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2代目 キャデラック・セビル  Cadillac Seville

キャデラック
09 /20 2008

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写真は、2代目のセビルです。セビルと言う名前は、元々は50年代に2ドアクーペ、エルドラードの最高級グレードとしての限定販売モデルでしたが、正規のカタログモデルとして登場したのは、76年モデルとしてでした。

全長5.8m、幅2m、エンジン7.7~8.2リッターと途轍もなく大きいキャデラックの一連のモデルと比較すると、全長5.2m、幅1.8m少々と、異例な程コンパクトな車で、ヨーロッパサイズのキャデラックとして、第一次オイルショック後の原油高を背景に、かなりの売り上げを記録しました。キャデラックのラインナップ中、一番サイズが小さいながらも、価格は一番高く、それが受け入れられたというのも、やはりオイルショックという時代ならではの事だと言えるでしょう。

そして、2代目として登場したのが、写真のモデルです。先代の平凡なスタイルと比べると、リア廻りを大きく斜めに切り落とした「スロープドバック」と呼ばれる処理が特徴的で、大いに賛否両論を呼びました。
中には「デザインスタジオの屋根が崩壊して、そのままの状態でクレイモデルにGoサインが出てしまった」「壁に後ろをぶつけた車」などという痛烈な批判もありました。

実際には、昔のロールス・ロイスのモチーフを現代風(当時)にアレンジした物なのですが、やはり全体のバランスとしては、もう少しフロントを短くするか、リアをもう少し延ばすかした方が、よりバランス良くなると思います。

私個人、当時は変な車だと思ったものですが、現在の目で見ると、結構気に入っていたりします。そして、このスタイルながら、後席やトランクのスペースを拡大しているというのも意外です。

トランク廻り以外のスタイルは、先代のセビルと余り変わらない印象ですが、機械的には、68年モデル以降FF化されているエルドラードのシャシーを共用する様になっています。

エンジンでは、8-6-4と呼ばれた、所謂気筒休止エンジンも設定されていました。走行状態に応じて、8気筒、6気筒、4気筒と切り替わるシステムは、現在ハイブリッドカーなどで見直されていますが、当時は何かとトラブルが多く、この一代で消滅してしまいました。

トランスミッションも、4速オートマチックとなっており、燃費の改善にも役立っています。

こうして改めて見て行くと、デザインばかりが話題になり勝ちなこの車も、意外と技術面でも頑張っていたことが分ります。ただ、当時はアメリカ車全体の品質が非常に悪かった時代でもあり、そういった面が目立たなくなってしまったのも事実ですが・・・。
第二次オイルショックの影響もあり、賛否両論を巻き起こしながらも、それなりに売れた車で、一頃は街中でよく見かけたものですが、2008年8月、3週間の北米滞在で、一台も目にしなかったのは、寂しい限りでした。

写真:キャデラック・セビル。2005年9月撮影。80年代初頭のモデルです。こういうシックな色がお似合いです。

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コメント

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No title

はじめまして。クレイモデルでヒットして来ました。元クレイモデラーです。子供のころ(スーパーカー世代)、なんでトランクが無いのか不思議でしたが、キャデラックは昔から結構冒険してますね。
キャデみたいなク○ウンを担当していたので、キャデは気になる存在です。イタリア以外のデザイン開発プロセスはアメリカの模倣です。
ビッグ3はデザイン的にすでに70年代までにやり尽くした感がありますね。まさにモデラーの悪夢です(笑)。1年でチェンジなんて、
殺人的スケジュールになります。
それにしてもビッグ3が消えて終いそうなのは胸が痛みます。
ト○タのせいではありません。時代に即した商品開発をしなかった、いや出来なかったのが原因でしょう。
個人的にはフルサイズの2ドアハードトップなど大好きです。
あのデザインはアメ車で無いと不可能ですから。
デザイン部門のレベルの高さは今も健在ですし、何とか立ち直って欲しいです。

No title

gil**s126c*197*さん、初めまして!私も同世代です。
現場にいらっしゃったんですね・・・。プロの方として、現在のアメリカ車のデザインって、どう思われますか?私は、人気のあるマスタングやクライスラー300でさえ、相当無理のあるスタイルだと思っています。贅肉が多過ぎて、トップヘビーなのを、やたら巨大なタイヤで誤魔化してるみたいに感じています。
私はサービス畑の人間なので、正直アメリカ車に良い思いはありません。日本のメーカーと提携しながら、何一つと学んでいないこと・・・それこそが今日の危機の原因だと思います。
そして、その原因は、自分達の仕事以外は気にしないという、アチラの仕事のやり方と直結しています。たかが改良とは言え、アメリカの企業文化そのものが障害になっていると思うのです。
私個人的に、特にGMの場合、逮捕者を出してでも、これを期に徹底的なリストラ、体質改善が必要だと思います。日本以上に先進技術を持っている会社なのですから!!

americancars4ever

アメ車のブログとして開設して13年目、車以外にも様々な身の回りの話題を取り扱っています。