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キャデラックELR

キャデラック
04 /24 2021
キャデラックELRフロントビュー

キャデラックELRは、かつてキャデラックが販売していたプラグインハイブリッドカーです。

シボレー・ボルトをベースとしているものの、値段は倍で、2ドアクーペのみ…という大変に贅沢な車でもありました。
販売されたのは2014年と2016年の僅か2シーズンで、2015年モデルは存在しません。

キャデラックELRサイドビュー

途中で一度生産中止になって、再び販売されたというのは結構珍しいんじゃないでしょうか?

生産台数は、トータルで2958台、そのうちカナダでの販売が84台!
写真は実に1/84という大変に貴重な物です。

しかも販売の殆どがデトロイト周辺であろうことを考えると、恐らくバンクーバーには数台有るかどうか…という感じだと思います。

キャデラックELRリアビュー

あのデロリアンでさえ8,583台製造されたことを考えると、如何に少ないか?が分かります。

それにしてもこのスタイル…オートショーで中に入ったことはありますが、凄まじく巨大なフロントガラスで、その下端は水平線の彼方! おまけに太いAピラーのお陰でフロントの死角は非常に大きく、リアの視界も最悪です

ホンダ・シビック・クーペ

このデザイン何をパクろうとしたんだろう・・・なんて思っていたら、偶然見かけたシビック・クーペによく似ていますね!

シビックがカッコいいとは思いませんが、少なくともあのサイズだから許せるデザインですが、ソレをサイズ感を無視して大きなサイズに採用したら、単に不気味なだけです。

全長4,724 mm 全幅1,847 mmと、まあ今日よくある小型車?より少し大き目のサイズですが、このデザインにボルトの倍の値段を出させるだけの魅力が有ったとは思えませんし、精々キャデラックがプリウスっぽい車を作ったといった程度のデザインです。

面白いのが、2016年に販売再開した時、販売価格が1万ドルも下げられたことです。それだけ売れなかった訳ですが、ソレだけの大幅値下げを行っても更に売れずに終わっています。

既にテスラは最も見かける高級車になりつつありますが、ソレに比べてキャデラックなんか、全てのモデルを含めて1日に3回見かければ良いことが起きそうな程、全く見かけない車になってしまいました。

既にキャデラックというブランドが何の意味も持たない、ただムダに高いだけの車となって久しいですが、この車の失敗は、ソレを決定づけた様な気がしてなりません。

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americancars4ever

アメ車のブログとして開設して13年目、車以外にも様々な身の回りの話題を取り扱っています。