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ホンダGL1000・ゴールドウィング 

ホンダ
05 /25 2009

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ゴールドウィングは、アメリカのオハイオ工場で生産される、超大型ツアラーバイクです。ステレオからナビゲーションまでの、ありとあらゆる装備が盛り込まれていますが、驚く無かれ、元々はスポーツバイクとして登場したのでした。

CB750Fourの爆発的なヒットにより、一躍世界のトップに躍り出たホンダでしたが、72年にカワサキから900ccのZ1が発売されるに至り、次第に劣勢に立たされることになりました。

CB750の発売から6年目の75年、あらゆる面でCBを超えることを目指し、今までとは全く違うスポーツバイクとして登場したのが、GL1000ゴールドウィングでした。

CB750に寄せられた意見で多かったのが、

1.並列4気筒のレイアウト故の重心の高さから来る、取り回しの重さ。
2.ドライブチェーン、リアタイヤといった駆動系の磨耗の早さ。

主に、CBの高性能故のものが圧倒的でした。

1の解決法として、幅は広くなるものの、重心を低く抑えることの出来る、水平対向4気筒エンジンの採用、燃料タンクをシート下に配置するといった、変則的なレイアウトが取られました。

2の解決法としては、シャフトドライブの採用、小径幅広タイヤの採用が上げられます。

クランクシャフトを縦置きにする水平対向エンジンは、シャフトドライブとの相性が非常に良く、カムの駆動も、当時は珍しかったタイミングベルトを使用しています。

そして、縦置きクランク、シャフトドライブのレイアウトは、どうしてもアクセル開閉時のトルクリアクション(いわゆるシャフトドライブの癖)が発生しますが、ソレを抑えるために、ジェネレーターをクランクの反対方向に、倍の速度で回転させています。

水平対向4気筒というレイアウトは、どうしても後ろの2気筒の冷却効果に問題が出る為、当時は珍しかった水冷になっていました。

重心が低い上に、タイミングベルト、水冷化、シャフトドライブによって大幅なメカノイズの低減を実現し、今までに無い、静粛な車に仕上がっていました。

当時の日本では、アメリカン、ヨーロピアンといった性格付けは出来ておらず、ゴールドウィングも、所謂スポーツバイクとして登場した訳ですが、主要マーケットであるアメリカでは、大型フェアリング、ツーリングバッグを装備するのが流行り、後にメーカーがそれに追従する形で、現在の様な形になっていったのです。

70年代初頭の日本では、免許制度の不備な中、急速に普及した大型バイクによる事故、暴走行為が社会問題化しており、750ccを超える排気量の販売が事実上不可能となってしまい、カワサキもZ1も国内販売を見送り、750ccにスケールダウンしたZ2を国内販売していました。

そんな中で、GL1000は、初の完全な輸出専用車であり、国内での750cc版の販売予定もありませんでした。そうなると当然、それを欲しがる人が出てくるもので、国内初の逆輸入車として、1ドル250円の時代故に、100万を超える高価格(当時の750ccの3倍ほど)でありながら、それなりの人気を得ました。

それ以後、輸出専用車を逆輸入するというのは段々と珍しいことでは無くなり、特に85年のプラザ合意以降の円高で、急激に値段が下がった関係で、馬力規制のある国内仕様の750ccと余り価格差が無くなり、750ccオーバーの販売自主規制も、有名無実化しつつありました。

そんな中で、1988年、ゴールドウィングは750ccを超えるモデルでは、初めて型式認定を得て、正規モデルとして販売される様になり、自主規制に終止符を打つことになりました。
その当時、ゴールドウィングの解禁に対し、某大手全国紙が「暴走族を刺激する」という見当違いの記事を書いたのは、有名な話です。


写真上
GL1000・ゴールドウィング・・・最初は、極普通の格好をしたバイクでした。燃料タンクはシートの下にあり、シートの前にあるのは、ダミータンクで、内部にエアクリーナー、工具、電装計が収納されている上に、小物入れも設置されています。珍しいところでは、取り外し式の、キックアームも装備されていました。
大きさ、重量の割りに、低重心のお陰で、取り回しは楽です。

写真下
現行のGL1800ゴールドウィング・・・水平対向6気筒1800cc・・・ここまで来ると、何故車にしないの?と言いたくなってしまいます。

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コメント

非公開コメント

No title

現代の中年暴走族を刺激しているようです(会社で先日定年されたかたが乗っています・・・60だからもう老人の域でしょうか?)

No title

昔は大型車=暴走族っていう固定観念がありましたが、その延長でしょうね・・・某新聞の記事は。
今やバイク乗りの平均年齢も40を超えてる様な話もありますが、昔ナナハンに乗ってたひとが、ゴールドウィングなんでしょうか?

No title

2月にレンタルで乗りました。普段使いを試したくて、渋滞R246を移動しても、ふかふかなシートでラジオも聴きながらと快適なんですが、出っ張ったミラーの為すり抜けは全く出来ずに、まるで乗用車感覚。でも登坂車線をスロットル一捻りすると、シュイーンであっと言う間に120㌔オーバー。これには「たまげました」 返却した帰り路、スカブ650がやけに小さく感じ、まるで125ccスクーターみたいでした。

No title

> may*ch*uma*eさん
本当に車並みのエンジンで、車より遥かに軽いんですから、やはりアメリカでは、こういう快適性が求められるのでしょう。それとゴールドウィングって、意外と軽いんですよね…。

しかし、高くなり過ぎたのか、バイクという感じが無くなったせいか、カナダでは全く見かけないですね。
このクラスとなると、モロにハーレーとの対決になるので。

americancars4ever

アメ車のブログとして開設して13年目、車以外にも様々な身の回りの話題を取り扱っています。