51年型マーキュリー
マーキュリー先に紹介した通り、チョップドルーフの元祖として、49年型マーキュリーが挙げられている関係か、その周辺のマーキュリーというと、どうもチョップドルーフに改造されている物が多いのでしょうか?
Googleで画像検索しても、チョップドルーフばかりが出てきます。
写真は、オリジナルの雰囲気を良く残した51年型マーキュリーです。
因みにフォードは、49年型にて、大胆なフラッシュサイドボディーを採用しましたが、マーキュリーでは、比較的無難な、フロントフェンダーの出っ張りの有るデザインを採用していました。
そして、同世代のリンカーンよりも、ある意味保守的なデザインであったことも、注目に値します。
この51年型の特徴は、前年と比べ、リアのデザインが変更されたことで、テールフィンの原型の様なものが、より大きく突き出しています。
そして、翌52年からは、フロントガラスが一枚のカーブドガラスになり、フォードと同様、完全なフラッシュサイドボディーを採用し、40年代風のデザインから決別することになります。
アメリカ自動車産業は、戦後数年は、戦前と同様のモデルを作っていましたが、フォードの実質的戦後モデルというと49年型ということになり、この49年~51年モデルは、戦後第一世代ということになり、他社に先駆けてフェンダーの出っ張りを無くしたフラッシュサイドボディーで新鮮さをアピールしていました。
そして後のテールフィン全盛時には、その流行から一歩引いていたのも、フォードでした。
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