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アメリカ車の広告 93年オールズモビル・アチーバ

オールズモビル
04 /30 2010
古いアメリカの車雑誌で、面白い広告を見つけました。
 
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オールズモビル・アチーバといえば、私がかつて酷評したポンティアック・グランダムの兄弟車に当たりますが、ココでは、同クラスの車として、ホンダ・アコード、トヨタ・カムリと同時に100,000マイルの走行テストを実施し、定期点検、修理費、ガソリンや油脂類といった類も含めた諸費用のトータルで、オールズモビルがトップに立った・・・ということを誇らし気に宣伝しているのです。
 
このテストの特徴は、テストコースの走行テストでは無く、ごく一般的な道路で、一般的なドライバーが運転したということが謳われています。
 
コレは凄い・・・オールズモビルが一番!!!
 
・・・と思いたいところですが、実際のところはどうでしょう?
 
ココで更に目を凝らしてみましょう。
右下の表のしたに、実に興味深いことが書いてあります。
 
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テストに使用した車ですが、
 
  アチーバ・・・・2種類のグレードを、それぞれ3台ずつ(2.3リッターSOHC/ 2.3リッターDOHC)
     アコード・・・・アメリカ製2.2リッターSOHCエンジンを3台
      カムリ・・・・2.2リッターSOHCエンジンを2台
 
この様なテストの場合、公正をきたすため、まず全車種同じ台数で、例えばエンジンは一種類といった具合に統一することが求められます。
車に限らず、あらゆる製品にバラツキというものは避けて通れません。台数が多ければ、例えば一番良い値を示した車を選択する場合、有利に働きます。
 
そして、各車複数台をテストした訳ですが、その中のどれの値を示しているのかが明記されていません。
 
例えば一番良い値の車なのか、悪い値の車か、それとも平均値なのかによっても、結果は大きく異なってくるでしょう。
 
ましてや、自社の一番良い値、他社の一番悪い値なんてことをやるなら、それこそ論外です。
その辺の条件が明記されてない以上、一見非常に魅力的なこの数字・・・全く意味を持たないものになってしまいます。
 
実際のところ、今日北米で93年型アコードやカムリを見かけることは珍しくないですが、アチーバ及びその兄弟を見ることは極めて希です。
 
そして、修理現場での印象として、特にGMのDOHC4気等エンジンに良い印象は全く有りませんでした。
 
あと、100,000マイルをどの程度の時間を掛けて走行してか?によっても全く結果は違うのです。車の耐久性を問う上で、例えば1年100,000マイルなんていうのは、正直余り一般人にとって参考になる値では無いのです。
この車が92年に発売されたことを考えると、この耐久テストも、どんなに長く見積もっても、1年は行われていません。
1年10万マイルで良い成績を残した車が、5年10万マイルで良い成績を残すか?コレは全く別問題なのです。それだけ車のテストというものは、「時間」という要素が加味されているが否かが極めて重要なのです。
 
加えてトヨタとホンダを擁護するとしたら、短期間とはいえ10万マイルという走行距離から、タイミングベルトの交換によって費用が余計に掛かっていることも考えられます。オールズモビルはタイミングチェーンを使っているため、交換作業は不要です。
 
どの分野でもそうですが、白人社会の情報を読むに当たって、隅に小さく書かれている事こそ大切だということを覚えておきたいものです。
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普天間基地移設問題 メディアの腐敗

ニュース
04 /25 2010
連日メディアを賑わせている問題ですが、それにより、民主党が集中砲火を浴びています。
 
最初にハッキリさせておかないといけないのは、安易な感情論は、本筋を見誤るということです。
 
第二次大戦後、フランス殖民地が相次いで独立しましたが、その結果はどうだったでしょうか?民族意識の高揚から、勢い余って独立したものの、経済的にフランスに対する依存から脱出できず、経済は停滞したままで、結局多くの有能な人材がフランスに「移民」することで、更なる人材不足、経済停滞を招いたのです。
 
沖縄は、現在も基地に依存しきった経済体制にありますが、それでも経済レベルは全国最低なのです。そこから基地が居なくなったら、どうなるのでしょうか?
 
