フォード・サンダーバード
フォード写真は、64~66年まで販売された4代目フォード・サンダーバードです。
1955年にお洒落な2シーター、コンバーチブルとして登場したサンダーバードは、58年モデルで4シーターと化し、以降、初代とは似ても似つかない車へと変貌していったのは、以前の記事で書きました。
それでも61年モデルに登場した3代目では、4シーターながら、当時のSFに出てくるロケットの様なサイドビューから、「ロケットサンダー」というニックネームで親しまれました。
そして、この4代目は、先代をベースにしながら、スポーティー路線から、むしろフォーマル路線に舵取りをしたのが特徴と言えるでしょう。ランドウトップが用意されたのも、この世代からでした。
スポーティーからフォーマルへ・・・賛否両論のある変化ながら、販売台数は増えているので、それ以降、モデルチェンジ毎に、よりフォーマルな雰囲気へと様変わりし、かつてのソレとは完全に別物へと変化していきました。
64年に登場したマスタングは、55年にサンダーバードが登場した当時と、同じ様なマーケットを志向していた為、サンダーバードをより上級志向にモデルチェンジ下・・・というのが正確なところでしょう。
ご存知の様に、初代マスタングは爆発的なヒットを飛ばしますが、それ故か、67年に登場した5代目サンダーバードは、更に巨大化、フォーマル化、そして初の4ドアを投入する等、新たな試みが見られます。
これは、マスタングの兄弟車として、マーキュリー・クーガーが登場した事により、更なる差別化が必要になった・・・ということなのでしょう。
結局このサンダーバードという車、長いこと、社内の他車との兼ね合いで、少なからず性格を変えながら、結局当初とは似ても似つかない車になった…そんな印象があります。
この4代目は、正直余り印象に残る世代ではないのですが、フォーマルへの転換点という意味で、見るべきものはあるかも知れません。
スポンサーサイト
コメント
No title
2014-05-10 10:54 白 URL 編集
No title
2014-05-10 11:58 kinakokooto 3231 URL 編集
No title
2014-05-10 16:40 MAXI URL 編集
No title
ボックスタイルというのは、もう少し遅くて70年代ではないでしょうか?
60年代は、コークボトルラインが主流で、この辺りは、テールフィン時代からの過渡期と言えるかも知れません。
2014-05-10 18:03 消え行くアメリカ車たちを追って URL 編集
No title
初めまして。Tバードというと、初代と、この一つ前の3代目が有名で、この世代は比較的地味な存在ですが、今見ると十分に面白い形をしてますね。
それにしても、本当に昔のアメ車は減りました。
2014-05-10 18:06 消え行くアメリカ車たちを追って URL 編集
No title
やはりホイールは、外径を極端に変えたら駄目ですね。車検の無い地域故に、こんないい加減な事ができる訳ですが、やはり感覚的に大味ですね。
ココは丁度産業地帯から住宅地に切り替わる辺りですが、ごく普通の感じです。
2014-05-10 18:08 消え行くアメリカ車たちを追って URL 編集
No title
写真のT・バードは日本ではメルセデスW111-V8-280SE(これ以前の通称ダルマ・ベンツはそれほど人気がありませんが)等の人気が出てアメリカ車が少なくなってきた時代でしょうか。
メルセデスはクラシックファンも多くかなり現存ですがTバードは残念ながら見なくなりました。
コルヴェットは人気のZ-06を含み今でもアメリカンスポーツで人気があります。もっともニッチェマーケットのようです。
そう言えば面白いホイールですね。今はM・Cマシーン加工のワンオフの凄い削り出アルミ・ホイールもありますが、価格は高そうですね!
2014-05-10 19:22 mer*ury*1*p URL 編集
No title
やはりサンダーバードでは、56年型が一番完成度が高いのではないでしょうか?57年は退化していると思います。
アメ車は、元々大量生産の普及品ですし、特にこの手は本国でも多くないので、日本では、余計に難しいでしょう。
余程個性のある車種でないと、残らない時代ですね。
本当に最近のホイールのデザインときたら・・・昔の方が余程良いデザインがありました。
2014-05-11 05:20 消え行くアメリカ車たちを追って URL 編集
No title
2014-05-11 08:33 エキセントリックパパ URL 編集
No title
正直先代に比べると、若干フロントマスクが変わった様な印象しか無いんですが、やはり比べると、雰囲気が随分と違います。
最近、古い車にこういうホイール、結構見かけるんですけど、やはり良いとは思えませんね…特に色も含めて他がノーマルに見えるだけに、余計浮いて見えます。
やはり鉄ホイールに、スポークタイプのホイールキャップ辺りが一番似合うのではないでしょうか?
タイヤはホワイトリボンで・・・。
2014-05-12 03:06 消え行くアメリカ車たちを追って URL 編集
No title
理屈抜きにこのころの米車はすばらしい。
Tバードはモデルチェンジのたびに、他車とのボディー共有をとっかえひっかえしていたため、迷走してしまったんでしょう。それと対象にコルベットのコンセプトは
ぶれずにきましたね。
サンダーバードも初代に似せて復活させましたが失敗。マスタングは成功しました。なんでも黄金時代にまねればいいというわけではないことなんですけど、昔のほうがいいというのは近年の米車に魅力がないからです。
2014-05-12 18:05 mas**iken*ji URL 編集
No title
厳密には、この頃既に手抜き、品質低下は始まっていたのですが、まだ問題が表面化する前でした。
コルベットは、より本格的になることで、生産量は限られても、一応アメリカ唯一のスポーツカーと言われるまでになりました。
レトロバードの失敗は、値段が高すぎたこと、デザインの完成度が低いこと…レトロだから成功するとは言えませんでした。その兄弟が、何故かリンカーンLS…。
2014-05-12 23:33 消え行くアメリカ車たちを追って URL 編集
傷だらけの天使
傷だらけの天使でショーケン&水谷豊がこのサンダーバードのステアリングを荒々しく切りながら新宿の街を駆け抜けた姿を思い出しました。白いこの型のサンダーバードは自分にとって最高のドリームカーです。
2022-12-22 16:43 ウラル URL 編集
No title
はじめまして!
楽しんでいただけて何よりです。
サンダーバードという車は、世代ごとにかなり性格が違っていて、初代が好きだと、ソレ以降はかなり微妙に見えたりするのですが、一つ一つ見ると、どれも格好良いんですよね!
ドラマにアメ車が使われたのは、スポンサーに気兼ねせずに使えるというメリットも有りました。
もう、ああいう荒々しい運転がドラマに出ることも無いでしょうし、印象に残る車自体も無くなりましたよね・・・。
2022-12-23 17:11 Americancars4ever URL 編集