに無責任な気がしてなりません。