サターン・スカイ / ポンティアック・ソルスティス
GMポンティアック・ソルスティスは、2006年に登場した2シーター・ロードスターでした。
アメリカのジンクスで、「アメリカ製2シーターは大成しない・・・」というものがありますが、この車は、それまでのGMに有り勝ちだった、残り物のパーツを徹底的に流用して、取り合えずでっち上げた・・・という成り立ちではなく、新たに立ち上げたFRのシャシーを採用している辺りからも、大変にコストの掛かった車でもありました。
発売された2006年当時というと、北米の経済が比較的順調な時期でもあり、一時はアメリカでもポンティアック、サターン両者合わせて年間3万台以上と、このクラスとしては、比較的好調な売り上げを記録していたのですが、やはり、リーマンショックが起きた2008年には売り上げが激減し、2009年6月のGM破綻に際して、製造工場が閉鎖され、このシリーズも終焉を迎えました。
北米では、ポンティアックとサターン部門から販売されていましたが、その両部門が閉鎖されてしまいました。
ヨーロッパではオペル、韓国ではデーウから販売されていましたが、こちらも同時に販売が止まっています。
エンジンも2リッター・ターボと2.4リッター共に4気等で、マニュアルも用意されている辺り、むしろアメリカよりも、オペルが主体になって開発されてことが分かります。
この2リッターエンジンは、この車と共に登場したもので、この辺りも、従来のGMとは違い、大変にコストの掛かったものでした。
サイズも全長4mを切る、アメリカとしては異例なコンパクトサイズなのですが・・・・デザイン面で見ると、やはり、もう一回りコンパクトな方が、より、それらしい雰囲気だった・・・・というのが正直なところです。
それにしても不思議なのが、この車の販売元が、ポンティアックとサターンであったことです。本来なら、ポンティアックとシボレーだったのでは?と思うのですが、この決定は、一体何処から来たのでしょうか?
恐らく当時、サターンが深刻な販売不振に陥っており、何か話題性のあるニューモデルが欲しかった・・・そんな所だったのかも知れません。
GMとしては頑張ったものの、経営破たんという時代の渦に飲み込まれた・・・悲運の車でした。
どうもGMというメーカーは、頑張ると運が伴わない様な印象があるのですが・・・気のせいでしょうか?
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