fc2ブログ

ポンティアック ル・マン 名前は同じでも・・・・ Pontiac LeMans

ポンティアック
01 /29 2011
イメージ 2
60年代後半のポンティアック・ル・マン


従来、GMの中で大人しい車というイメージの強かったポンティアックは、60年代に、あのジョン・デローリアンの元でスポーティーなイメージに生まれ変わりました、

元々、コンパクトカー、ポンティアック・テンペストの最上級グレードとして登場したル・マンですが、64年モデルからは、サイズアップし、よりスポーティーな雰囲気を身に纏い、人気を博しました。

世の中不思議な物で、同年代のマスタングがあれだけ根強い人気を誇っているのに対して、当時、同じ様に・・・・とまでは行かないものの、人気の有ったこの車の評価は、一ランク下の様に思えます。

同じシャシーを使用した車として、シボレー・シェベル、ポンティアック・GTO、オールズモビル・カトラス、ビュイック・スカイラークと、何れも大いに人気を誇ったモデルが名を連ねています。

後に、極普通の乗用車へと形を変え、オイルショックの影響も手伝い、段々と地味な存在になり、やがて生産中止となりました。丁度70年代といえば、GM車が「金太郎飴」状態になりつつある時期でもあったのです。

さて、時は流れ80年代も終わりに近づいた頃、81年以来途絶えていたル・マンの名前が復活することになりました・・・・。

イメージ 1

写真が、その「ル・マン」なのですが・・・・・。
ドイツのオペル・カデットをベースに、韓国のデーウが生産した「デーウ・ル・マン」をそのまま北米に持って来て販売したという、実に国際性豊かな車でもありました。

ドイツの車に、フランスの名前、韓国の生産で、北米で販売・・・・。

デーウの方が1年先に発売されていることから、「ル・マン」の名付け親は、デーウ側ということになりますが、一体この車の何処が「ル・マン」だったのでしょうか?

そして、その名前をそのまま再利用するポンティアックもポンティアックです。
あの24時間耐久レースで名高いフランスの街の名前、そして、かつてのポニーカー・・・・・ある意味、これ程「名は体を表さない」車も珍しいのではないでしょうか?

肝心のオペルでさえ大して品質が良くないところに、当時のデーウの凄まじい品質管理とあり、衝突安全性でも非常に悪い結果を残していたと記憶しています。
結局大した人気も無く、4年程で生産中止になりましたが、残念ながら、現在実車を目にする事は皆無と言っていいほどです。

ニュージーランドでは、70年代のオイルショック以降、アメリカ製GM車のブランドは消滅したいたにも関わらず、何故かこの車だけは、ポンティアック銘で販売されており、同国で正式に販売された「最後の」ポンティアックでもありました。
スポンサーサイト



ビュイック・ルサーン Buick Lucerne GM最後のアメリカ製デザイン

カーデザイン スタジオ
01 /27 2011
キャデラックが軒並みオーストラリアのホールデン系のFRに切り替わったのに対して、従来通りFFを通しているのがビュイックです。

その最高級車ル・サーンは、従来のパーク・アベニューと、ル・セイバーを統合したモデルとして、従来のHボディーを継承して、2006年に登場しました。

エンジンも3.8、3.9リッターV6がメインながら、ノーススターの4.6リッターV8も設定されています。

この車を最初に写真で見た時、余りに「巨大な顔」に驚き、GMの衰退を強く感じたものでしたが、実車を目にすると、意外と印象が悪くない様に思いました。
少なくとも最近のキャデラックよりも、余程優雅で高級感がある様に見えるのですが、やはりフロントマスクに関しては、イマイチ好きにはなれません。

イメージ 1
コレが、そのフロントマスクで、近頃の流行風になっています。後、最近のGMは、やたらエンブレムが巨大なのが、イマイチ下品に見えるのですが・・・・・。

イメージ 2


気になるヘッドライトをCGで弄ってみたら・・・・・不思議な位当たり前の、従来のビュイックの顔付きになりました・・・・・。チョット没個性的でしょうか?