観光・・・などとは言ったところで、グアムやサイパン、ハワイに行った方が安い現在、それによって基地の撤退分を穴埋めするのに十分とはとても思えません。
 
誤解されては困りますが、私は何もアメリカ軍の沖縄駐留を肯定している訳ではありません。
 
沖縄経済が基地に依存しきっていることは、紛れも無い事実であり、急激に解決策がある事では無いのです。段階的な基地縮小は必要だと思いますが、安易な基地移設論は危険だと思うのです。
 
そして、最も気に入らないのがメディアの対応です。如何に民主党が鬼畜か?の様な報道を連日垂れ流しますが、では、かつて成田空港建設を強行した自民党はどうでしょうか?アレに比べれば、鳩山政権は随分と良心的だと言えるのではないでしょうか?
 
民主党政権は、自民党政権時代の利権政治の改革を目標としているのですが、その中に、メディアの改革も入っているのです。日本のメディアの諸悪の根源ともいえる「記者クラブ」の廃止を初めとした、様々な既得権にメスを入れようとしているのです。
 
それ故に、何かと言えば反民主党的な報道を垂れ流すのです。今回の基地問題もその一つに過ぎません。
移設賛成者の言い分は、これでもか!!!という位に垂れ流すのに比べ、確実に存在する移設反対者の意見の扱いが極めて小さい事からも、それを窺い知ることが出来ます。
 
現在の民主党は、マニュフェスト通りに事が運んでいるとは言えません。ただ、半世紀以上の自民党の利権政治から決別して、まだ半年しか経っていないのです。少なくとも癌の進行を止めようとしているのが現状で、治癒には更に時間が掛かるのです。
少なくとも政権維持以外の何も無い、更なる腐敗を進行させていた自民党よりは遥かにマシなのです。
 
下らないメディアに踊らされて、民主党を否定するのは如何なものでしょうか?
舛添氏が総理になって欲しい人のトップだと言うのも、全く失笑ものです。彼は学校の先生であり、評論家であり、喋る事に関して一流なのは認めますが、行動力があるかは極めて疑問です。
 
本来は中立であるはずのメディアが反民主党であり、悪意に満ちた情報操作を行っている。
 
自民の腐敗政治の後は、誰が担当したところで、改革には最低10年位の時間が掛かる。
 
この二つを頭に入れた上で、もう少し冷静にニュースに接してみたいものです。
 
 
因みに、小沢幹事長の秘書が逮捕され、幹事長自身も逮捕されそうな勢いでしたが、アレも小沢氏が検察の既得権にメスを入れようとしているからなのです。
 
 
 

コンシューマーリポート誌のメーカーランキング 統計の危うさ

無題
04 /24 2010
数日前、アメリカの消費者情報の権威コンシューマーリポート誌の危うさを指摘しましたが、早速新しい情報が入ってきました。
 
先日お越し頂いたアメリカのAceChiroClinicさんのブログに興味深い記事がありました。
2010年4月号のコンシューマーリポート誌に掲載されたメーカー別の評価なのですが、
 
以下、ブログより転載させて頂きます。
 
評価が高い順に:
Honda:77
Subaru:77
Toyota:74
Hyundai:73
Nissan:72
Volkswagen:72
Mazda:71
Mersedes-Benz:69
Volvo:65
Ford:64
Mitsubishi:63
General Motors:57
Chrysler:46
数字は、Overall Scoreで、各社の自動車のテスト評価と信頼性評価の平均を算出して出されています。
 
以上ですが、コレを見てどう思われますか?
 
