- マイクロフォーサーズのオリンパスE-M10マーク2
よくセンサーの小さいマイクロフォーサーズは暗い所での撮影に不向きだ…と言われます。
曰く、センサーの大きなAPS-Cの方が暗い所に強い…と…。果たして実際にそうなのでしょうか?
夜のハバナ・ホセ・マルティ国際空港の光景。パナライカ25mmF1.4 ISO400 1/45 F1.4
夕暮れの通り…宿の近くの光景です。 オリンパス45mmF1.8 ISO200 1/45 F1.8
この暗さで中望遠で手持ちが出来るなんて、素晴らしいですね!
明かりが灯り始めた夕暮れ時…実は一番光量の苦しい時間帯ですが、そんな時間帯に中望遠で手持ち…オリンパス45mmF1.8 ISO400 F1.8 1/8
薄暗くも賑やかな通り…。パナライカ25mmF1.4 ISO400 1/4 F1.8 1/4で手持ちなんて、マイクフォローサーズならではの世界です。
生鮮市場に向かう野菜を満載した50年代のGMCトラック。
パナライカ25mmF1.4 ISO400 1/10 F1.4
オビスポ街のバーの光景…パナライカ25mmF1.4 ISO400 1/30 F1.4
人気の無い、夜の生鮮市場 パナライカ25mmF1.4 ISO400 1/30 F1.4
Parque Central…英語で言うセントラルパークです。 パナライカ25mmF1.4 ISO400 F1.4 1/20
こんな情緒溢れる通りも、手持ちでOK! パナライカ25mmF1.4 ISO400 1/10 F2.8
オリンパスのPモードの悪い癖で、こんな遅いシャッタースピードにも関わらず、少し明るくなると、ガンガン絞込を優先していきます。
本来Pモードは失敗を少なくする事を優先すべきで、可能な限り開放にすべきでしょう。
こんな薄暗い所でも手持ちでOK…オリンパス45mmF1.8 ISO400 1/10 F1.8
車のある景色を切り取るには、中望遠が適しているのですが、同時にボケの大きさによる不鮮明さ、そして手ブレの可能性を考えると、かなり絞った上に三脚も必用と、余り気軽に…とは言えませんが、マイクロフォーサーズなら、持ち前の被写界深度の深さも手伝って、手軽に撮影可能なのです。
オリンパス45mmF1.8 ISO400 1/8 F1.8
コチラは更に暗く、1/4のシャッターを切っています。一度1/4のシャッターを切ってみて下さい!アレでブレないって、ある意味凄い事だと思います。
まあこの辺りは、100発百中とは行きませんが…。
初代のE-M10とマーク2では、手ぶれ補正の方式が3軸から5軸になり、シャッタースピードで0.5段分向上した…という話しなのですが、実際には、ソレ以上に良くなっている印象ですね。
因みにフラッグシップ機のE-M1マーク2では、2秒でも何とかなる…って言うんですから、凄いですね!
センサーが小さい癖に高い…なんて言われても、その手ぶれ補正だけでも買う価値は有りそうです。
オリンパス45mmF1.8 ISO400 1/4 F1.8
道端のコーヒー売り…パナライカ25mmF1.4 ISO400 1/15 F1.4
カメラは全て、オリンパスE-M10マーク2を使っていますが、この様な夜のスナップ…全て手持ちなんです!
因みにコチラは前回、オリンパスE-M10を使って撮影したものです
オリンパス45mmF1.8 ISO400 F1.8 1/15
オリンパス45mmF1.8 ISO400 F1.8 1/10
1/15でも数回撮り直していますし、1/10ではブレが確認できます。
やはり手ぶれ補正の能力、高感度での画質も一歩劣る様です。
マイクロフォーサーズには、手頃で高画質の大口径単焦点レンズが揃っていること、そして超強力な手ぶれ補正が内蔵されていること…このお陰で、精々ISO400程度で夜景のスナップが手持ちで撮れてしまうのです。
私の使っているパナライカ25mmは少し高いものの、例えばパナソニックの25mmF1.7なら2万円程度ですし、オリンパス45mmF1.7も2.7万円程度です。
例えばソニーのAPSーCの場合ですと、手ぶれ補正がこれ程強く無い上に、手頃な大口径単焦点も揃っていません。
フジも単焦点はありものの、手頃とは言えませんし、単焦点の場合、手ぶれ補正が使えなかったりします。
今回の旅行でも、三脚は持っていきましたが、全く使用する機会はありませんでした。
特に今日、観光地に限って三脚の使用を禁止している所が多いのですが、そういう所では、APS-Cやフルサイズだと、ISO感度をガンガン上げて、手持ちで撮る以外にありません。
特にフルサイズだと、余計に手ブレにもピント合わせにもシビアなのです。
ソレに比べると、手頃で高性能なレンズが揃っていて、オリンパスのボディーなら、全てのレンズで強力な手ぶれ補正が効くので、結局大してISO感度を上げること無く手持ち撮影が出来るという意味で、大変に夜景向きとも言えるのです。
重い三脚を持ち運ばなくて済むという事実…マイクロフォーサーズは、条件が悪くなる程コンパクトに収まる…とも言えるかも知れません。
電力事情が悪く、常に薄暗いハバナの街ですらコレなんですから、他の街なら余裕ですね。