イメージ 3

比較的クリーンでエレガントなスタイルです。フロントフェンダー上部にあるエアダクト風の穴は、かつてのビュイックのアイデンティティーでした。

イメージ 4

CGでルーフラインとCピラー周辺を弄ってあります。ドアの形状変更により、後部座席の乗降性の向上、ルーフラインを持ち上げることで、不足気味の後部座席のヘッドルームの拡大、トランクを高目に設定することで、積載性の向上も期待できます。

イメージ 5

卒なくまとまっているのですが・・・・・テールランプの形状といい、巨大なエンブレムの配置場所といい、どうもVWフェートンのソレと被って見えてしまうのですが・・・・。
ビュイック伝統の横一列のテールランプにして欲しいところです。
イメージ 6

そう思って弄ってみると・・・・不思議なほど少し前のビュイックそのものになってしまいました・・・・。

何だかんだと色々と注文は付けましたが、現在のアメリカ車の中で、地味ながらも一番良いデザインだと思います。このCGからも分かる様に、従来のデザインを余り弄らなかったこと・・・・・逆にそれが良かったのかも知れません。

少なくとも、キャデラックが自己否定の挙句、放棄してしまった伝統と格式は、十分に残っています。

既にバンクーバーでは、このクラスのアメリカ車は完全に人気を失っていますが、この車に関しては、比較的よく見かける様な気がしますし、アメリカでは、フルサイズカー市場の24パーセントを占めているということです。

軽トラック・・・・北米トラック社会での存在理由・・・

カナダ情勢
01 /25 2011
イメージ 1
スバル・サンバー・・・軽量な車体、独特のリアエンジンに4WDで、雪道での走破性は、なかなかの物です。


北米でトラックといえば、アメリカ製ピックアップ・・・カラフルで大柄なボディーにパワフルなエンジン・・・
日本のアメ車ファンからすると、実に羨ましく思えるかも知れません。

フルサイズカーが絶滅した現在、旧来のアメ車らしさを残したそれらは、実用車として、そしてファッション
としても人気があります。

ところが、実用車として見ると、どうなのでしょうか?イメージ 2

カナダで一般的に見かける小型トラックといえば、トヨタ・タコマ、ニッサン・フロンティア、マツダBシリーズといった感じになります。
コレは、日本の感覚からは勿論、ガソリン価格がリッター1ドルを超えた現在のカナダでは、経済性、積載性という面で考えると、決して良い物とは言えなくなってきています。

日本のキャブオーバータイプに比べると、サイズの割りに積載性も悪く、値段も高い上に、燃費も悪い・・・正にこんな感じです。
    コレがコンパクトなのです・・・・


一番上の写真は、バンクーバーで見かけた、スバル・サンバートラックです。
BC州では、15年以上経った物に限って、日本からの中古車の輸入を認めています。
車のライフサイクルの短い日本で「15年以上経った中古車」ということは、即ち、本音では輸入を認めないということなのですが・・・。
そんな中で、時々R32スカイライン辺りを見かけることはあります。

このサンバーも、そうやって日本から輸入されたもので、右ハンドルのままです。

コイツの良さといえば、何と言っても街中で手軽に使えるコンパクトさ、サイズの割りに積載性に優れていること、
左右、後ろのアオリを倒してやることで、荷台をフルフラットにする事で、より大きな荷物が積めることのです。

アメリカで人気の所謂ピックアップトラックは、荷台も固定式な上に、フェンダーの出っ張りが荷台の部分に突き出しているので、大きさの割りに、決して積載性に優れているとは言えないのです。

そして、リアエンジンの後輪駆動(写真は4WD)という形式から、日本でも積雪地帯での使用に優れている事で知られています。

オマケに右側通行で右ハンドルというのは・・・ドライバーが直ぐに歩道側に降りられるので、ドライバー自身が配達等で頻繁な乗り降りを行う場合、大変に使い勝手が良いのです。

古い、日本ではとうに解体屋送りになってもおかしくない軽トラですが、北米には、この手のトラックが無いことから、部品の入手といったリスクは有りながらも、十分に存在価値は有りそうです。
そして、このトラックの持ち主は、なかなか頭の良い人なのではないでしょうか?

トラック天国、北米とはいえ、傍目には豊かで華やかに見えるものですが、実はこういった盲点も有ったのです。

ニッサンGT-Rのデザイン批評~整形 Nissan GT-R

カーデザイン スタジオ
01 /23 2011
イメージ 1

ニッサンGT-R・・・・・ある意味、これ程賛否の分かれるデザインも珍しいのではないでしょうか?
見た目の迫力、威圧感・・・・という意味では、確かに一応の成功と見るべきでしょう。それまで国内限定であったGT-Rを海外にも投入するとあり、インパクトのあるデザイン・・・・コレを最優先にしたのでしょう。

では「美しいデザインか?」と聞かれると、どうでしょう?