私は随分とスバルやホンダを初め、様々なメーカーの車に携わってきましたが、ホンダとスバルが同レベルなどということは絶対に有り得ません。
エンジン降ろしが日常茶飯事のスバルが、信頼性の面でホンダと同等ということは考えられないのですが、だとしたら、走行テストでベラボウに良い点数を取ったのでしょうか?
この辺りからして、少しでも車に関わったことのある人なら、如何にコンシューマーリポートの記事が危ういか、一目瞭然です。
 
ヒュンダイが4位というのも疑問です。あのメーカーも、電気系の原因不明のトラブルが余りに多い上に、何かとオーナーに責任を押し付けようとする貧弱な保証も頂けません。
 
オイル交換すらディーラーでないと出来ない様なメルセデスが8位・・・。
 
結局どんなユーザーからデータを取っているのでしょうか?恐らく新車から3年以内とか、そんな話しだと思います。
 
どんな人からデータを集めているか?アメリカ人の大好きな「統計」を見るには、そこを明確にしないと、判断を誤ります。
 
統計はあくまでも統計であり、事実とはまた異なることが多いのです。
 
「統計」という架空のデータを元に、「マーケット」という架空の顧客をターゲットにしたアメリカ・ビッグ3がどんな結末を辿ったか?コレを見るだけでも、統計というものの危うさが分かるというものです。
 
過去のいすゞ・トルーパーの件も、長年の裁判の末、非常に曖昧な決着となったのですが、その辺りからしても、ますます信頼性に欠けると言わざるを得ません。

 

テスラ・ロードスター 電気自動車

無題
04 /22 2010

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テスラモータースは、2003年にアメリカで創業した電気自動車専門のメーカーです。
そして、今回紹介するロードスターは、2008年に発売された電気自動車のスポーツカーで、今日、日本での発売が決まりました。

98,000ドルどいう価格で、最高出力292馬力、最大トルク370 N・m、1回の充電で236マイル(378km)まで走行可能となっています。

それが日本での価格が1800万と、随分と割高になります。コレはアメ車の伝統です。

さて、この車。
同等の価格のガソリン車と比べ、どうなのでしょう?

エンジン部分のメンテナンスが必要無いというのはメリットですが、逆にバッテリーのメンテナンスは途轍もなく高価になることは当然です。

経済的には・・・なんて、こんな値段の車で経済性を語る事自体が馬鹿げています。

環境性能は・・・ガソリンを燃やさないという意味での環境性能は上ですが、一回の充電にどの程度の電気を使うのでしょう?これだけ電気自動車が話題になる様になったにも拘らず、平均的な家庭で電気自動車を使った場合、どの程度の電気代が掛かるのか、大したデータが無いのは、些か片手落ちとしか思えません。

そして、リチウムイオンバッテリーのリサイクルをどう確立するか?コレ無しに環境に優しいなどとはとても言えません。
要するに電気自動車は、一般に思われている程経済的でも環境に優しい訳でも無いのです。

そして、このテスラモータースという会社自体が、歴史も短く実績も大して無いメーカーな上に、当然サービス網も期待は出来ません。

こうやってトータルで見ると、やはり私なら既に実績のあるポルシェ911等、一般的なガソリン車を買うでしょう。


写真: 外見はロータス・エリーゼによく似ています。

AMCイーグル 

イーグル
04 /21 2010

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現在4WDのステーションワゴンといえば、スバルのレガシーが定番として、高い人気を誇っています。

90年代にSUVが一大ブームを引き起こし、特にアメリカでは、それらが高級車として裕福層にも受け入れられる様になっていったのですが、それ以前では4WD車というのは極めて特殊な物という見方が一般的でした。

AMCは、87年にクライスラーに買収されるまで、ジープの製造販売を行っていましたが、トラックベースの「特殊車両」のジープに対して、より一般向けの4WD車として発売したのが、1980年に登場した、今回紹介するイーグルです。

極一般的なステーションワゴンの車高を上げ、4WDを組み込んだ・・・言ってみれば、現在のスバル・アウトバックの様な存在なのです。
サイズ的には、幅が広いものの、全長4.5mとアメリカ車としては異例なほどコンパクトでしたが、ソレでもエンジンは4.2リッターという巨大な直6エンジンを搭載しています。

この手の4WDのパイオニアであるスバルですら、当時はパートタイム4WDであったのに対し、コチラはビスカス式のフルタイムと、より先進的なメカを備えており、日本のメーカーが同様のシステムを搭載するのは、更に数年後のことでした。

