バンクーバーのバン事情2022
カナダ情勢
- アマゾンの配達車両です。
以前の記事で、バンクーバーではダッジやシボレーといったアメリカ製のバンを見かけなくなり、代わりにメルセデス・スプリンターとフォード・トランジットといったヨーロッパ製のバンが新たなトレンドとして定着しているという話しをしました。
それから4年ほど経った訳ですが、最近改めて気にして見てみると、ほぼフォード・トランジットが圧倒しているんじゃないか?という印象を受ける様になりました。
元々多い政府関係はフォードですし、最近、アマゾンが独自で配送をする様になり、それもほぼトランジット一色なのです。
やはりメルセデス・スプリンターは、私も以前仕事で扱いましたが、専用の端末が無いと何も出来ない様な設計が嫌われたのでしょう。新型になる程に、ディーラーでないと取り扱えない作業が増えていること、この辺りは業務用車としては致命的なのです。
多くの運送業者は、自前の整備工場を持っていて、色々な修理を自前ですることで稼働率を維持している訳ですが、それがディーラーに持ち込む必要があるとなると、車の持ち込みに二人の人材が必要になりますし、修理にだって数日かかりますし、引取にも二人の人材が必要になります。
そういう無駄を考えると、やはり緩い設計で社内の整備工場で何とかなるフォードの方がマシ…という事になってしまうのです。
トランジットが特別いい車という訳では無いにしても、メルセデスの整備性の問題がこういう所で響いてくる訳です。
このモデルは、トランジットとしては初めて北米で販売され、しかもアメリカでも生産されていることから、部品の供給の面でも有利です。
現在、純アメリカ製のEシリーズやシボレーがシャシーのみの販売となっていることから、一般的に購入されるバンとなると、ほぼトランジット一択となりつつあるのです。
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