ホンダCB450新旧対決!
ホンダ - 正にホンダスピリッツの結晶で、DOHCエンジンは、43馬力をはじき出しました。
先日、ある人と話しているとき、昔、ホンダCB450に乗っていた!という話しが出てきました。
CB450…これは1965年に登場したホンダの意欲作で、当時世界的に人気のあったトライアンフ・ボンネビルT120(650cc)に対抗するには、ウチの技術では450ccで十分だ!といって開発されたモデルでした。
量産車では例の無いDOHCヘッドを奢り、しかも、バルブスプリングは、高回転での共振(サージング)を防止する為に、通常のコイル型スプリングでなく、トーションバーを使う等、正にGPレースからの技術をふんだんに投入した、ホンダならではの独自性に拘ったモデルだったのです。
-K1 外装が変更され、馬力も45馬力に向上しています。
ところが…幾ら高回転で馬力を搾り出したところで、排気量の小ささから、実用域での余裕に欠け、しかも回すと凄まじい振動に襲われ、高速安定性も悪いソレは、イマイチ支持されず、後にCB750の登場後は、熟成と共に、手頃な小型バイクとしてロングセラーになりました。
因みに、あの軽自動車N360は、このエンジンがベースになっています!
凄いバイクに乗ってたんだな・・・なんて思いながら会話を進めると、コイツではなかったのです。
このCB450と言う名前、日本では馴染みがありませんが、海外では、ホーク系の400ccが、81年頃から450ccになっており、彼が話していたのは、ソレの事だったのです!
ホーク系が登場したのは77年、CB400Fourのコスト面での苦労の反省から、とにかく安く作る事を第一としたもので、私も含め、多くの人からイマイチな印象で取られたものですが、同時に、その扱いやすさ、耐久性、そして性能と、正にホンダの技術を最大限に投入してコストダウンを計ったエンジンでもあるのです。
60年代後半、DOHCヘッドによって無理やり搾り出した45馬力も、80年代初頭になると、メンテナンスフリーで、しかもOHCヘッドで余裕を持って出せる上に、振動や扱い難さも余裕を持って解決していたのです。
そういった意味では、このホーク系の450ccエンジンは、ある意味凄いとも言えるのですが、イマイチ熱さが伝わってこないというか、要するに輸出仕様の廉価版…といった何処か冷めたイメージでしかないのです。
70年代のホンダというと、自動車への進出、排ガス規制への対応等もあり、多くの技術者がそちらに取られていた時代で、地味なモデルが多いのですが、例えば本田宗一郎作品に多かった、鉄板プレス製のダイヤモンドフレーム、超ショートストロークによる高回転エンジン等、そのスピリッツが生きていたりもするのです。
この二台を見比べると、世界に打って出る当時の意欲(無鉄砲さ?)に満ち溢れた前者と、世界に打って出て支持された後、余裕を持って程々に作られた後者…そんな図式が見えて来る様な気がします。
後者の方は、何かと悪口を書きましたが、コレだけ年数が経っていながら、今でも平然と走っている辺り、やはり相当な実力者だと言わざるを得ません。ある意味、こんなに維持の楽なバイクも無いので…。
本田宗一郎社長というと、高性能というイメージを持たれていますが、それは「実用性」を得る為には高性能である必要がある…という考えから来ています。そして、氏が市販車で拘ったのは、一貫して実用性であったことを考えると、このホーク系というのも、別の意味で本田宗一郎スピリッツの満載なのかも知れません。
先日、ある人と話しているとき、昔、ホンダCB450に乗っていた!という話しが出てきました。
CB450…これは1965年に登場したホンダの意欲作で、当時世界的に人気のあったトライアンフ・ボンネビルT120(650cc)に対抗するには、ウチの技術では450ccで十分だ!といって開発されたモデルでした。
量産車では例の無いDOHCヘッドを奢り、しかも、バルブスプリングは、高回転での共振(サージング)を防止する為に、通常のコイル型スプリングでなく、トーションバーを使う等、正にGPレースからの技術をふんだんに投入した、ホンダならではの独自性に拘ったモデルだったのです。
-K1 外装が変更され、馬力も45馬力に向上しています。
ところが…幾ら高回転で馬力を搾り出したところで、排気量の小ささから、実用域での余裕に欠け、しかも回すと凄まじい振動に襲われ、高速安定性も悪いソレは、イマイチ支持されず、後にCB750の登場後は、熟成と共に、手頃な小型バイクとしてロングセラーになりました。
因みに、あの軽自動車N360は、このエンジンがベースになっています!
凄いバイクに乗ってたんだな・・・なんて思いながら会話を進めると、コイツではなかったのです。
このCB450と言う名前、日本では馴染みがありませんが、海外では、ホーク系の400ccが、81年頃から450ccになっており、彼が話していたのは、ソレの事だったのです!
ホーク系が登場したのは77年、CB400Fourのコスト面での苦労の反省から、とにかく安く作る事を第一としたもので、私も含め、多くの人からイマイチな印象で取られたものですが、同時に、その扱いやすさ、耐久性、そして性能と、正にホンダの技術を最大限に投入してコストダウンを計ったエンジンでもあるのです。
60年代後半、DOHCヘッドによって無理やり搾り出した45馬力も、80年代初頭になると、メンテナンスフリーで、しかもOHCヘッドで余裕を持って出せる上に、振動や扱い難さも余裕を持って解決していたのです。
そういった意味では、このホーク系の450ccエンジンは、ある意味凄いとも言えるのですが、イマイチ熱さが伝わってこないというか、要するに輸出仕様の廉価版…といった何処か冷めたイメージでしかないのです。
70年代のホンダというと、自動車への進出、排ガス規制への対応等もあり、多くの技術者がそちらに取られていた時代で、地味なモデルが多いのですが、例えば本田宗一郎作品に多かった、鉄板プレス製のダイヤモンドフレーム、超ショートストロークによる高回転エンジン等、そのスピリッツが生きていたりもするのです。
この二台を見比べると、世界に打って出る当時の意欲(無鉄砲さ?)に満ち溢れた前者と、世界に打って出て支持された後、余裕を持って程々に作られた後者…そんな図式が見えて来る様な気がします。
後者の方は、何かと悪口を書きましたが、コレだけ年数が経っていながら、今でも平然と走っている辺り、やはり相当な実力者だと言わざるを得ません。ある意味、こんなに維持の楽なバイクも無いので…。
本田宗一郎社長というと、高性能というイメージを持たれていますが、それは「実用性」を得る為には高性能である必要がある…という考えから来ています。そして、氏が市販車で拘ったのは、一貫して実用性であったことを考えると、このホーク系というのも、別の意味で本田宗一郎スピリッツの満載なのかも知れません。
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