2010 シボレー・カマロ
シボレー贅肉に次ぐ贅肉・・・余りの重ったるさに驚きました・・・。
2002年モデルを最後に生産中止になったシボレー・カマロが、2010年型として復活しました。
長年のブランクの後、先に登場した現行モデルのマスタングと同様、初代カマロを手本にした「レトロスタイル」で登場しました。
レトロスタイル批判派の私としては、「またか・・・」程度に思っていたのですが、実車を目の当たりにしてみて、正直、マスタングの時と同じく、初代には全く適わないという印象を持ちました。
写真で見る限り、ごく普通に見えるのですが、驚くことに、20インチという巨大なタイヤを履いているのです。
クライスラー300シリーズもそうでしたが、最近のアメリカ車は、どうもこの辺りからして、何か勘違いをしているのでは?と言いたくなります。
このタイヤが20インチということは、即ち如何にボディーが無駄な贅肉の塊りかということになります。
デザインの段階で使用する「クレイモデル」の基本は、あくまでも「削る」ことであって、決して「肉付け」することではありません。
このスタイルは、間違いなく肉付けに次ぐ肉付けの上に出来上がったモノでしょう。
そして、驚く事に、全長は先代より若干短くなっているものの、全幅が更に拡大しているのです。
どちらかと言えば、特殊なスタイルだった先代までのカマロから、より常識的な初代のクーペスタイルに戻したと思ったら、更なるサイズアップをしていた・・・コレは驚きに値します。
この事こそが、写真写りに比べて、実車を見た印象が余り良くない原因なのでしょう。
前から指摘していますが、必然性の無いデザインは、決して美しく無い、そして、辻褄合わせのデザインは、更に美しくない・・・・今回のカマロを見ていて気になるのは、正にその辺なのです。
ラフで大らかで、細かい事を気にしないのがカマロの魅力・・・こんな批判もありそうですが、少なくとも昔のカマロの方が、遥かにデザイン的に緻密で、絶妙なバランスが取れていたと、個人的に思っています。
そして、初代カマロという良いお手本がありながら、この程度のデザインしか出来ないGMは、やはり破綻して然るべくメーカーなのでしょう。
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コメント
No title
レトロデザインを採用する事自体、現代のデザイナーの敗北宣言みたいな物ですしね。
巨大なホイールは全く違和感ありまくりですね。車高が低くても腰高に見えてしまうし。
あの「ナイトライダー」の新シリーズの”KITT”がレトロデザインのマスタングで撮影されていましたが、「こんなのナイト2000じゃない・・・」と多くの人が思った事でしょう。
2010-09-17 17:15 Monji URL 編集
No title
レトロなんて、所詮はニセモノだし、実にデザイナーの敗北宣言だね。
昔のカマロって、大きいけど贅肉は無かったのに、コイツは贅肉の塊り。マスタングも同じだけど、アレがナイトライダーねぇ・・・。
2010-09-17 17:36 消え行くアメリカ車たちを追って URL 編集
No title
そんで諭吉さん7枚も貰えるとかwwww
仕事クビになってニートしてたけど、これでお金に困ることナッシングwww
ていうか前より給料多くなってる件!!(*゚∀゚)=3
ttp://tiki.pupipo.net/uvm12fw/
2010-09-18 09:29 クビ切られて正解だったなw URL 編集
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学生時代から3代目カマロに憧れ、渡米後に見ず知らずの中古車ディーラーに借金してまで購入しました。
4代目は日本帰国後に購入。リトラではないものの、突き刺さりそうなフロント、伸びやかなラインと一体型のスポイラーととても美しいデザインでした。
それに対して5代目は頂けない。日本車もそうですが、安全性を重視するあまりボディが重く、ドアが厚くなり、軽快感が反比例的に失われています。
過去と比べてはいけないと思いつつも、現代のクルマに魅せられるものが無いので2001年式オペル・アストラクーペを手放せないでいます。
2010-09-18 10:39 bokenyaro URL 編集
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この重ったるさは、安全性のせいでは無いと思います。単にデザイナーに力が無いだけで、最後の辻褄あわせに20インチホイールを履かせた様に見えます。
常連のMonjiさん(実生活での友人です)も仰ってましたが、重い車は、かえって安全面で不利なはずなんですが。。。
カマロの様な車は、ある意味GMにとって、最も作り易い車のはずが、この程度なのですから、メーカーのレベルが知れているというものです。
一度レトロに舵を切ると、次が無い…コレがレトロの怖さで、事実、日本のバイク産業がネタ切れに陥ったのも、同じ理由だと思います。
2010-09-18 12:11 消え行くアメリカ車たちを追って URL 編集
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一度レトロに舵を切ると、次が無い…
レーサーレプリカ全盛時に突如現れたカワサキ・ゼファーを思い出しました。
2010-09-19 10:14 bokenyaro URL 編集
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2010-09-19 11:56 消え行くアメリカ車たちを追って URL 編集
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世の中がレプリカレプリカレプリカ一色で、プレイボーイ誌に「オジサンの好きなフツーのバイクはドコに行った!?」って記事が書かれた位でしたからね。
ブームに辟易していたそれこそ”CB750four世代”なんかは歓喜したんじゃ無いでしょうか。
って、ゼファーの話じゃ無かったですね^^;
2010-09-20 13:50 Monji URL 編集
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当時はCBX400fに乗ってたけど、やはり買い換えたいとは思わなかったよ。
それでゼファーが出たというのは、ある意味良かったんだけど、正直走りに個性を感じなかったかな?あと、それ以降デザインが停滞したのも事実だし。
例えばスズキ・バンディットなんて、新しくて良いデザインだったのに、敢えてソレを引っ込めて、ゼファーの後追いしたのは、何ともね・・・。
こうやって考えると、バイクデザインの停滞は、レプリカ時代に始まったと見ていいのかな?
2010-09-21 02:13 消え行くアメリカ車たちを追って URL 編集
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2010-09-21 07:03 消え行くアメリカ車たちを追って URL 編集
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やはり'80年代,'90年代を代表するアメ車といえば:3rd generation F bodyだと思うんです.
都内ですが,1990年ごろだと同じ町内だけで数台の3Gカマロがいました.それが今やゼロ.寂しくなったものです.
2017-04-07 23:18 marry URL 編集
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考えてみたら、そうですね。
ファイアーバードでは取り上げましたけど。
あとは、コチラでも全く見かけない…というのも有りますね。
寧ろ2代目の方が多い様な印象があります。
まあ、私個人的に、この手に余り興味ないというのも有ると思いますが・・・。
2017-04-08 02:45 消え行くアメリカ車たちを追って URL 編集