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バンクーバーのフィアットディーラー

カナダ情勢
01 /21 2014
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2009年にクライスラーが倒産した時、援助の手を差し伸べたのが、イタリアのフィアット社でした。

この提携を「糞と糞が一緒になって、世界最大の糞になった」と口汚く罵る向きもありましたが、フィアットの目的は、クライスラーを足がかりに、北米への再上陸に他有りませんでした。

フィアットは80年代に撤退し、アルファロメオが96年に撤退、以降北米でのフィアットグループの車というと、フェラーリとマセラッティーと、量販可能な車種は、皆無でした。

数年前から、ココ、バンクーバーでも、クライスラーのディーラーで、フィアット500が展示されているのを目にする様になりました。
コレは、あくまでもクライスラーのディーラーであり、フィアット専用のショールームが設置されている訳ではありませんでした。

半年くらい前でしょうか?バンクーバーにも、フィアットのディーラーができたのは…。

元々、クライスラーのディーラーであった場所ですが、現在は、フィアットのディーラーになっています。丁度場所的に、ぎりぎりダウンタウンに入る地域で、高層マンションの住人が多い所です。

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フィアットのディーラー…というよりは、むしろフィアット500専門店なのですが、そのフィアット500のメインのオーナーというと、金持ちの中国人女性が非常に多い印象があり、ダウンタウンという立地的にも、大きなクライスラー車を売るよりも、むしろスペースを取らない、お洒落なフィアットを…と考えるのも、間違いではないかも知れません。

フィアット500自体、ヨーロッパでは何の変哲も無い小型車なのですが、やはり北米では、日本車と比べて、敢えて得体の知れないイタリア車に手を出す人…というのは、それなりに裕福な層になるのです。

今の所、フィアット500系のみの様ですが、今後、どの様な展開をしてくるか、楽しみです。
500の上を用意出来ないと、かつてのサターンの様に、ステップアップ組をみすみす逃すことになってしまいます。

やはり、アルファ・ロメオも必要なのではないでしょうか?


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コメント

非公開コメント

No title

一度撤退したのに再上陸を狙うとは、それだけ北米市場が魅力的なんでしょうね。
アメリカじゃベンツ・BMWなどもかなり割安な値段で売っていると聞きますし、一台一台の利幅は小さくても数で十分カバーできるということでしょうか。

No title

白さん

フィアットは、最早完全にヨーロッパ専門といっても良い位、ローカルなブランドです。アメリカが魅力的というより、ヨーロッパが飽和状態というのげ現実でしょう。

しかし、高級車はともかく、小型車のしかも大衆車は難しいでしょうね。モロに日本車とバッティングしますから。

No title

なるほど…フィアットというとかつて共産圏に技術供与したり、かなり手広くやっていた印象があるのですが、今はあまり状況が良くないのでしょうかね
ヨーロッパじゃ他国メーカーとの競争も厳しそうですしねえ…

No title

ヨーロッパ自体景気が良くないですし、東ヨーロッパも需要は一巡しました。そうなると、新たな市場が必要で、世界のゴミ捨て場こと、北米を選んだのでしょう。

No title

フィアット、もともと小型車メインですから、米国だと確かに日本車とバッティングしてしまうのですよね・・・米国には上級車種は500Xのみで、ティーポは導入していないようですが。米国で売れるセダンといえば、カムリ・アコード見たいな外国基準なら大型車扱いの車ですから、その客層はアルファロメオで吸収する算段だったのでしょうかね?その点プジョーは、508系の大型車もありますね。
 本国では、フィアットのステップアップ組はかつてはランチアが吸収していたのでしょうが、今ではドイツ車とかに吸われてそうですね。ランチアの方は、イプシロンのモデルチェンジと新しいSUV売るって話がありますね。PSAとFCAが統合するそうですし、ランチアが今後どうなるか、結構気になってます。ブランドの廃止はしないそうなので・・・でも合併したあと、13個ものブランドを扱いきれるのやら?

Re: No title

chagatayidさん
フィアットは、500がミニと同じ様な売れ方をしている以外、全く見かけませんね。
正直フィアット自体、本国でも小型車ばかりですし、その辺りは北米では難しいでしょうね。精々パイクカー的な500が、若い比較的裕福な女性に売れているという感じです。
アルファロメオも知名度が無いこともあり、全く売れていませんし、正直アコードやカムリと戦うには高すぎます。

北米が輸入車ばかりになったのと同じで、イタリアも今や輸入車が幅を利かせる様になっています。
そんな中でブランドを多数所有していて、果たして上手くいくのでしょうか?この時代、デザインや走りで個性を出すのは本当に難しいですし。

americancars4ever

アメ車のブログとして開設して13年目、車以外にも様々な身の回りの話題を取り扱っています。