北米の自動車事情・・・・ベントレー
カナダ情勢以前は北米では殆ど見かけなかったのに、最近見かけるようになった・・・・という車にベントレーがあります。
ベントレー・・・・かつてはロールス・ロイスの兄弟車で、よりパーソナルな雰囲気を持たせた車でしたが、現在はフォルクスワーゲンの傘下に入っています。
今から10数年前にフォルクスワーゲンがロールス・ロイスを買収しました。ところが、フォルクスワーゲンは、ココでイギリス的な詐欺に遭っているのです。
ロールス・ロイスの会社自体は買収したものの、その内容には、ロールス・ロイスのブランドの使用が認められていなかったのです。まあ、その時にベントレーブランドは手に入った訳ですが・・・・。
因みに、ロールス・ロイスのブランドは、以前からエンジンの供給で提携関係にあったBMWの手に渡ることになりました。
こうやってロールス・ロイスとベントレーは分割された訳ですが・・・・現在生産されている車は、全てフォルクスワーゲン・フェートンの兄弟車に当たります。
ロールス・ロイスの兄弟車であった時代には、サッパリ人気が無く、フォルクスワーゲン傘下になり、更にフェートンの兄弟車になってからの方が人気がある・・・・何か不思議な気がしますが、メインの顧客であろう、北米の所謂「お金屋さん」たちには、そんな事はどうでも良いのかも知れません。この辺りこそ、北米の車文化が不毛といわれる所以でもあるのですが・・・。
かつて、ベントレーの生産台数というと、年間1000台程度だったのが、2004年にいきなり7411台まで増え、ピークは2007年で1万台を超えています。その後はガソリン高や、リーマンショックの影響で少し減ったものの、それでも昨年も7000台を越えています。
一つ考えられるのは、分社後も2002年まで、フォルクスワーゲンがロールス・ロイスとベントレーの両方の生産を担当していたのですが、2003年からはベントレーのみになり、生産キャパシティーが増えたこと、そして2004年にはフォルクスワーゲン・フェートンの兄弟車で量産可能なベントレー・コンチネンタルGTが登場したのと・・・そして北米の景気が良かったことが、それを後押しした・・・・こんなところでしょう。
それにしても、何とも粗雑なデザインです。私にはキアか何かにしか見えないのですが・・・・。
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