スクアミッシュへの日帰りツーリング
カナダ情勢今年の9月は雨続きで、ココの所久々に天気がいいので、少し遠出をしてきました。
スクアミッシュはノースバンクーバーを通り、グレーターバンクーバーの北端を出てから最初の街です。そして、スキーリゾートとして有名なウィスラーとの中間点に当たります。
私の家からだと、76キロ程の距離になります。
家を出ると、先ずは高速を目指すのですが、バンクーバー市内には高速はなく、ダウンタウンを通ってノースバンクーバーに行くか、隣のバーナビーに行って高速に乗るのですが、ダウンタウンを横断するより、後者の方が交通が楽なことが多いのです。
流石に平日ということもあり、普段はとんでもなく混んでいるノースバンクーバーに向かう橋も空いており、実にスムーズに進みます。
バンクーバー島行きのフェリーターミナルのあるホースシューベイを過ぎると、後は幾つかの集落があるだけで、ガソリンスタンドすらありません。
このルートは海沿いの崖っぷちに作られていることもあり、いつも風が冷たく、正直言いうと余り好きな道ではないのです。
走行車線はひたすら崖に面していて、高度の関係で反対車線の海も殆ど見えません。
ただひたすら曲がりくねった道を走り続けます。先日キャブレーターをOHした我がCX650ユーロは極めて快調…とは言え、流石に35年近い年月の流れには逆らえず、コーナーリング性能なんかは全く現在のバイクには太刀打ち出来ません。
爽やかな秋の空気を感じながら30分程で一つ手前のブリタニアビーチに到着。
ココはかつて鉱山が有った場所で、現在は観光地になっています。
その他には、数件の観光客向けの店とアートギャラリーが有るだけの小さな集落です。
ココで少し休憩を取りながら散歩します。
こんな場所も、直ぐ脇を高速道路が通っているのです。
入り組んだ深い複雑な入り江は、まるでフィヨルドの様です・・・。
ココを出発すれば、目的地まであと僅か…12キロ程でスクアミッシュに到着します。
ココで有名なのは岩山・・・ゴンドラで登る事ができるのですが、天気は良いものの霞が出ていてイマイチなので、コレはパス…。
得意の街中散策と行きましょう。
まあココは何度も来ているので新鮮味は無いのですが、BC州の田舎町というのは、とにかく全く文化というものが無いですね…言ってみれば全て計画都市なのです。
自然発生的に生まれた都市ではなく、全く何もなかった所に人工的に作ったモノなので、何処に行っても似たような無味乾燥な建物ばかりです。
この街も1910年、鉄道の開通に伴って出来たものです。
主要産業は、林業、パルプ、鉄道、港といった感じで、そういう産業に携わる人達は、比較的収入が良いのでしょう。物価も特に安いという印象はありません。
先ずは昼食・・・と思っても、こういう所って本当に苦労するんですよね・・・。
本当にハンバーガーかサンドイッチ、スープ、ピザ位しか無いですから。
しかもその値段の高いこと!コレが10ドルですよ!
インスタントみたいなコーヒーに、クロワッサンとは名ばかりのガチガチのパン…
フランス人の観光客が見たら笑い飛ばされますね。
5ユーロ程度で心底美味しいと思えるコーヒーとパンを食べられるフランスと比べると、やはり食べ物は粗末の一言です。
皆さんにも敢えて言っておきますが、北米、特に東海岸以外では、下手に「現地の食べ物」なんて思わないことです。
必ず後悔しますから!
30ドル出す気がないのなら、素直にマック等のファーストフード店に行きましょう!最低限外れは少ないですから!
もうこんな季節なんですね…。
やはり何処の景色にもこういう車は無条件に溶け込みます。
しかし、街の何処を見てもこうやって工事が行われているのは、一体どうしたことなのでしょうか?
観光地としての大規模開発が始まったのか、それともバンクーバーを諦めた人たちが移ってきているのか…真新しい大きな建物が増えています。
こんな光景を結構見かけました。コレはフォードF-750です。
Fシリーズ最大のトラックです。私の勤務先で使っている最大がF-550なので、かなり大きく見えます。
元々林業なんかが盛んな地域でもあるので、木材の積み出しにこんなトラックも頻繁に走っています。
こんなのを見かけました・・・Stutz Blackhawk・・・!
あのグレースランドにあったエルビス・プレスリーの愛車のソレと同型なのですが、程度はかなり悪く、サンルーフ周辺なんかもかなり錆びていました。
こんな所にこんな車が…しかもこんなに程度が悪く…。
しかし、この撮影がまた一苦労だったのです。車の所に行くには、人相?の悪い大きな犬の前を通らなければいけませんでした。
繋がれている様子も無いですし・・・この建物は工場か何かなのですが、車の方に行くにも、そのドアの開いている入り口に行くのも、その犬のいる所に行く必要があるのです。万が一の事を考えて慎重にしましたが、吠えたりしないものの、どうも私の方に近寄ってくるので一旦退散。
ただ、こんな車を見かけるなんて普段有り得ないので、諦められずに戻りました。
すると2階の窓に人影が見えます。その人影に向かって手を振ると、人が出てきてくれて、撮影の許可を貰うと共に、犬を移動して貰いました。
コレで思い残すこと無く帰ることができます。
再び街を一周りして、4時にはこの街を後にしました。
帰りはひたすら走り続け、バンクーバーの一つ手前、ノースバンクーバーで休憩しました。何故かこのコースは、何時も行きよりも帰りの方が快適な気がするのが不思議な所です。
僅か2時間程度の滞在という急ぎ足の日帰りツーリングでした。
64キロと言えば、東京~横須賀程度の距離です。日本では十分に通勤可能な距離ですが、コチラではちょっと考えてしまう距離です。
やはり公共交通機関が貧弱なこと…コレがバンクーバーの地価高騰に拍車を掛けているのです。
今年のバンクーバーは異常気象で、8月前半までは暑すぎてバイクに乗る気にもなれず、8月後半からは山火事の影響で酷いことになり、9月になったら雨ばかり…こんな感じで、今年初めてのツーリングとなったのです。
スポンサーサイト