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キャデラック シマロン GMの初代BMW対策

キャデラック
02 /05 2012
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既に取り上げたと思っていたのですが、まだだったので、改めて取り上げます。

1979年暮れに起きた第二次オイルショックの影響で、アメリカ自動車業界は壊滅的な打撃を受けました。クライスラーは公的資金を受けることになり、実質的に破産状態で、フォードも似たような状態でした。

その中で非常に上手く立ち回ったのがGMで、オイルショックのタイミングを合わせた様に、小型車Xカー、そして更にコンパクトなJカーを投入することで、当時やっとアメリカでの販売が起動に乗りつつあった日本の自動車業界を恐怖のどん底に叩き落す程、不気味な存在感を示していました。

そのJカーとは、初代シボレー・キャバリエを筆頭に、ポンティアック・サンバード、オールズモビル・フィレンツァ、ビュイック・スカイホーク・・・・・そして驚くことに、キャデラックまでもが用意される事になったのです。

キャデラック・シマロン・・・・・当時のアメリカでは、BMWやメルセデスといったヨーロッパ製の高級車が急速に人気を拡大しており、ソレに対するGMの回答という意味も有ったのですが・・・・。

当時のGMは、どの車もグリルとテールランプ以外、全て同じと批判されていた時代で、この車も正直、デザイン的にもメカ的ににも、シボレー・キャバリエと大差ないモノでしかありませんでした。
流石に装備は充実していたものの、キャバリエの倍と言う価格は、到底顧客を納得させる内容では無く、肝心のベースとなったキャバリエですら、散々な評価だった事も合わせ、キャデラックというブランドを地に落すことになってしまいました。

キャデラックとしては、実に1914年以来という直4エンジンでしたが、コレも設計が古く、パワー、ノイズ、バイブレーションの全ての面で劣っており、1953年以来のマニュアルトランスミッションが用意される等、明らかに他のキャデラックとは異なるものでしたが、全てが妥協の産物であり、到底商品の魅力には成り得ませんでした。

85年のプラザ合意以降、当初は散々の評価だったJカーも、円高による日本車の大幅値上げから、価格競争力が付き、更にポンティアックとシボレー以外をリストラする事で、より効率化ほ図りましたが、同時にシマロンもリストラの対象になってしまいました。

21世紀に入ってからは、オペル・ベクトラベースのBLS(北米では未投入)、そして今回発表されたATSと、BMW3シリーズ対策を行っていますが、GMお得意の散発的かつ敵に勝る魅力が無い辺りから、結果は如何に・・・・?
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コメント

非公開コメント

No title

前にメルセデス、後ろにVWと、なんとも象徴的な画ですねぇ。

No title

私位の年齢だと馬鹿でっかいアメ車は懐かしい。でもたまにオールドカーの展示を見ると、クロームのお化け見たいです。改めてビックリです。でもクライスラーもGMも持ち直したようですね。
アメ車はそれなりに、アメリカでは使いやすいのでしょう。
映画を見てもやはり大きな車が出て来ないと寂しいですから。

No title

2台の欧州車に挟まれて・・・コイツはキャデラック・・・やはりキャバリエにしか見えませんね・・・。

やはりこの車も、GMの常で、フェンダーの出っ張りに対して、キャビンの幅が狭いので、室内も狭いし、細長く見えるのが、高級感をスポイルしています。

No title

取り合えず帳簿上では持ち直したものの、特にGMは、設計の全てを海外の子会社に丸投げが実情で、病状は深い所で今でも悪化していると思います。

昔のアメ車は、ガソリンが安く、原材料が自国で手に入るアメリカだからこそ出来た事ですが、今や有害物質を使うクロームも敬遠され、V6エンジンさえリストラの対象になっています。SUVでさえFFベースになり、益々アメ車の魅力は無くなりそうです。

No title

デザインについて、自分的にカッコいいとか悪いとか、イマイチだなぁというのはありますが、hiroさんのように、どこがどうだから、という域にいないので、そういう見方が出来るのが羨ましいです。

No title

やっぱり車を見る数が多いですね・・・。ヨーロッパ車が路面に踏ん張って見えるのも理由があり、逆に最近のキャデラックが浮き上がって見えるのにも、やはり理由が有るのです。ただ、その辺の「法則」は、結構昔から変わってないですね。
フェンダーとタイヤの位置関係は特に重要で、他が良くても、コレで全てぶち壊しになる事が少なくありません。

No title

今思うと、シマロンのほうがATSなどよりもわずかに昔き佳き米車の雰囲気をのこしていると感じるのは気のせいでしょうか?

No title

偶然か否か、初代ローレルスピリットが出たのはまさにシマロンが出た翌年でありました。
一発屋に終わった後者に対して、前者は名や姿を変えながら堅実に売れたという違いがありますが…。

No title

> サカBさん
ローレルスピリット…まあ偶然だとは思いますが、日産の低迷時代の象徴ですね。
キャデラックの輸入車対策も、高級車を謳いながらも何かが違う…という意味では、褒められたものじゃないですねど。

ピンクキャデラック

こういう小さいラグジュアリー車は嫌いではないです。
キャデラックらしくピンク色に再塗装したら、同じ色のクラウンより好感度高く感じる我が価値観。
ちと近頃のクラウンでか過ぎるかな、と思いました。

No title

畳屋模型すぐやる課さん
私も80年代のCボディー車とか、クライスラー・ニューヨーカーみたいなコンパクトな高級車?は好きです。

しかし、流石にコレは有り得ません。元がキャバリエですから!
コレでBMWなんかに対抗しようとしたなんて、流石に顧客をバカにしすぎでした。

まあクラウンに限らず、今の車は全体的に幅が広すぎます。クラウンも日本専用車なのに、日本で持て余す大きさになったのも、売れなくなった理由の一つでしょう。

americancars4ever

アメ車のブログとして開設して13年目、車以外にも様々な身の回りの話題を取り扱っています。