それでも、この手のコンセプトが余りに早すぎたのか、然程注目を浴びる事も無く、87年にAMCがクライスラーに買収された後、生産中止になってしまいました。

90年代起きた未曾有の4WDブーム、そしてスバル・アウトバックの人気を目の当たりにすると、如何にマーケットを読むのが難しいかを、改めて感じずには居られません。


写真上:AMCイーグル

せめてデザイン的にもう少し斬新さがあったら・・・とも思います。

写真下:スバル・アウトバック

人気の2代目レガシーを、よりオフロード志向に振ることで成功を収めました。

修理工賃について ニュージーランド編

ニュージーランドの話
04 /19 2010
今日お越し頂いたODBさんから、海外についての質問がありましたので、ニュージーランドの修理工賃について書いてみます。

私が最初に勤めた会社では、仕事が割り当てられると、仕事を始める時にタイムカードを打ち、仕事が終わった時に、またタイムカードを打つというシステムが取られていました。他の会社もコンピューターを使ったり、何らかの方法で、同じ事をやっています。

日本と違って、仕事に掛かる時間を監視されてるんだ・・・なんていう具合に最初は思っていたのですが、もう一つ、大きな理由があったのです。

日本(北米も基本的に同じです)では、それぞれの仕事に対して、メーカー(会社)によって工賃が指定されており、それをお客さんに表示する義務があるのですが、私の住んでいたニュージーランドでは、驚くことに、作業に掛かった時間を請求するのです!!

とは言っても、全く基準が無い訳ではなく、特にディーラーの場合、メーカーの指定した工賃は存在しますが、それよりも早く仕事が終わった場合は、指定工賃を請求する、そして、それよりも長い時間が掛かった場合、掛かった時間を請求するというのが一般的です。

ただ、当然極端に時間が掛かった場合は、掛かった時間全部を請求するという訳には行きませんが・・・。その場合は、余り大きな声では言えませんが、早く終わった他のお客さんに分散する・・・なんてことも有ります。

この様な原始的とも思えるシステムが残っているのは、かつてニュージーランドの市場が閉ざされていた関係で、古い車が多かった事と無縁ではありません。古く錆びた車を作業するをいうのは、常に余計な時間が掛かるものです。

現在は、日本から中古車を輸入している関係で、平均的な車の品質は劇的に向上しましたが、それでも日本に比べ、古い車が多いので、日本の様に明確な工賃を設定するのは難しいのかも知れません。
ただ、同じ日本でも、東京と北海道を同じ基準で工賃を設定するというのは、少し乱暴な気がします。錆の度合いに対して、工賃を多めに貰うとかは、必用でしょう。

このシステムが恐ろしいのは、特に原因不明の電気系トラブルの時です。どれ位時間が掛かるは分からない時は、お客さんにも「やってみないと分からない」としか言えないのですが、ソレで納得して預けるお客さんも、この不便な国の慣れっこなのでしょう。日本人なら怒り出すところでしょう。

ブルーポイント テストライト・ボルテージインジェクター CTS5

工具
04 /19 2010

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ブルーポイントは、スナップオンの中で、自社製品でないOEM生産の製品を販売するブランドです。OEMとはいえ安物という訳では無く、例えばドイツのクニペックスのプライヤーもブルーポイント銘で販売されていたりします。

近頃の車は高度に電子化され、自己診断端末の使用頻度が大幅に増していますが、それでも手放せないのが、昔ながらのサーキットテスター、そしてテストライトです。

特にテストライトは、テスター程精度が必要とせず、取り合えずバッテリー電圧の有無を確認できれば良いという場合に手ごろなので、何かと使う機会が多いのですが、写真のタイプは、+と-両方を点検出来る優れ物なのです。通常のテストライトの場合、電圧の有無は点検出来るものの、アースの不良は点検出来ません。そして、今日の車では、アース側でのオン・オフの制御が非常に多くなっている為、ソレには対応出来なくなってしまうのですが、コレでは、ソチラにも対応出来るので、飛躍的に応用範囲が広がります。

写真に見えるLEDが赤に光ると電圧有り、緑に光るとアース、点等無しの場合、断線の可能性大です。

そして、本体に付いている二つのスイッチは、それぞれ+、-を回路に導くことで、配線~アクチュエーターのテストを可能にしています。

本体に黒いビニールテープが巻かれていますが、コレは何度も自分で中を開けて修理しながら使っているからなのです。時々配線と基盤の繋ぎ目のハンダにヒビが入って使えなくなってしまうのですが、電気製品としては珍しい?アメリカ製故か、シンプルな構造により、本体は極めて丈夫で、10年近く使っています。

