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5代目キャデラック・セビル キャデラック初のワールドカー???

キャデラック
10 /06 2011
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1998年、キャデラック・セビルのモデルチェンジが行われました。

この車の正直な印象というと、非常に大胆な変化を経た先代に比べると、むしろマイナーチェンジに近いというところでした。
メカニズム的にも、殆どマイナーチェンジに近い感じで、デザインも、先鋭な印象の先代に比べると、角が取れて大人しくなった様に見えたものです。

さて、この車の最大の特徴というと・・・・ヨーロッパにも輸出された事でしょう。
最初にイギリスに上陸・・・・という事は、キャデラック初の右ハンドルの設定があったのです。そして、それは日本にも輸出され、更に日本仕様は、バンパーを極限まで短くして、全長を5m以内に収める等、GMとしては、珍しく世界に目を向けた???車でもあったのです。

キャデラック・セビルは、特に4代目以降、FFながら、中々上質なハンドリングを実現していたと思うのですが、あのBBCのテレビ番組「トップギア」のジェレミー・クラークソンからは、ゴミ扱いされ、「イギリスで売る意味は全く無い」と酷評されています。

どうも印象が薄いモデルなのですが、前年にマイナーチェンジを受けたド・ヴィルが、明らかにデザイン的に破綻し始めたのに対して、コチラは地味ながらも基本に忠実と言えるデザインだったと思います。

そして、後のアート&サイエンスとやらの、カクカク・バキバキの悪夢を見ると、キャデラック最後の良いデザインだった様にも思えます。

この車でもう一つ思い出されるのは、夜間走行用にナイトビジョンがオプション設定されていたことでしょう。あれから10年以上経ちますが、高級車の世界でも、一般化したとはとても言えないだけに、部分的ではあれ、GMの先進技術を世に見せ付ける出来事でもありました。
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コメント

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No title

初めまして

やはりFFだからでしょうか。キャデラックと言われるとFRを想像します。
現行型はずいぶんとヨーロッパ風味に仕立てられていますよね。
クルマとしては完成度は高いですが、アメ車としては?が付きます。

V8が無くなったりとアメ車もらしさが無くなってきて残念です…

No title

迫り来る欧州高級車への防波堤としてコストを掛けて創り上げていた時代のキャデですからね。
かなり高価でしたが、その値段に見合うクオリティはあったと思います。
ジェレミーは元々FF嫌いな上スタイリングにも五月蝿いので、このオッサン臭いデザインで酷評していたのだと思います。
しかし、「基本に忠実」とはまさにその通りで、最近のアメ車(アメ車に限らず日本車もそうだが)のデザインの迷走ぶりを見ると、「迷ったらまず基本に立ち帰る」べきなのだと痛感させられます。

No title

ペルソナさん、初めまして。
確かにキャデラック=FRと想像しがちですが、実はホンダよりもFFの歴史は長かったりするのです。

それ故にハンドリングなんかも上手く仕上げているのですが、商品力ではイマイチだったと思います。

その反動で、ヨーロッパ的になったのですが、そのやり方は、過去を切り捨てた訳で、やはり高級車として重要な歴史と風格を切り捨てているので、高級車云々以前に、会社のポリシーに疑問を感じます。

No title

キャデラックはFFにしたから失敗した・・・と言われるけど、むしのFFの頃の方が、遥かに街で見かけたと思うしね。

むしろ、この後にヨーロッパモドキになってから、売り上げが落ちたのでは?

まあジェレミーのコメントは、ヨーロッパでは、色々な高級車が有る中で、敢えてキャデラックを持ってきても・・・というニュアンスかもね。

今のデザインは、本当に変化の為の変化、先代よりライトを釣り目にして、よりラインをうねらせて・・・みたいな感じで、手軽に金かけない様にしているのかも知れないし、デザイナーじゃない、コンピューター専門家がデザインしてる感じかもね。

No title

日本ではこの1つ前の方が売れたような気がしますが、
実際の数としてはどうだったんでしょうね~。
この型は確か、インジゲーターレバーも右側に移してあるほど、
日本仕様に力が入ったモデルでしたよね。

ここ豪州では正規輸入がなかったので、リンカーンLS同様、
日本からの並行輸入が許可されているモデルです。
数十台ぐらいは入っているはずだと思いますが、今だ路上で見かけた記憶は
ないかな~・・

No title

一つ前の時は、丁度ブッシュ父が車の押し売りに来た時なので、アメ車を必死で売ろう・・・という勢いだけはありましたし、旧型に比べてかなり変わったので、目立ちました。

実際、コチラは何となく地味で、大して売れていないと思います。

No title

私の時代でキャデラックと言えば、フリートウッドです。
大きく作りも凝っています。当時のステイタスシンボル。
もっともゴロゴロは、ありませんでしたが。
車好きでは無いが、XLRに乗っている友人がいます。
さすがにこれは、ほとんど見かけません。
エスカレードは東京には、かなり走っています。
しかしデッカイですね。

