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シトロエン 2CV

ヨーロッパ車
01 /12 2012
イメージ 1
これだけ見ると、貧しそうに見えますが、右側のキャンピングカーも、知人の所有物です。


先日、私の知人の家に行って、驚くべきものを見つけました。大変綺麗な家に住み、大型キャンピングカー(写真右)なんかを所有していると思ったら・・・・家の裏に、こんな物まで持っていました。

シトロエン2CV・・・・一体何時ごろのモノでしょうか?

2CVが発売されたのは1948年、開発がスタートしたのが1935年で、途中第二次大戦の影響で計画がストップした・・・という辺りまで、フォルクスワーゲン・ビートルに共通しています。

ビートルが同時代の合理性を代表する様な車作りであることに異論は有りません。それに比べると2CVの印象は、誰もが「何だコレ?」と思うことでしょう。コレは21世紀の今日では勿論、発売された当時ですらそうだったのです。

果たしてコレは、本当に勤勉なドイツに対して、いい加減?なラテン系という評価からなのでしょうか?

実はこの車こそ、当時の技術の粋を尽くした最先端の車だと言ったら如何でしょう?

エンジンは空冷水平対向2気筒で、驚くことに、ミニよりも10年早くFFを採用していました。VWのリアエンジンは、当時の小型車としては一番コストの安く付く方法であったのに対して、コチラは「先進技術」で勝負していたのです。

FF故に床が低く、平らな事も手伝って、大きさからは想像も出来ない程のスペースを持っています。

VWのデザインが、極力「曲面」を採用しているのは、表面積を減らす事で、鉄の使用量を減らすという合理的な発想から来ています。

反面シトロエンの場合、出来る限り平面にする事で加工性を優先しています。ボンネットの凸凹も、強度を出す為のものです。

写真のモデルはトラックですが、通常タイプの屋根は、キャンバストップになっており、天井を大きく開放することが出来ます。コレも鉄の使用量を減らす上に、屋根の重量を減らすことで、重心を下げる役目もあり、また大きな荷物も運べるという、一石三鳥の優れものでした。

ガラスも全部平面ガラスになっており、ドアガラスは折り畳み式で、複雑な開閉メカニズムを排除しています。

シートは、パイプ製のフレームの、正にビーチチェアーの様な物で、調節も何も出来ないにも関わらず、驚くほど快適なものになっています。是非トヨタのエンジニアには、コレを体験して頂きたいものです。

サスペンションも、完全に床下中央に配置されており、スペースの有効利用という面でも優れていました。
しかも、左右それぞれ1本づつしか無く、前後に繋がっているという面白いデザインです。

面白い所では、初期のモデルはワイパーの駆動に、メーターケーブルの動力を利用しており、速度が上がる毎にワイパーの動きも早くなるという、速度感応式ワイパーを採用していました。当然これだと停車時は動かない訳ですが、その場合は手動でワイパーを動かすことも出来ます。

シトロエンというと、何から何まで奇天烈なメカという印象のあるメーカーですが、それは、この車も例外では無く、そして、この奇天烈なデザインも、実は先進技術の集大成であり、VWとは全く別の意味で、極めて合理的に出来ているのが面白いところです。

こんなのを見ると、何となく欲しくなるんですが・・・・・例えばタイヤ一つ取ってもフランスから取り寄せになる上に、シトロエンというメーカーが北米から撤退して40年近く経った今日、コレを再び走らせる事は可能なのか???

因みに一般的なカナダ人は、先ずシトロエンと言っても通用しません。ソレ位昔の話しなのです。

この2CVも、マイナーチェンジを重ねながら、これまた驚くことに、90年頃まで生産されていました。以前住んでいたニュージーランドでは、時々見かけた上に、前に務めていた会社が、シトロエンも取り扱っていた関係で、入庫も有りました。因みに、ニュープリマスという街は、人口に対して、シトロエンの台数が非常に多い事で知られており、この辺の多く現存しています。反面バンクーバーでは、正直コレが初めてです。

ケベック州には、あれだけフランス系が住んでいるというのに、フランス車は過去の存在なのです。

有るのはアメリカ車、ドイツ車、韓国車、日本車・・・・・精々最近再上陸したフィアットには頑張ってもらいたいところです。
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コメント

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No title

シトローエン2CV,当時の最新端技術ですか。
驚きです。
なんだか、とっても魅力的な車です。
クラッシク・カーじゃないけど性能と関係ない魅力があるな。
車のこと、メカニズム・運転あまりわかりませんが、
とってもチャーミングです。

No title

おぉこれはフルゴネット版、1970年代のタイプAKSあたりでしょうかね。
こんなで現在のバンクーバーの街を走ったらオシャレだと思いますが、
不動車のようで残念ですね。

それにしてもケベック州があるのにフランス車が皆無というのは、
なんとも不思議な話です。 旧車の並行輸入なんていうのは、
あまり一般的じゃないのでしょうか?
以前にも話題にしましたが、豪州は1988年12月以前の製造車なら、
規制が緩むので、欧州や北米からの中古並行も結構あるようです。
NZも旧車は左ハンドルでもOKですよね。

ニュープリマスにシトロエンが多いというのも不思議ですね~。
フランス系移民が多いとか!?

No title

シトロエンてカナダにもあったんですね。
ドイツ車以外の欧州車にもがんばって欲しいです。
アルファロメオにも声援を送りたいですね。

No title

シトロエンって、本当に見てホノボノして、乗ってホノボノして・・・しかも高速性能は素晴らしい・・・そんな車です。

2CVの魅力は、やはり作り手の理論がストレートに伝わってくるところですね。

No title

コレでバンクーバーを走ったら、そりゃ注目浴びるでしょうね・・・。

ケベックにはフランス的な古風な街並みが残っているのですが、路上の車が日本車やアメ車で、少し雰囲気的に損していると思います。

ココでクラシックカーというと、圧倒的にアメ車の世界ですね。ヨーロッパ車のクラシックは、縦目ベンツ、BMW02系、ビートル・・・こんな感じです。

ココでも15年以上経った車は輸入出来ますが、その殆どが日本車で、軽トラ、R32スカイライン、あと最近見かけるのが、デリカ・スペースギア・・・こんな感じです。何かイマイチですね・・・。

ニュープリマスはフランス系が多いという話は聞いたことあります。

No title

シトロエンは70年代初頭に北米から撤退した様です。
私が取っていたフォトショップのコースで、立体のロゴを作る課題が有り、私はシトロエンのソレを作ったのですが、講師はソレが何なのか知らず、物凄く良いデザインだと褒められてしまいましたw

それだけ知名度が無い訳です。
最近、バンクーバーでも時々フィアット500を見る様になりました。

No title

そうですか~。旧車の輸入も日本車ばかりなんですね。

北米のシトロエンといえばペンシルベニアのCXAという会社が、
メーカーの協力なしに、シトロエンXMやCXを北米の法規に合わせて
改造を施し、輸入・販売していたということです。
YouTubeで「MW 1993 Citroen XM Road Test」と検索してみて下さい。
とても興味深いシトロエンXMが登場します!

No title

やはり北米の自動車文化というのは、大味ですね。
アメリカでは、安全基準で車高調整が禁止になった事も、シトロエンの撤退と関係有った様です。

この頃は、ハイドロも大丈夫だったんですね・・・それにしても5.5万ドルというのは、当時のキャデラックは勿論、レクサスLS400やジャガーXJより高いので、やはり無理が有りましたね。

americancars4ever

アメ車のブログとして開設して11年目、車以外にも様々な身の回りの話題を取り扱っています。