ホンダ・アコード vs トヨタ・カムリ・・・1997年の車選び
日本車1997年、今から15年前、私の実家で車を買うことになりました。
それまで乗っていたトヨタ車は12年目で既にボロボロ、そんな中で、4ドアセダンとして候補に上げたのが、当時発売間もなかったトヨタ・カムリ(日本名グラシア)と、ホンダ・アコードでした。
前述の通り、カムリは発売直後であり、カナダからの帰国直前に発売され、中々の人気を得ているのが印象的でした。
片やアコードは既に発売から4年目、インターネットを使っていなかった当時でも、モデルチェンジの話は知っており、次期モデルは北米、欧州、日本と3種類に別れ、日本ではコンパクトな5ナンバー車になる事を知っていました。
そんな中で、先ず試乗に臨んだのが、近くのトヨタでした。
実家の地域の担当者が出てくると、その地域の全ての家の車を把握しているのに驚きながら(当然ウチの情報も・・・)、カムリの試乗をしました。
正直な印象は、
1.やたらボディーが大きく感じられたこと
2.室内がだだっ広く、締りの無いものでした
3..V6エンジンにも関わらず、ブルブルとした、何とも粗雑なエンジンの回り方に音
4.アメ車から快適性のみを取り去った様な、締りの無い足回り・・・・・
その少し前まで、カナダでアメリカ車ばかりを整備していた中で、TVのCMも含め、新型カムリの姿は、大変に凛々しく見えたものでしたが・・・・。
そこで、今度はホンダのディーラーに行きました。
当時既にアコードに人気は全く無く、モデルチェンジ前ということで、生産も止まっていました。
取り合えず1.8リッターの一番廉価な車を試乗することができました。久々に乗るアコードでしたが・・・・
1.余り大きさを感じさせない、引き締まったボディー
2.カムリ程広くないものの、無駄なスペースが無く、一体感の感じられる室内
3.1.8リッターと、一番パワーの無いエンジンながら、カムリより遥かに小気味良い走りが印象的
4.カッチリとした快適な足回り
こんな具合で、4年前に発売された車の、しかも廉価グレードが、発売されたばかりの、しかも上級グレードよりも快適な走りをしたという事実・・・・
当然アコードを選ぶことになりました。
因みにこの車は、日本国内で登録された、最後の5代目アコードということになり、装備もグレードも選べず、予定よりもかなり上のグレードとなってしまいましたが、15年経った現在でも、特に大きなトラブルも無く、現役で頑張っています。
そして、もう一つ、敢えて新型アコードを待たなかった理由として、それまでのアコードが輸出仕様と共通であったのに対して、国内専用車になるのが分かっていたからです。
日本のメーカーは、どうも国内専用車をいい加減に仕上げる、悪しき伝統があるのです。実際は、悪い車では無かったのですが・・・如何せん地味でした。
あれから15年前・・・あの時試乗した2台が、偶然通りに並んでいたので、写真に収め、当時の事を思い出してみました。