モーリス・マイナー1000 フルゴネット・バン
ニュージーランドの話ニュージーランドネタのついでに、こんなのも載せておきます。
モーリス・マイナー1000のフルゴネット・バンです。
ニュージーランドの田舎町、パイロアという町で見かけたものです。
モーリス・マイナーは、1948年から生産されており、この型は、その最終型で、56年に登場したものです。
フルゴネット・バンとは、ヨーロッパで一般的なもので、乗用車の前半分に、貨物車の後ろ半分を取り付けたもので、日本では、あのサニー・トラックも、その一種と言えるでしょう。
こんな何とも古典的な形をした車ですが、驚くことに、このデザインのまま、71年まで生産されていました。71年というと、イギリスの自動車メーカーが無理やり合併し、ブリティッシュ・レイランドと名乗り、粗末な車を乱発した時期ですが、そんな中で、この定評あるマイナーも、静かに姿を消しました。
そして、その後継車が、あの悪名高きモーリス・マリーナでした・・・。
先にも述べた通り、この車は、最大の都市、オークランドから120キロ離れた内陸の、小さな田舎町で見かけたものです。そんな田舎町でも、こんな古い車が、実用車として走っている・・・ニュージーランド特有の再生文化は、こんな田舎でも・・・いえ、むしろ、こんな田舎だからこそ、根付いているのでしょうか?
因みにパイロアという街は、人口3900人(そんなに居るの???)の大変小さな町ですが、ニュージーランド人には、大変に知名度の高い町でもあります。
それは、ニュージーランドの清涼飲料水L&Pの産地だからで、このL&Pとは、レモン&パイロアという意味で、既に100年近い歴史を誇ります。
写真の背景にも、その看板が写り込んでいます。
この町に来たらL&Pを飲んで・・・と言ったところで、別に味が違う訳では無いのですが・・・。
ピカピカに磨かれたクラシックカーも良いですが、こうやって当時のまま?のスタイルの実用車も、何とも味があって良いものです。
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