2014 バンクーバー・オートショー 2
カナダ情勢シボtレー・インパラ
フォード・フュージョン
クライスラー200
ビッグ3の中型車を比べてみて、気が付いたことがありました。
昨年登場したシボレー・インパラ、フォード・フュージョン、そして、今年発表された新型クライスラー200ですが、皆、物凄く良く似たスタイルをしているのです。
特に車のデザインを決定付けるルーフラインからCピラー周辺の処理が、3社共、ここまで似ているのには、正直驚きます。クライスラーは一年遅れながら、シボレーとフォードは、ほぼ同時期に登場しているので、どちらかが真似をしたという訳では無いと思うのですが、それにしても似ています。
この手のルーフラインでは、後部座席のヘッドクリアランスが不足し勝ちで、事実、フォードとクライスラーは、常に髪の毛が当たります。
クライスラーの係員に意地悪く、何故こんなに皆似ているのかと聞いたところ、良いデザインなんだから、それが沢山有るということは良い事だ・・・なんて言っていました。
昨日お話した、センターコンソールの一例です。クライスラー200のものですが、ダッシュボードの下、つまり普通は、ほぼ直立している部分が、大きく傾斜しており、それが膝周りに来るので、閉塞感に繋がります。シフトセレクターがダイヤル式・・・。
こんなアメ車を見てきた後で、レクサスの常識的な出来に心底落ち着き、更にホンダに行き、アコードの内装を体験すると、やはりコイツは良い・・・決して豪華さも派手さも有りませんが、堅実で、必要なポイントを完全に押さえているのが印象的でした。
ホンダ・アコード
コレが、カナダでは2万5000ドル~となっており、先日紹介したビュイック・ラクロスが3万5000ドル・・・まあ、大安売りされるとは思いますが、それにしても、アコードが如何にお買い得かが判って頂けることと思います。
新型キャデラックCTS
一つ意外だったのが、以前、このサイトでも酷評した新型キャデラックCTSでした。
この車は、写真で見るよりも、遥かに良く見え、先代までのチンチクリンで下品なデザインが影を潜め、初代CTSから10余年、キャデラックも、ようやく、このクラスのデザインを理解したという印象を受けました。まあ、全長10センチ程延長されていますが、キャビンの幅も大きくなった感じで、室内も、窓が高くて小さく、閉塞感に溢れるといった先代の不自然さも払拭されていました。
まあ、グリル周りの処理等、まだ課題は残っていますが、少なくとも、これならアウディに見劣りするという事は無いでしょう。
メーターパネルは、完全にコンピューター画面になっているのが面白いところでした。
どうせなら「クラシック画面」なるものを用意してくれれば面白いのですが・・・。
あとは、ニッサン・マイクラが久々に北米に投入される・・・という話しで、1万ドルを切る価格が話題になっています。20年前のネオンと同じ商法ですが、当然1万ドルを切るモデルは、エアコン無し、マニュアル、手動ウィンドー、手動ロックという仕様です。
製造もメキシコということですが、それでも、従来、ヒュンダイやキア、韓国製シボレーに流れていた顧客には、非常に魅力的な商品であることは、間違い無いでしょう。
バンクーバー・オートショーは、東京モーターショーの様な巨大なショーではなく、自動車産業の無い地域故に、部品、用品メーカーの出展も有りません。
どちらかといえば新車見本市といった感じのショーですが、この中でどれが一番印象が良かったか・・・というと、残念ながら去年と同じ、ホンダ・アコードでした・・・。
バンクーバー市街の桜並木
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