2008年のアメリカ滞在時、以前関わりのあったアメリカ車が軒並み姿を消していることに驚き、その姿を記録に止めようとブログを開設し、今年で12年目になります
トヨタ自動車が新型「プリウス」の今年1月の生産分から、ブレーキ不具合への改善策をとっていることが3日、明らかになった。
佐々木真一副社長が同日、直嶋経済産業相に「ブレーキをコンピューターで制御する範囲を変更することで改善できる」「今年から(改善策を)講じている」と報告した。佐々木副社長は同日夜、記者団に対し、昨年末までに生産・販売し、対策を講じていないプリウスについては「1件1件精査して改良を検討する」と述べた。
一方、前原国土交通相は記者団に対し、国交省が独自調査したうえで「リコールに該当するかどうか判断する」との考えを示した。
国交省によると、「プリウス」の不具合情報は、昨年7月に千葉県松戸市で起きた衝突事故を除いて13件ある。トヨタは販売店などに寄せられた分を含め計77件を把握しているという。
(2010年2月4日08時14分 読売新聞)
アクセル問題も根本的に解決されていない中で、プリウスのブレーキの問題が騒がれ始めていますが、コレも予想通り、コンピューターのトラブルの様です。
私もスバルに関わっていましたが、行われるリコールといえば、「トラブルが発生する可能性があるかも知れない・・・」といった類のものでした。
それをトヨタは、実際に問題が起こっているものを公表すらせず、内緒で対策を打っただけでなく、しかも既に市場に出た物を、放置していたことになります。
2009年5月に発売開始、7月に既にトラブルが発生しているのです。2010年型から対応されているとはいえ、それですら時間が掛かりすぎている様に思いますが、更に問題なのは、発売直後から問題が分かっていたにも関わらず、既に市販された個体に対しては、現在まで放置していて、リコールするか否かも、今の所不透明だという、極めて悪質な対応です。
トヨタの一連のリコール問題は、70年代のアメリカビッグ3のソレにも似ています。リコールに掛かる金額よりも、問題を個々に対応した方が安い・・・という発想なのですが、金勘定屋には、それによって起こる信頼失墜まで頭が回らないのでしょうか?
一時栄華を極めた様に見えたトヨタの問題・・・実は相当重症なのかも知れません。