No title

仰る通り、ド・ヴィルやフリートウッドが従来、キャデラックの主流で、セビルは70年代半ばに登場した新種ですが、ダウンサイズの流れで、主流の様になりました。
ジャガーですら、全く似ても似つかない様なデザインになっている今日、やはり従来のキャデラックに拘る訳には行かないのでしょう。

No title

オイルショックによるサイズダウンで、
米車の主流は乗用車(セダン/クーペ/ワゴン)からライトトラック(SUV/ピックアップなど)に変わってしまいました。CAFEの規制がゆるいこともあったとおもいます。そういう意味では、フルサイズ・FR・フレーム構造を特徴とした一般的なアメリカ車は形を変えて健在といえると思います。現に乗用車のベストセラーはマリブとかインパラのような中型車(70年代の基準ではコンパクト)ですが、自動車全体のベストセラーは長年フォードのFシリーズが独占しています。かって、フルサイズフォードやシボレーが全盛期だったころの販売台数がそっくり入れ替わっているかのようです。
今後、CAFE強化でどうなるかわかりません、トラックは荷物を運ぶ必要があるため乗用車と異なり簡単に小型化できません。

そういえば、昔はアメリカ車のことをインパラとかLTDと製品名でよばず、シボレーとかフォードとディビジョン名でよんでいました。これは、販売がフルサイズで占められており、これが「標準車」という位置づけがあったからですね。

No title

カーガイのルッツがGMにはいってからデザインがずいぶんよくなりました。キャデラックはアート&サイエンスよりも昔のような高級感を出したほうがいいという考えがあったそうです。また、デザイン副社長がウェインチェリーからエド・ウィルバーンに変わったことも見逃せません。
キャデラックに関しても、現行デビルの前期型、初代CTS、2・3世代前マリブは本当にひどいものでした。今のDTS(XTS)、CTS、マリブのデザインは明らかによくなっています。

No title

たびたびすいません。
アメリカ車は90年代の初めくらいまでは、夏季休暇を利用してラインの改変をするので、夏の終わりごろに全車一斉に次年度のモデルが出る慣習がありました。モデルイヤー制です。西暦のナンバープレートをつけてカタログ写真がとられていました。
特に80年代初頭くらいまでは大体4年でFMC,2年でMC、1年でフェイスリフトで、高級車部門を除くと毎年デザインがかわっていました。
いつのまにか新車の発表は、ばらばらにされるようになりモデルイヤー制も崩れたような気がします。
こういう商習慣も消え行くアメリカ車とともに消えていくんでしょうかね。

No title

私は、ボブ・ルッツに関して、少し疑問を感じているんです。
フォード、クライスラー、GAMと、それぞれにとって良い時代ではありませんでした。

特にクライスラーは、ニューモデルを乱発したものの、キャブフォワードという間違ったパッケージングを展開したこと、そしてLHカーやネオンの凄まじい品質といい、一見復活したかに見えたクライスラーの内情は、酷いものでした。

キャデラックのアート&サイエンスも、氏の就任と、ほぼ同時期に始まっていますし、ヨーロッパかぶれも、時代的に一致します。

GMのデザインは、90年代初頭から破綻に向かっていますが、21世紀になってから、より顕著だと思っています。

No title

確かに昔は、シボレーやフォードのフルサイズカーが当たり前であり、車名を言うまでも無かったというのはあると思います。

その他には、英語と日本語の喋り方の違いにも、理由は有りそうです。

英語では、先ず大まかな内容を言い、その後で必要に応じて、ディテールを付け足すのに対して、日本語では、最初から全部の内容を羅列する傾向にあると思います。

だから、普通の会話ではフォード、シェビーという風に言い、必要によってはLTDだとか、ベルエア・・・の様に付け足すのだと思います。

反面、マスタングやカマロの様な車の場合は、車名で呼んでいます。

No title

一般にアメリカのモデルイヤーは、テレビ番組のシーズンと同じ・・・なんていう言い方もあります。
やはり、ニューモデルもその時・・・というニュアンスは有りましたが、今では、そうでも無いみたいですね。

アメリカ車のVINプレートには、製造年月が記載されていますが、それで言うと、6月以降は次の年のモデルという風になります。例えば6月2011というと、それは2012年モデルという事になるのですが、それが実際に店頭に並ぶのは、少し先のことで、仰る通り、秋口という事になります。

因みにアメリカが夏休みに入るのも、6月からです。

americancars4ever

アメ車のブログとして開設して13年目、車以外にも様々な身の回りの話題を取り扱っています。