正直私は、カルロス・ゴーン以降のニッサンのデザインは好きで無く、特にGT-Rもその中に入ります。

先ず最初に、この車は一体どのマーケットを目指したのでしょうか?

かつてのスカイラインGT-Rといえば、スカイラインをベースにした高性能バージョンでした。
それは即ち、スカイラインと同等の実用性を有していながら、極めてスポーティーで、故に「羊の皮を被った狼」と表現されたものでした。

今回のGT-Rは、輸出にも力を入れる関係から、それまでのスカイラインとの関連性を切り、より本格的なスポーツカーとして登場しました。
ヨーロッパ人のカルロス・ゴーンにとって、スポーツカーとは、イコール「スーパーカー」なのでしょう。

言ってみれば、従来のスカイラインGT-Rは、BMW-M3の様な車だったのが、ポルシェになった・・・・こんな感じではないでしょうか?

まあ、その事の是非は敢えて彼是言うつもりは有りませんが、デザインを見て行きましょう。
コレが真横から見たGT-Rですが、気になる部分が幾つもあります。

イメージ 2

1.物凄く不自然なスロープを描くルーフライン・・・・ベルトラインとの関連性が破綻しています。
2.あまりに平坦でノッペリとしたサイド部・・・・・コレによって肥満感が存分に演出されています。
3.ドアの形状・・・・・もう少しなだらかなラインを描いた方が、より優雅になると思います。

こんな具合に考えて、少々整形を加えてみました。

イメージ 3

変更点は

1.ドアにプレスラインを追加することで、スリム感の演出。開口部の形状も一直線のラインに緩いカーブを与えました。

2.ルーフラインの変更で、優雅な雰囲気が演出出来たのではないでしょうか?当然リアの居住性にも好影響があることでしょう。

3.一直線に跳ね上がった様なドアガラス下端のラインに、緩いカーブを与えました。

4.そして、最後に全体のバランスを取る為に、若干トランクを延長しました。


どうも日本のデザインは、大胆さを追求すると、美しさを失ってしまうのでしょうか?
この車を維持するには、それこそポルシェなんかよりも金が掛かると言われています。だとしたら、少なくとも、それに十分対抗出来るだけのデザインを採用して欲しかったものです。

高性能なだけでは、結局一部のマニアに限定されてしまいます。高性能で、美しく、ファッショナブルで・・・・こうなった時こそ、真のスーパーカーと言えるのでしょう。

あの新車情報でお馴染みだった三本和彦氏も、デザインに関して苦言を呈したそうですが、ソレに対する答えが、コスト云々・・・・であったそうです。

「速さはポルシェ、使い勝手はBMW」スカイラインの父死去

ニュース
01 /22 2011

「速さはポルシェ、使い勝手はBMW」スカイラインの父死去

2011.01.21

 日産自動車の花形車種「スカイライン」を開発し、「スカイラインの父」と呼ばれたエス・アンド・エス エンジニアリング会長の桜井真一郎さんが17日、心不全のため東京都世田谷区内の病院で死去した。81歳だった。スカイラインの開発に初代から携わり、2代目から7代目まで開発総責任者として活躍。その功績は日産社内を越えて自動車業界やクルマ好きのファンらに広く浸透した。各界から逝去を惜しむ声が相次いでいる。

桜井さんは旧制横浜工業専門学校(現横浜国立大学工学部)を卒業後の1952年、旧プリンス自動車工業に入社した。57年に発売した初代から85年の7代目まで実に足かけ32年にわたって、スカイラインの開発・設計に携わってきた。スカイラインという名前も桜井さんが思いついたとされる。

開発にあたっては、戦時中に一式戦闘機「隼」などを開発した中島飛行機出身の技術者らとタッグを組んだ。運転する人の年齢や職業、性格などを桜井さんが想定したうえで開発するという手法で、自動車がライフスタイルの重要なアイテムとなる先駆けとなった。

日産では技術車両設計部長や日産全額出資のオーテックジャパン社長を歴任。2005年に日本自動車殿堂入りを果たした。

自動車ジャーナリストの板倉あつしさんは「1500ccの車に6気筒のエンジンを移植し、長いボンネットにした。今でいうGT車の始まりで、『羊』だった車を『羊の皮をかぶった狼』にしたのがプリンスのスカイラインです。当時の車はグリースアップといって、1000-2000キロ走るたびにグリースを交換する必要があった。ところが、これがまったく必要ない。画期的だった」と、その斬新さや技術力の高さを振り返る。

