
キューバ2020 バラデロ経由ハバナ
ご無沙汰しています。
日本から戻ったカナダは…寒い…そして毎日雨…そんな事から、帰国前から予定していたキューバへ向かうことになりました。
行き先はトロント経由のバラデロです。
バラデロについて
バラデロは、ハバナから東に140キロ程の大変に細長い海に突き出た半島で、古くから避暑地として栄えてきた街で、殆どのカナダ人にとってキューバに行くというのは、バラデロに行く…と同意語と言える程、カナダ人観光客の密度の多い街として知られています。
ハバナからの交通は、観光バスやタクシーで2時間程となっています。
料金は、観光バスが10cuc、乗合タクシーが25cucとなりますが、観光バスはバス停までの別途の交通を考える必要があるもで、ドアtoドアのタクシーの方がオススメです。あの暑い中、荷物を持って歩きたく無いですよね?
外国人ばかりのリゾート観光地に興味のない私は、そんな場所故に今まで特に興味がなかったのですが、今回バラデロ行きの航空券が、ハバナ行きのほぼ半額であったことから、予定外で行くことになったのです。
フライトについて
バンクーバーを出発するのが23:20という遅い便です。その日は愚図ついた一日でしたが、夕方には何とか雨も止み、濡れずに空港に行くことができました。
コレで4時間強のフライトと、3時間の時差を合わせると、トロントに到着するのは翌朝6:37。
元々私は、飛行機の中で殆ど眠れないので、日本からの時差ボケもようやく癒えよう…としてた最中、再び時差ボケに襲われることになりました。

そして到着先のトロントでは・・・ご覧のように雪が降っていました!
今回思ったのが、兎に角空港にアジア人の姿が無いことです。やはり中国系の移動が制限されているのが効いているのでしょう。
ココで8時間半の乗り継ぎ時間があります。
トロント国際空港は飲食が高い!
以前にも書きましたが、ココは空港の飲食が非常に高価な上に大したモノが無いのです。手頃なコーヒーショップ「ティム・ホートン」は長蛇の列!まあ他にやる事も無いので、朝食をココで購入し、その後は行ける範囲で空港のアチコチを見て回り、時々仮眠を取ったり、インターネット等で時間を潰しました。
昼食は、聞いたこと無い店でハンバーガーを食べたものの、コレも10ドル近く、とても値段と釣り合ったモノとは言えませんでしたが、今はこの手の短距離便では機内食も有料となるので、ソレよりはマシなのです。
雪の影響もあり、結局2時間遅れでの出発、つまり10時間以上も空港で待つことになってしまいました。
既に外は真っ暗でしたが、バラデロの独特な形状の半島も飛行機から確認することが出来ました。
ココは空港から結構離れている様で、半島を通り過ぎてからも暫く飛んだ後に着陸しました。
空港では、入国時にも手荷物のX線検査が有るのが珍しいところでしたが、荷物の受け取りも全てスムーズに進み、空港の外に出ると…やはり蒸し暑い…。
バラデロ空港からのタクシー
ハバナと同じ様にタクシーの運転手が声を掛けてきます。30cucと言ってきます。ハバナでは25が相場なので、観光地価格なのでしょうか?
高いというと、誰かとシェアするなら20で良いと言ってきて、結局もう一人のカナダ人とシェアして、街を目指しました。
その前に必要なのが両替…
両替の話
キューバの通貨は、キューバでしか入手出来ません。
タクシーも現金のみなので、何れにしても、ココである程度両替する必要はあります。
入手方法は色々ありますが、私はカナダドルを空港で全て両替しました。
両替は、空港の他にも街にある両替所、銀行といった場所でも可能ですが、共に結構混み合うので、空港でやってしまった方が楽です。
レートも同じですし、深夜まで開いているのが便利です。
タクシーで街へ・・・
現金を入手してから、タクシーに乗り込みます。
この街は、半島の方が観光地となっており、先端に行くほど観光客しか居ない…という風になっています。
そんな訳で私が選んだ宿は、半島のつけ根の部分のサンタ・マルタという町でした。
空港からは結構距離が有りましたが、ココでも思ったのが、キューバという国は、何処も道がシッカリとしている
ということです。
空港からのほぼ全行程が高速道路ですし、路面はともかく、こんな田舎でも、非常にシッカリとした計画の元に造られている事がわかります。

空港からは私の宿の方が近く、一足先に私が下車することになりました。
サンタ・マルタの宿に到着
宿に到着すると、本当にジャストのタイミングでオーナーが出迎えてくれました。コレはハバナでもそうなのですが、何か特有の連絡網でも有るのでしょうか?
車の音がしたから…とは言っても、他にも車は通りますし、停車もします。実際2時間到着が遅れている訳ですし。
こんなミステリアスな辺りが共産国?
先ずは驚いたのが、一泊17cucという値段で、完全なシングルルームでキッチンまで付いていたことです。
それに朝食を付ければプラス3cucとのことで、朝食も頼むことにしました。
取り敢えずチェックインを済ませ、荷物を開くと、早速夜の街を散策… と思って外に出たのですが、夜とはいえ余りに蒸し暑く、この写真を撮った時点でリタイア… 宿に戻って、着替えて再び外出しました。

しかし、こんな田舎町でも、結構遅くまで色々な店が開いているのに驚きます。特に飲食店は皆遅いですね。
取り敢えず、こういう景色を見れば、そこがネット使用箇所だということが分かります。

大体人のいそうな場所を散策した後、よくある共産党系のカフェテリアで軽食を取って、その日は床に就きました。

コレはコロッケパンみたいなものでした。
翌日は時差ボケのせいもあり、朝早く目が覚めました。

昨晩は暗くて見えなかったものの、ユッタリとした庭があります。
庭木はマンゴー、グァバ、アボカド、バナナといったモノだそうです。

こんなモノが…旧東ドイツ製MZのサイドカーです。
庭の感じと言い、ハバナとは違った熱帯地方の空気を感じることができます。

朝食はこんな感じです。
戦時中、日本でも田舎の方が食べ物があると言われましたが、キューバでも田舎の方が食べ物が豊富なのかも知れません。

食事というと、必ずこんなお方がお供になります…。
朝食を終え、宿の外に出ると…最初に目にした光景がコレでした。

のどなか景色に終戦直後のデ・ソートが実にいい味を出しています。
デ・ソートは、かつてのクライスラーのブランドで、ダッジとプリマスの中間として存在しましたが、61年を最後に、プリマスに吸収されています。

ソ連のZILトラック、野菜売の3輪自転車、そして道の真ん中でねそべる犬…見事な三角形を形成しています。
更にロングで撮影すると…

こんな感じです・・・。
海辺のリゾート地として名高いバラデロですが、その半島のつけ根では、こんな庶民的な生活が息衝いているのが面白いですね。
更にココでは無料で自転車をレンタル出来るので、それでバラデロまで行くことになります。