バンクーバー・ウェストエンドの一軒家事情
カナダ情勢
写真はバンクーバーのダウンタウンにある一軒家です。
結構古風な感じで比較的大きな家ですが、家の前に再開発の看板が立っています。

しかし、そこに掲載されている完成図を見て愕然としました。

家の表面だけを残して背後をマンションにするという計画になっています。
これは地価高騰の著しいバンクーバーでは、既に一軒家が一般人に購入出来る金額ではなくなっており、購入出来るのは大手デベロッパーのみとなっています。そしてそれを一軒家ではなくマンションに建て替えることで、より大きな儲けを得ようとしているのです。しかし法律的に景観を大きく変えてはいけないということから、こんな中途半端なことが横行しているのです。
かつては普通の人が普通に生活していたダウンタウン・ウェストエンドも、富裕層しか住めない街になり、IT長者か昔から住んでいる年配者ばかりの街になってしまいました。

ココなんかも、かつては有名な古典的な一軒家だったものがマンションとして再開発された一例です。コレは余りに酷いということで不評ではありますが・・・。
こうやって地価高騰というのは、その地の古くからの文化を破壊して、土地という土地が無意味なマンションへと変わっていくのです。近年、アチコチの建物がこうやってマンション化されていますが、あれだけマンションが増えても、地価が下がることもなく、マンションだってガンガン値上がりしているんですから、変な話しです。流石に最近は下がりつつありますが・・・。
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