63年型シボレー・インパラ
シボレーシボレー・インパラは、1958年にベルエアの上級モデルとして登場しました。デザイン的にも、従来の縦型テールフィンではなく、水平方向のテールフィンが特徴的で、大いに注目されました。
59年モデルを最後に、各メーカー共、テールフィンは縮小傾向になり、シボレーも61年モデルで、ほぼ消滅しました。
インパラのもう一つのデザイン的特徴は、丸型テールランプでしょう。これは60年モデルから始まり、特に60年代を通して、多くのモデルに採用されたものでした。
写真は63年型のインパラですが、既にこの頃になると、50年代的なデザインエッセンスは消え去り、そして60年代後半に流行するコークボトルラインの前と、どちらかというと過渡期的なデザインとも言えますが、過渡期に起こりがちな消化不良も無く、比較的無難なデザインに仕上がっています。
しかし、世の中不思議なもので、コレクターの間では、この63年型インパラは、非常に人気が高いということです。
ビーチボーイズのヒット曲「409」とは、このシボレーに設定されていた409エンジン(6.7リッターV8)を歌ったもので、シボレーは、コカコーラ、リーバイスと並んで、正に60年代を代表するアメリカの若者文化そのものといった存在でもあったのです。
因みにコチラは、99年に登場したシボレー・インパラですが…コレを見た日本人は、誰もがスカイラインのパクリだと思ったことでしょう…。
コレが、そのリア周りなのですが、日本人の目から見ると、丸型テールランプにリアフェンダーのサーフライン…コレは紛れも無くスカイラインそのものなのですが、どうやらコレ…昔のインパラをモチーフにした物らしいのです…。
スカイラインにしても、丸型テールランプというのは、結構良く見せるのが難しいと思うのですが、それにしtもコレは…正に最悪の部類に入ると思います。
それにしても、こうやって比べてみると、現在の(少し前?)のシボレーのデザイナーの力不足は明らかです。
最早ビーチボーイズが歌う様な車ではありません…。
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