一般のテストライトが百円ショップでも買えることを考えると、$100ドルという価格は尻込みしますが、それでも利用価値は大きく、工具による「スキルアップ」が可能です。

日本のガラパゴス化現象 金融について

日本の話
04 /14 2010
今回4年ぶりの帰国をしていますが、よく耳にするのが「日本のガラパゴス化」ということです。

マーケットの嗜好が余りに世界の基準からかけ離れている為に、国内マーケットが極めて特殊な進化を遂げているうちに、海外の市場で通用しなくなってしまった・・・というアレですが、2週間の国内旅行も含めて、改めて感じたのが、金融機関のレベルの低さでした。

旅行中、大勢の外国人に会いましたが、皆決まって口にするのが、海外のクレジットカードが使えないことなのです。いえ、海外のカードのみでなく、国内のクレジットカードですら、中小規模の店では使えないことが非常に多いのです。
トラベラーズチェックなどは、ほぼ使用不能です。

例えばカナダ辺りでは、ニュージーランドのカードも、日本のカードも全く問題無く使用出来、不便を感じた事は全く有りません。

お財布携帯などといった特殊極まりない「先進技術」に翻弄されているウチに、海外で当たり前であるデビットカード、クレジットカードといったものの普及が遅れてしまっているのです。

そして本日、オーストラリアドルのバンクドラフトが必要になったので、国内大手の2行に問い合わせたところ、片方は、USドルとユーロのみ可能、もう片方は、バンクドラフト自体を知らない上に、全く出来ないという回答でした。

某地銀では、3営業日かかるが可能、そして、わが国の誇る世界最大の金融機関「郵貯銀行」も出来ない・・・といった、全く恥ずかしい結果に終わりました。

確かに多国籍国家であるカナダやニュージーランドに比べると、為替商品の需要は少ないのかも知れません・・・が、インターネットも含め、リアルタイムに世界中の通貨が飛び交う21世紀の今日、日本の銀行がこれ程までにレベルが低いというのは、極めて由々しき問題だと言えるのではないでしょうか?

何をするにも窓口で書類を記入した上に捺印・・・こんな事では、ニュージーランドのモアと同様、何れ滅びる運命にあるのでしょうか?歴史的に見て、「特殊進化」をした動植物が強かった試しがありません。

少なくとも、ニュージーランドの小さな支店で10分もかからずに出来る手続きが、日本では、電話で問い合わせるだけでも長時間掛かる上に、殆どが出来ない・・・コレが現実なのです。

トヨタのレクサスSUVに横転の恐れ、「不買」推奨=米誌 コンシューマー・リポート

ニュース
04 /14 2010

[東京/デトロイト 13日 ロイター] 米消費者団体専門誌コンシューマー・リポートは13日、トヨタ自動車<7203.T>のスポーツ多目的車(SUV)、「レクサスGX460」の2010年モデルに横転につながる「安全上のリスク」が存在するとして、消費者に対し購入しないよう呼びかけた。
 同誌はレクサスGX460の10年モデルは急カーブを曲がった際に横滑りしやすいとして「不適切」との判断を下した。同誌がこうした警告を出すのは異例。
 コンシューマー・リポートは横滑り実験の結果、レクサスGX460は横転しやすいことが判明し、重大な傷害事故や死亡事故を招く恐れがあるとした。ただそのような事故の報告は受けていないとしている。
 レクサスGX460は「4ランナー」と共通のプラットフォームを利用しているが、レクサスGX460は車高が高く重心も高いため、横転事故を起こしやすいとしている。
 同誌は「問題が修正されるまでレクサスGX460の購入を控えるよう推奨する」とした。
 トヨタは声明で「コンシューマー・リポートの実験結果を真剣に受け止める」とし、同誌の実験結果の再現を試みた上で、対策を取る必要があるかどうか判断するとした。
 トヨタはレクサスGX460を市場投入後4カ月で約5400台を販売した。





コンシューマー・リポートは、アメリカの品質情報の権威と言われている雑誌ですが、かつて、「いすゞ・トルーパー(ビッグホーン)」に対して、走行テスト中に転倒したということで、同様の評価を下したことがあります。

後に、同車の時だけ故意に転倒させる様な運転を行っていたことが判明し、いすゞとの間で裁判沙汰となったのですが、日本のメディアは、ほんの10数年前の、この事を知っている人が誰も居ないのでしょうか?

