初代マスタングの車体番号1番!
フォード先日、通勤中のラジオのニュースでこんなのを耳に挟みました。
64年初代マスタングの車体番号1番…この車を販売したセールスマンが、55年ぶりに再会したというのです...。
現在この車は、ヘンリーフォードミュージアムに保管されているそうです。普通フォードは、全ての車の生産第1号は保管しているそうなのですが、初代マスタングの場合、何故かそうなっておらず、この個体も、本来は販売用ではなく、ショールームの展示用だったそうです。
この車が販売されたのは、アメリカではなくカナダ、しかも大都市部ではなく、辺境のニューファウンドランドでした。何故このようなことが起きたか...というと、4月17日に一斉に発売するに当たり、辺境地には、より早い時期に車が発送されたという事情が有った様で、2番は、同じくカナダ辺境のユーコン自治州に行ったそうで、此方も現存が確認されています。
フォードからは、この車が展示用で、発売後に返却するように伝達があったそうですが、そのディーラーのセールスには伝わっておらず、現在84歳になるかつてのセールスマンが、地元のパイロットとして有名なスタンレー・タッカーという人に発売の1日前に販売しましたが、コレほど楽に車を売ったことは無いと懐述しています。
フォードはソレを買い戻そうとしたものの、タッカー氏から拒否され、2年後に再び連絡し、今度はシリアル番号100万の新車に好きなオプションを全て付けたモノと交換するという条件で、買い戻すことに成功したそうです。
この事は、僅か2年でマスタングが100万台を達成したことを示しており、その人気を示すエピソードの一つとなっています。そして、ディアボーンでは、その車のラインオフが盛大に祝われたということです。
因みに此方はタッカー氏によってニューファウンドランドの厳しい気候の元で酷使され、70年代の中頃に氏のメカニックに売却されて以降、所在は分からないそうです。
現在、こんな風に衝動買いしたい様な車も有りませんし、車体番号1番の現行マスタングですら全く価値を感じません。やはりあの時代、そして、あの初代マスタングの人気故のエピソードですね...。
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