リンカーン・タウンカー シアトルにて
リンカーンバンクーバーと同様、シアトルもフルサイズカーが絶滅状態にあることは、既に述べましたが、唯一結構見かけたのが、リンカーン・タウンカーでした。
バンクーバーでは、既に通常タイプのタウンカーは絶滅状態で、リムジンも一頃に比べて車種が多様化し、タウンカーの割合が減った様な印象を受けます。それに比べると、シアトルでは、リムジンは勿論、通常のタウンカーも結構頻繁に街で見かけました。
反面、弟分のマーキュリー・グランドマーキスや、フォード・クラウンビクトリアの一般仕様は、バンクーバーと同じ位見かけませんでした。
コレはどうした事なのでしょうか?
一つ考えられるのは、シアトルでのガソリン価格が、私が訪問した今年の初頭、1ガロン3.5ドルに達していた事です。アメリカの1ガロンは3.8リッター・・・・という事は、アメリカでも、ガソリンがリッター1ドルに近づいているということになります。
これでは、流石にフルサイズカーなど乗る気にもなりません。そん名理由から、年配の中産階級者は、フォードやマーキュリーを捨て、裕福な年配者層、もしくは一部の如何わしい連中向け(失礼)のリンカーンのみが、辛うじてその存在を保っている・・・・・こんな所かも知れません。
写真のモデルは、98年に発売された最終型の初期ですが、この辺りになると、十分に安いので、特に裕福という訳では無いと思いますが。。。。
それにしても、面白い顔です、同時代のフォード・モンディオの「面堂邸のタコ」と似たものを感じます。
軽くフォトショップで弄って見ました。
弄ったのは、ライトとグリルだけですが、それでも横幅がユッタリして見えるのではないでしょうか?
この時代のフォードのデザインは、軒並み外れのオンパレードです。
高級車のデザインで一番大切なのは、過去のアイデンティティーを継承した上で、基本に忠実なデザインを施すことです。過去のアイデンティティーを切り捨て、不安定で確立されていないデザインを採用する様では、売り上げが落ちて当然でしょう。事実、ライバルのキャデラック・フリートウッドが生産中止になったにも関わらず、モデルチェンジ後、急速に販売を落としています。
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