板倉さんは続けて「速さはポルシェ、使い勝手はBMWを手本にしていた。ドアの『バタン』と閉まる音まで何百台も調べたそうです。ここまで長く開発に携わった方はまずいない。非常に残念です」と語る。

桜井さんの葬儀は近親者で済ませた。日産退職後に設立したエス・アンド・エス社の社葬は3月15日午後1時から東京都港区南青山2の33の20、青山葬儀所で。喪主は長男の卓(たかし)氏。葬儀委員長は同社社長の大浦清一氏。




スカイラインといえば、日本では珍しく「指名買い」をされる車でした。
スカイラインが欲しい人は、「マーク2とどっちにしようか・・・・?」なんていう発想は無く、「コレが欲しい」と言って買われていたのです。

これは、実は日本で、しかも国産車の中では、比較的珍しいことでもあるのです。

やはり、そこには一人の技術者が長年一線で携わるという、これまた日本の年功序列社会では、非常に珍しい背景が有ったからに他有りません。

「速さはポルシェ・・・」の部分で重要なのは、「使い勝手はBMW」というところです。

スカイラインの魅力は、伝統的にスポーティーでありながら、使い勝手に優れ、カジュアルにもフォーマルにも似合うオールラウンドさでした。

年功序列が崩れつつある日本の社会ですが、相変わらず特定の技術者が同じ車種に関わり続けるという文化は育っておらず、その事も、「味の無さ」に繋がっているのではないでしょうか?

スカイラインという、非常に高い固定された「ブランドイメージ」の背景には、やはり、他には無い独特な事情があったのです。

そして、それが常に成功物語であった訳では無く、成功と失敗を交互に繰り返している辺りも、また大変に興味深いところです。


キャデラック CTSの整形

カーデザイン スタジオ
01 /21 2011
イメージ 1
厳つい顔付きです・・・・・どうにも小じんまりとして見えます。


何度もデザイン面で取り上げているキャデラックCTSですが、この車のスタイルを理解する上で、前後から眺めるのが大変に有効です。

この車のサイズは、全長4866mm、全幅1841mm、全高1472mmと、サイズだけを見ると、非常に大柄な車であることが分かります。

ただ、写真でもそうですが、実車を見ても、特別大きい車という印象は受けませんし、大型車ならではのユッタリとした雰囲気もありません。

それは、以前にも指摘しましたが、やはり折角の大きさがデザインに生かされていない・・・・コレに尽きます。

カタログに表記される「全幅」とは、ミラーを除いた、車の左右の最も出っ張った部分の幅の事で、この車の場合(大抵の車はそうですが)、下図の様に、フェンダーの幅になります。

イメージ 2
全幅に比べ、居住スペースの幅が非常に狭いことが、居住性に悪影響を与えています。


そして、更にこの車の特徴は、極端なフェンダー部分の出っ張りに比べ、ボディーの他の部分の幅が大変に狭くなっていることでしょう。

上図の通り、フェンダー部分の「全幅」に比べ、実質的な幅と言える、キャビンの幅が、非常に狭くなっており、しかもキャビンの形状も、上に行くに従って、急激な角度で狭くなっています。これは、居住性の面でも問題で、実際この車の居住性は、同サイズの日本車やヨーロッパ車に大きく劣っていると言わざるを得ません。

一般的に車を見たときに印象に残るのは、幅=全幅ではなく、「実質的な全幅」の方なのです。その事が、この車を「小さく」、「幅が狭く」見せているのです。

イメージ 5

イメージ 6
かなり雑な仕上げですが、横型ヘッドライトのお陰で、よりユッタリとした雰囲気になります


コチラは、少しCGで弄ってみました。全高、全幅=フェンダーの幅を変えずに、「実質的な全幅」の部分を可能な限り拡大してみました。

個人的に、このヘッドライトの形状も、幅狭い印象を増長していると思っていますが、ライトもより外側に持ってくることで、感覚的に随分とユッタリとしました。

更にライトの形状まで手を加えると、よりユッタリとした安定感が出る様です。

そして、キャビンの幅も、かなり拡大することが出来ました。これなら、室内幅も随分と拡大されるはずです。

まあ、オリジナルデザインの厳つい雰囲気は無くなりましたが、よりユッタリとした、より高級車っぽいフォルムになったと思います。

因みに、オリジナルのデレーっと垂れ下がったグリルを少し持ち上げたたり、個人的に好きでない、バンパーのエアダクトをシルバーからブラックに変更したり、小変更も加えてあります。

