キャデラックCTS
キャデラック
本当に久々に初代のキャデラックCTSを見掛けました。
CTSというのは、カテラ・ツーリング・セダンの略で、その名の通り、カテラの後継車でした。
カテラというのは、オペル・オメガのバッジエンジニアリングとして極めて不評だった車ですが、同時に、平均年齢が60歳を超えていた当時のキャデラックの若返りを模索する為のモデルでもあったのです。
しかし改めて見ると…何でしょう…このスタイル?
小ぢんまりとして、無駄にカクカクしていて、美的センスなど微塵も感じませんし、各部の仕上げも安っぽく、高級感の欠片すらありません。
印象的な妙な形のヘッドライトも、黄変のお陰で、安っぽさをより一層際立たせています。

サイズ的には同世代のUSアコードと同等と言えますが、アコードの方が余程伸び伸びとしていて、室内も広大で、風格が有る位なのです。
CTS :全長4,829 mm 全幅:1,793 mm 全高:1,440 mm ホイールベース:2,880 mm 重量:1,618 kg
アコード:全長4,813 mm 全幅:1,816 mm 全高:1,450 mm ホイールベース:2,741 mm 重量:1,449 kg
しかも200キロ近く重いという痛烈なギャグもかましています!
一頃結構頻繁に見かける車だったのですが、本当に見掛けなくなったものです。
一頃は年間5万台と、まあそれなりの販売台数だった訳ですが、最終年の2019年には僅か6,965台まで落ち込んでいました。
既にキャデラックというブランドを指名買いする世代は顧客ではなくなり、キャデラックというブランドに憧れを抱く様な世代はいなくなりました。そうなれば、取り敢えず縦型テールランプさえ付いていれば何でも良い…正にそんなテキトーなデザインですし、狭っ苦しい無国籍な室内空間も、正直魅力を感じません。
因みに後継車のCT5をまだ記事にしていない理由は…一度も見たことが無いからです!
テスラを見掛けない日はありませんし、かつてはキャデラックを見掛けない日は無いという位だったのに、随分と落ちぶれたものですし、やはりこの辺りが、そのキッカケだった気がします。
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