バンクーバー、スタンレーパークのコヨーテ殺戮!
カナダ情勢
スタンレーパークは、バンクーバーのダウンタウンに隣接した自然豊かな公園で、多くの野生動物が生息しています。
その中で今問題になっているのがコヨーテです。
コヨーテというのはイヌ科の動物ですが、非常に運動神経が良く、熊の居ないバンクーバーでは、食物連鎖のトップに立つ動物です。
しかし人間に対して敵対的な行動を取ることは無く、人を見れば逃げるのが普通です。
それが昨年の12月から、コヨーテに攻撃されたという被害が増えているのです。
その被害者の多くが、夜間、公園内をランニングしていた様です。
そして去る月曜日、2歳の女の子がコヨーテに襲われたというショッキングなニュースが流れました。
それは大変だ…ということで、スタンレーパークの半分を閉鎖し、数日前、4匹のコヨーテが殺処分となりました。
最終的には全固体を殺処分するという話しなのですが、少し極端なのではないでしょうか?
その2歳の女の子が襲われたというのは、夜9時半頃ということですが、そんな時間にそんな小さな子どもを連れて、ロクに街灯も無い暗黒の公園をウロウロしているなんて、狂気の沙汰です。
欧米では、日没後は公園に行かない…こんなのは常識のある者なら当たり前の事なのです。
そしてバンクーバーに住んでいれば、スタンレーパークにコヨーテが居る事だって当たり前に知っていることです。
そんな常識を無視して馬鹿な行動を取った上の被害で、一方的に野生動物が殺処分になるというのは、余りに残酷だと思います。
更にその被害者が本当にコヨーテに手出ししなかったのか?
夜間のランニングだって同じことです。野生動物ばかりでなく、変質者やホームレス、犯罪者だって当たり前に居るのが夜の公園です。
そんな所に日没後には近付かない…それさえ守っていれば起こらなかった、このヒステリックなコヨーテ騒動…。
過去30年で移民が激増したバンクーバーですが、色々な人たちが自分の好き勝手に行動する様になり、当たり前の常識が当たり前では無くなってしまいました。
そして権利だけは主張する…。
自然に優しいと思われたバンクーバーが、既に違法になっているタイプの罠まで持ち出して捕獲に乗り出しました。
たかがコヨーテ数匹とは言え、バンクーバーという街の大きな様変わりを印象づけた様に思えました。
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