リアも同様な処理をしてみました。
イメージ 3
後端の強い絞込みが、何処と無く4代目のホンダ・プレリュードのリアを思わせるプロポーションです。

フロントビューと同様、全幅に対して、実質的な全幅がかなり狭くなっているのが分かります。キャデラック伝統の縦型テールランプが目に付きますが、これは幅が広くて初めて成立するデザインで、幅が狭いと、逆に幅狭な感じを強調することになってしまいます。


イメージ 4

フロントビューと同様、全高、全幅=フェンダー間の距離は一切弄らず、「実質的な全幅」を拡大しました。

お陰で、テールランプの間隔も大幅に拡大出来、同時に室内幅も大幅に拡大されているので、実際に随分とユッタリとした雰囲気になりました。

やはり昔の様に、好きなだけサイズを拡大する訳には行かない今日、限られた寸法を最大限に利用する事こそが、デザインをする上で重要なのです。

どうせこんな車、1人や2人しか乗らないのだから、居住性なんて十分じゃない?・・・・なんていう考えは、アメリカでは有り勝ちなのですが、それは論外です。実際そうであったとしても、ライバルと比べて劣る様では、やはり商品としては苦しくなります。

特に最近のキャデラックは、高齢化した従来のユーザーを切り捨て、新たな市場を開拓していかなければならないだけに、他車と見比べて、ショールームで見て、触って、直ぐに分かる様な部分が劣っている様では問題です。
最早かつての様な、数年毎に何も考えずに買い換えてくれる忠誠的なユーザーは居ないのです。

やはり、この車を見る限り、私の素人目にも、改良の余地は大いにある・・・・という事になります。

イメージ 7
このプロポーションは・・・・トヨタ・アルテッツァ辺りを目指したのでしょうか?
イメージ 8
少しリアを延ばし、ルーフラインを整形してみました。何となくまだ日本車っぽいですね・・・・。

最近の日本車も・・・ インフィニティG37

日本車
01 /20 2011
イメージ 2
凄まじい形のヘッドライトが・・・・どうもカルロス・ゴーン以降の日産の「分厚い顔」が好きになれません。


イメージ 1
巨大なヒップが、これまた巨大なホイールを小さく見せています。ペッタンコなバンパーが、肥満をより強調しています。


最近のアメリカ車のデザインで好きな物は全く無いのですが、日本車も負けてはいません。
写真はインフィニティG37・・・日本のスカイライン・クーペですが・・・。

最近のデザイナーは、ヘッドライトが釣り上がっていれば釣り上がっている程スポーティーだと思っているのでしょうか?
大胆な様で、何処か心許ないヨレヨレした顔つき、それは同じく釣り上げればカッコイイ式のテールランプも同じです。

高いベルトラインは重心を高くし、しかもタイヤを小さく見せるのにも貢献しています。
曲りなりにもフロントを大胆に表現したにしては、サイドが全く平坦で、躍動感を感じないのも・・・。

今日、クーペの人気が低迷しているのは周知の事実です。

その理由として、若者が車に興味を持たない、不景気などが上げられますが、本当にそうなのでしょうか?
クーペという形式は、少々の実用性を犠牲にしても、その分スポーティーであり、ファッショナブルであることが求められるのですが、結局ファッショナブルなクーペが無くなった・・・この事こそが、クーペの衰退に繋がったのではないでしょうか?

それとも、コレを美しいと思わない私の感覚の方が間違っているのでしょうか・・・?

こんな記事を書くと、また「人間性が卑しい」「醜いという統計を見せる」との批判を受けるので、今日はこの辺にしておきましょう。

80年代マニア???

GM
01 /16 2011
イメージ 1
見え難いですが、前列左がシボレールミナ、右がオールズモビル・カトラス・スプリーム
後列左がシボレー・ルミナ、右がポンティアック・グランダム

イメージ 2

私の最寄の駅の近くに、不思議な家があります。
必ず家の前に、2台のアメリカ車が停めてあったのですが、その2台というのが、「アメリカ産業史上最悪の失敗」として名高いGM10計画ことWカーのシボレー・ルミナと、オールズモビル・カトラス・スプリームです。

共にナンバーが外されている為、現在は使用されていない様で・・・・ということは、コレクションしているのでしょうか?
そして、最近気が付いたところ、更にもう一台のシボレー・ルミナが増えている上に、唯一のナンバー取得車として、同年代のポンティアック・グランダムが・・・・。

