修理工賃について ニュージーランド編
ニュージーランドの話今日お越し頂いたODBさんから、海外についての質問がありましたので、ニュージーランドの修理工賃について書いてみます。
私が最初に勤めた会社では、仕事が割り当てられると、仕事を始める時にタイムカードを打ち、仕事が終わった時に、またタイムカードを打つというシステムが取られていました。他の会社もコンピューターを使ったり、何らかの方法で、同じ事をやっています。
日本と違って、仕事に掛かる時間を監視されてるんだ・・・なんていう具合に最初は思っていたのですが、もう一つ、大きな理由があったのです。
日本(北米も基本的に同じです)では、それぞれの仕事に対して、メーカー(会社)によって工賃が指定されており、それをお客さんに表示する義務があるのですが、私の住んでいたニュージーランドでは、驚くことに、作業に掛かった時間を請求するのです!!
とは言っても、全く基準が無い訳ではなく、特にディーラーの場合、メーカーの指定した工賃は存在しますが、それよりも早く仕事が終わった場合は、指定工賃を請求する、そして、それよりも長い時間が掛かった場合、掛かった時間を請求するというのが一般的です。
ただ、当然極端に時間が掛かった場合は、掛かった時間全部を請求するという訳には行きませんが・・・。その場合は、余り大きな声では言えませんが、早く終わった他のお客さんに分散する・・・なんてことも有ります。
この様な原始的とも思えるシステムが残っているのは、かつてニュージーランドの市場が閉ざされていた関係で、古い車が多かった事と無縁ではありません。古く錆びた車を作業するをいうのは、常に余計な時間が掛かるものです。
現在は、日本から中古車を輸入している関係で、平均的な車の品質は劇的に向上しましたが、それでも日本に比べ、古い車が多いので、日本の様に明確な工賃を設定するのは難しいのかも知れません。
ただ、同じ日本でも、東京と北海道を同じ基準で工賃を設定するというのは、少し乱暴な気がします。錆の度合いに対して、工賃を多めに貰うとかは、必用でしょう。
ただ、同じ日本でも、東京と北海道を同じ基準で工賃を設定するというのは、少し乱暴な気がします。錆の度合いに対して、工賃を多めに貰うとかは、必用でしょう。
このシステムが恐ろしいのは、特に原因不明の電気系トラブルの時です。どれ位時間が掛かるは分からない時は、お客さんにも「やってみないと分からない」としか言えないのですが、ソレで納得して預けるお客さんも、この不便な国の慣れっこなのでしょう。日本人なら怒り出すところでしょう。
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コメント
No title
今まで貧乏フリーターやってた俺バカすぎwww
つか始めて1週間で2人しか会ってないのに10万達成してもた(笑)
2010-04-20 02:55 マジどうなっとんのこれ?笑 URL 編集
No title
私がメカをやっているころ感じたのも、だいたい
hiroさんがおっしゃっているようなことですね。
何かで読みましたが、「アルミのネジ山にスチール
のボルトはそれぞれが持っている電位?が違うので
錆び付くとやっかい」みたいな事が書いてありました。
確かに、ネジ山ごとスッポリ抜けて来て、ヘリサート
したことも何回かありました。
メーカー工賃が決まっていても、実際に作業すると
それ以上の時間がかかることは頻繁にありますね。
個々のメカの熟練度、工具の所有種類、作業環境な
ども大きな差を生みますね。
2010-04-20 10:37 ニャンタマ URL 編集
No title
↓
hiroさんがインディアンの壊した所を直してから本来の修理を開始
そりゃ標準工賃じゃ済まないわw
2010-04-20 21:50 Monji URL 編集
No title
恐らくコンピューターが導入される以前の方が、工賃もより柔軟に対応出来たのでしょうか?自分が客の立場の場合は、日本のシステムのほうが良いのですが、サービスする側となると、NZのやり方のほうが楽かも・・・と思ったのですが、このシステムは、各人の収益率が明瞭に分かるので、ソレも厳しいのですが・・・。
ただ、物は考え様で、偽メカの場合、難しい仕事には手を出さず、簡単な仕事ばかり数をこなせば、一応数値の上では誤魔化せます。
壊さないまでも、30分間何も分からずに眺めていて、結局分からないから、ソレが廻ってくる・・・なんてのも日常茶飯事で・・・。
アルミの話ですが、昔、ホンダのバイクの錆付いてキャリパーボルトを折ったことがあります。アルミの本体に鉄のボルトでした。特に材質の悪かった頃は、起こりがちでしたね。
2010-04-20 22:30 消え行くアメリカ車たちを追って URL 編集