それとも、知っている上で、それに触れないのでしょうか?

何れにしても、極めて悪質と言わざるを得ません。

トルーパー以前にも、同誌は、スズキ・サムライ(ジムニー)にも同様な評価を下して、同じく裁判に発展したことがあるのです。

確かにコンシューマー・レポートの記事は、「ある程度」は参考になるものの、同時に、明らかな悪意の上での「捏造」の過去があるだけに、この様なニュースの場合、日本のメディアの責任として、過去の問題についても読者に知らせる必要はあるのではないでしょうか?

日産・ルノー・ダイムラー提携、世界3位規模に

ニュース
04 /07 2010
【ブリュッセル=是枝智、尾関航也】日産自動車・仏ルノー連合と独ダイムラーは7日、包括的な資本・業務提携で合意したと正式発表した。
 競争が激化する小型車や環境技術を共同開発し、新興国市場への攻勢を強める一方、相互に3・1%の株式を持ち合う。独フォルクスワーゲン(VW)・スズキ連合、トヨタ自動車に次ぐ世界第3位の自動車グループが誕生することになり、今後、世界規模の連携が一段と加速することも予想される。
 ルノー会長を兼務する日産のカルロス・ゴーン社長と、ダイムラーのディーター・ツェッチェ社長がブリュッセルで共同記者会見した後、合意書に調印した。
 ゴーン社長は記者会見で、「株式の持ち合いは長期的な協力への強い意志を示すものだ。コスト削減などで今後5年で20億ユーロ(約2500億円)以上の相乗効果を見込んでいる」と述べた。ただ、「合併の意図はない」と明言し、出資比率を引き上げる考えもないとした。
 一方、ツェッチェ社長は「自社でエンジンを開発することは効率的ではない。提携で開発コストを抑えれば、商品を早く市場投入できる」と語った。
 合意によると、ダイムラーが日産とルノーにそれぞれ3・1%、日産とルノーは1・55%ずつダイムラーに出資する。ルノーの日産への出資比率は、現行の44・33%から43・2%に低下する。
 業務面では、ダイムラーの小型車「スマート」の新モデルと、ルノーの小型車「トゥインゴ」の車台や部品を共通化する。高級車「メルセデス・ベンツ」で知られるダイムラーは、需要拡大が見込める小型車部門で不振が続いており、てこ入れを図る狙いだ。
 ダイムラーは、日産の高級車「インフィニティ」向けにガソリンエンジンとディーゼルエンジンを供給する。巨額の資金がかかるハイブリッド車(HV)や電気自動車(EV)のエンジンも共同開発する。
2010年4月7日19時55分  読売新聞)
 
 
 
 
今を去ること10数年前、ダイムラー・ベンツは、クライスラーと合併をしました。その関係は9年後に破綻することになるのですが、今回の「不振の小型車部門のてこ入れ」がその理由だとすると、何となく10数年前の合弁の再現の様に思えなくもありません。
 
国も文化も歴史も違うメーカーが一緒になるというのは、容易なことではありません。普通の人間関係ですら容易で無い物が、マーケットもブランドイメージも異なるメーカーが、車作りという重大な仕事を共同で・・・となると、提携が上手く行くのでしょうか?
 
過去10数年間で、明らかに車作りが変わったベンツ、カルロス・ゴーン以降、帳簿上は健全になったものの、相変わらず車作りの方向性が見えない日産、そして、その親会社のルノー・・・・どうも今回も「お金屋さん」の理論が先走っている気がしてしまいます。
 

americancars4ever

アメ車のブログとして開設して13年目、車以外にも様々な身の回りの話題を取り扱っています。