Wカーに関しては、全てナンバー無し、2ドアクーペで共通しています。出来るなら、あともう一台、ビュイック・リーガルも集めて欲しいところですが・・・・。

それにしても奇特な方で・・・・正直80年代のアメリカ車で価値のあるものは?と聞かれると、余り思い浮かばないのですが・・・それにしても・・・・・。

写真を撮っていると、ドアが開いたので、退散しました。

プロトの品質低下

工具
01 /15 2011
イメージ 1
20年の間に一体何が起こったのか・・・?旧型(小さい方)に比べ、明らかに作りの雑な新型・・・・。


私の使用している工具は、スナップオン、マック、そしてプロトが結構多いのですが、皆アメリカの一流ブランドとして名が通っています。

ところが最近、色々と気になることが有るのです。それは、新製品が増えたことに比例して、従来からの長年親しんてきた製品の形が変わっていることです。

ラチェット類は様々な技術革新が見られるものの、特にスナップオンのソケットやアダプター類は、明らかに旧製品よりも太く厚くなっています。スナップオンの良さは、コンパクトで、狭い所に入ることだったのですが・・・・。

オマケに最近のものは、台湾製が少なくないという噂もあります。

最近非常に気になったのがプロトです。プロトといえば、かつて日本では、スナップオン以上に知名度の高いブランドで、産業用工具として知られていますが、最近の物の余りに粗雑な作りには、正直呆れました。

コレじゃホームセンターで売っている中国製と同レベルです。まあ、精度自体は保たれているのでしょうが・・・・・。

近年、クラフツマンの様な廉価版工具にすっかり市場を奪われた形の「中堅クラス」のブランドは、最早アメリカでは作っていないのかも知れません。因みに、プロトの姉妹ブランドに当たる、オーストラリアのシドクロームも、随分前に台湾製になっており、品質低下が指摘されていますが、プロトも同じ工場で生産されている可能性はあります。

以前のプロトには、MFD. USA、若しくはCANADAと刻印されていたものが、現在のものは、単にUSAとあるだけです。コンシューマー商品としての市場を諦めた故の変化なのかは分かりませんが、仮にどんなに良い工具だとしても、この仕上げで、しかもクラフツマンの倍の値段では・・・・普通は買いませんよね・・・・。

かつては産業用工具は=頑丈でもあったのですが、産業用=定期的に交換される=経費で落とせる・・・・という理由で、無意味に高いだけで、大したこと無い品質になっているとしたら・・・・。

前から感じているのは、アメリカという国は、仮に生産国が変わっても、可能な限り品質を落とさないという概念が無いのかも知れません。

そして、既に過度な海外生産依存から、産業空洞化が深刻になっているにも関わらず、未だにその流れが変わらないのがアメリカなのでしょうか?

少なくとも、コレじゃ、チャイナタウンで売っている?偽者にしか見えません。
地味で質実剛健ながら、いぶし銀の様な渋さを持つ旧型とは、比べるべくも有りません。

車のある景色

無題
01 /15 2011

イメージ 1
VWゴルフ4・・・・この車があるだけで、何処かヨーロッパっぽく見えたりします・・・・。

イメージ 2
ポンティアック・サンファイアー

同じアングルでは無いので、一概には判断できないのですが・・・・。
片や典型的なドイツ車、実用者の第一人者、フォルクスワーゲン・ゴルフ4。

もう片や、アメリカ製ファミリーカーとして、90年代後半、それなりに人気のあったポンティアック・サンファイアー・・・・。

上の写真は、何も知らずに見せられた場合、背景にアメリカの戦車が写っている関係で、北米の何処かであろう・・・・と、分かる人が見れば想像がつくものの、こんな派手な色にも関わらず、不思議と周囲に調和している様に見えます。

片や下の写真のポンティアック・サンファイアー・・・・背景がバンクーバー、つまり北米であり、しかも北米製の車であるにも関わらず、イマイチ背景に溶け込んでいない様に見えます。
コレは、GMがアメリカ的なデザインから脱却した初期の頃のデザインに当たります。

やはりVWには、決して華は無いものの、ヨーロッパばかりでなく、何処にでも調和する普遍的なバランスが有るのかも知れません。

それにしても、戦車と調和する車って・・・・。


americancars4ever

アメ車のブログとして開設して13年目、車以外にも様々な身の回りの話題を取り扱っています。